that blog-ish thingy

ブログ的なアレです。

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2012年03月15日 | 本・映画・音楽レビュー
相変わらずイタリア歴史の本ばかり読んでいる節はありますが、たまにはフィクションだって読むんです。
というわけで、寸評。

下町ロケット(池井戸潤)

すごく大雑把に言うと、町工場の社長がロケットを飛ばすことを夢見る的な話です。

どちらかと言うと東野圭吾みたいに、作品内の舞台装置や仕掛けが凝っていたかなあ、という印象。元銀行員ということもあって、そこらへんのディテールにはこだわりがある印象。

ただ、ご都合主義的というか、まあ、これは好みの話になっちゃいますけど、もうちょっと生々しい毒っぽいのが混ざっていた方が個人的には良かったかなあと。ちょっと小ざっぱりしてたような気がしないでも無い。

あと、どうでも良いけど、元気ロケッツ思い出した。

元気ロケッツ - HEAVENLY STAR HD




望遠ニッポン見聞録(ヤマザキマリ)

テルマエ・ロマエ描いてる人のエッセー集みたいなアレ。

文体が自由でとても良い。というか、自由過ぎてオチが無い場合もある。
そういう何ものにも束縛されない文体って、今まであるようで無かったような気がする。

ただ、こういう文章ってアリなんだなと。
ブログ書いてると「オチをどうするか」という強迫観念が多少なりとも存在している。

その点ヤマザキマリはオチ云々は気にせず「書きたいことを書いている」という印象を受ける。
そういう意味では、救われたというか、「ああ、良いんだ、もっと自由で」って思ったり思わなかったり。

とか言っている時点ですごく不自由。

頑張れ、自分。


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Termae Romae

2012年02月09日 | 本・映画・音楽レビュー
今さらですが、Termae Romaeが面白い。
単純に笑えるし、ローマ帝国の描写とかも正確だし個人的にはツボ。

で、今日もついつい読み進めてしまい、気付けば割と遅い時間になっていることに気付く。
そろそろ風呂に入らねば。
でも続きが読みたい。
でも風呂に入らねば。

というわけで、Termae Romaeを風呂で読むことにしたわけです。
まあ、風呂の話なだけにそれも乙だろうと。

ただ、案の定、紙が反り返ったりして、最終的には本がベロンベロンに。

だからね、思ったわけですよ。
もし万が一、ルシウスがうちの浴槽からザバーっと出てきた際にはこう言ってやろうとね。

ルシウス!風呂場にパピルスは持ちこんじゃダメだぜ!

ってね。


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Viva la vida

2012年02月02日 | 本・映画・音楽レビュー
先日、中身が全く無い記事の中で紹介したColdplayのViva la vida。



良い曲です。
ただ、PVのボーカルの動きが少々アレ。

あと、歌詞の中に史実イベントが盛り込まれてる風でちょっと気になる。
以下、歌詞を英文そのまま転載。
和訳はアレなので割愛します。

I used to rule the world
Seas would rise when I gave the word
Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
Listen as the crowd would sing
"Now the old king is dead! Long live the king!"

One minute I held the key
Next the walls were closed on me
And I discovered that my castles stand
Upon pillars of salt and pillars of sand

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
Once you go there was never
Never an honest word
And that was when I ruled the world

It was the wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in
Shattered windows and the sound of drums
People couldn't believe what I'd become

Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world




という具合に、歴史的なイベントがチョイチョイ含まれているっぽいので、幾つかピックアップしてみます。
かなり蛇足込みで。

ちなみにここのサイトで解説済みなので、全部知りたい人はそっちを参照してください。

Seas would rise when I gave the word
→モーゼが杖をかざすと海が割れるというアレ。
ちなみに、塩野七生「ローマ人の物語」のどこかで「どうせモーゼの十戒なんて、ワーワーうるさい民衆を黙らせるために、岩の後ろでモーゼが石板にルールを彫って『神の言うことに従え』的なことを言っただけだよ」みたいなことを書いていました。
面白いというか勇気があるというか、たまに渋谷の交差点にいる「神を信じないものは地獄に落ちます」的な街宣をしている人にとてつもなく怒られそうです。

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
→ 賽を振っているのは流行りの大河ドラマの平清盛・・・ではなく、ガイウス・ユリウス・カエサル。
以下 "Alea jacta est" より。
『ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ! 我々を侮辱した敵の待つところへ! 賽は投げられた!』
ルビコン河をえいやと確信犯的に渡ったときの話ですね。

Listen as the crowd would sing
"Now the old king is dead! Long live the king!"
→ 新王誕生の時に使われるフレーズ。
起源はフランスらしい。

One minute I held the key
Next the walls were closed on me
→ ここは多分、聖ペテロのことかな?
ペテロ(天国への鍵をキリストから授けられた)が皇帝ネロによって殺された(とキリスト教徒は言っている)あたりのこととかそうじゃないとか。
ちなみに "666" は悪魔の数字とか言われているけど、これがネロに由来していたというのは面白い。

I hear Jerusalem bells a ringing
Roman Cavalry choirs are singing
Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field
→ 1行目と3行目はキリスト教、2行目と4行目がローマ帝国全般(もしくは十字軍時代のキリスト教)。

For some reason I can't explain
Once you go there was never
Never an honest word
And that was when I ruled the world
→ キリストがエルサレムに入城後、ローマ軍に捕縛され、その際に聖ペテロがキリストの身内であることを否定するというくだりのこと。

For my head on a silver plate
→ 洗礼者ヨハネ。
ちなみに、このWikiに出てるレオナルド・ダ・ヴィンチのヨハネ、何だかQueenのBrian Mayみたい。

For some reason I can't explain
I know Saint Peter won't call my name
→ ここは解釈が色々と出来るところ。
(1)天国の門番である聖ペテロが、天国の門を開けてくれない。
(2)ペテロがキリストの身内であることを否定するくだり。
(3)フリードリヒ2世

以上。

まあ、多分、歴史の栄枯盛衰的なサムシングが題材なんでしょうね、よく分からないですけど。

あと、最後にタイトルどう解釈するかなんですけど、まあ、ここは無数の取り方がありそうだし、個々人にお任せします。
(あんまり興味も無いので)

終わり。


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オレンジ州のお話

2011年10月13日 | 本・映画・音楽レビュー
今さらですがOC(アメリカのドラマ)にはまっていました。
登場人物たちも爽やかで、見ていて微笑ましいドラマ・・・と思ったら、途中からあり得ないぐらいドロドロし始めたり、アメリカの時事問題なんかがムリヤリ絡まったりだとかして、もう、ストーリーが完全に破綻。
なのでシーズン1の途中で観るのやめました。

ちなみに個人的にはルークが良いと思われます。
意外と良いやつな上に、扱いが可哀そう過ぎる。

頑張れルーク!
負けるなルーク!
(その後、どうなってしまうかを知りながら)

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Rome

2011年09月20日 | 本・映画・音楽レビュー
少々オーディエンスが限定されてしまう話題ですが、ここ数カ月、一番はまっているのがローマです。

きっかけは、塩野七生の「ローマ人の物語」。
単行本で40巻ぐらいの長編歴史大作です。
紀元前717年から話が始まるわけなので、そういう意味では40巻でも短いのかもしれませんが、まあ、いずれにしても読むのに相当な根気が必要とされる作品です。

これの副読本として「ガリア戦記」とかも読んでいます。
これは、カエサルがプロコンスルとしてガリア地方を平定していたときに、カエサル自身がローマに対して提出し続けた「報告書」。
「事実は小説より奇なり」じゃないですけど、やはり生々しいリアルな情報は面白いなと。
自分もこんな正確かつワクワクするような報告書をかけるようになりたいものです。

で、その「ガリア戦記」に、ルキウス・ウォレヌスとティトゥス・プッロという二人のケントゥリオ(百人隊長)がチョイ役として出て来るんですが、その二人を中心にローマ史を描いたのが「ROME」という海外ドラマ。

Rome Season 1 Trailer


カエサルとアントニウスがなかなかのハマリ役でした。
アントニウスのいい加減な感じがたまらない。

ただ、本来サイドストーリーであるはずのウォレヌスとプッロの話が盛り上がり過ぎ。
本筋が若干おろそかになっている気がしないでもない。
あとは合戦シーンが無いのが残念。

ちなみに、シーズン1は、ガリア戦記後期からシーザー暗殺まで。
シーズン2は、まだ見ていないので分かりませんが。

あと、この作品、史実とは少々違うところも散見されるっぽいので(例えば、ウォレヌスとプッロが同じ13部隊に居ただとか)、これはあくまでも「海外ドラマ」として観た方が良いのかなと。
まあ、でも面白いです。色々と。

というわけで、引き続き「ローマ人の物語」は読み続けるとして(まだ14巻:パクス・ロマーナ)、あとはiTunes Uの歴史講座だとかボチボチ見ていきたいと思っています。

それにしてもイタリア、また行きたいなあ。
ヨーロッパ方面に赴任とか無いかなあ。


コメント (1)
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