ポール・モッティ作のザンボッティ
モデル。
ビリヤードキューの真っ赤なハギ
のべニアはかなり色が綺麗だ。
真紅。
しかし、年月とともに赤色は退色
してしまう。
これは天の理だからしかたない。
赤色は紫外線を吸収しやすく、
紫外線によって原子の結合が崩さ
れて分子が破壊されるので赤色は
退色が進む。これはもう止めようが
ない。退色を遅れさせることは人間
にはできるが、赤色の退色を完全
阻止することは不可能だ。
どれくらい退色するか。
オリジナルリングで、右のCが
新規製作のコピーリングだ。
A・Bが製作されてからほんの
5年程でこんなに赤色べニアが
退色して薄くなる。
さらに時間が経つともっと色が
ピンクぽくなり、そしていつか
は全く赤色に見えない色になっ
てしまう。
紫外線カットのコーティングか
事はできない。
それをやったとしても、赤色の
退色を人類が完全阻止させる事
は今のところできない。
この先もできないだろう。
赤色は鮮やかだけど、やがて
消えていく色なんです。
それでもビリヤードのキュー
に赤色というのは映えるんだよ
なぁ。
ギターでもプラムのような色
のギターは何ともいい感じだ
しさ。
出し過ぎたローズヒップの
ハーブティーみたいな色の
ギブソン。いいね~。

ちょいと果実色のギブソン。
いいね~。

このキューも、とても美しいの
だが、製作から10年以上経つと
赤部分が退色して確実に色が
薄くなる。
桜色ぽくなって、やがては完全
に色抜けしてしまう。
太陽光で地球が照らされている
限り、これは避けられない。

これはサイトカタログの赤べニア
のショーンだ。鮮やかで美しい。
これが新品状態。

だが、時間と共にこのように退色
してしまう。

もはや透けている感すらある。
赤色塗料はどんなものでもこれを
避けられない。赤の運命。
