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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

簡易刀掛け

2022年03月12日 | open


刀術の稽古時用に大昔作っておい
簡易日本刀掛けが、ビリヤードの
キューをいじる時のちょっとした
キュー掛け台としてドンピシャで、
かなり便利(笑


刀の鞘が傷まないようにフエルトを
貼ってあるので、キューも疵つかな
い。こりゃ便利だね、と。


リフィニッシュ塗装 〜ビリヤードのキュー〜

2022年03月12日 | open

 
リペアマンの千葉のバディ藤田
さん
が廃業の時にくれた吊るし
塗装専用
のデルリン®︎のジョ
イントジグ
バットに着けて
梱包用のナイロン紐で吊るす。
そして、紐をよじってから放し、
クルクルと回しながらクリア
塗装。
手持ちでもよい。
現在一回目の塗りの乾き待ち中。
 
塗る前はペーパー均しをする。
足つけの為、ポリッシュ程まで
番手は上げない。#1000
まで。
しかし、ティッシュ磨きはする。
下地は大切で、最終的には#4000
で研磨してからケミカルに入る。
 
クリアを吹くと浮き上がるベニア
の色。
一番外のベニアの色は緑だった?
何だかベニア接着剤の染みた色と
も取れるのだけど。今までは見え
なかった色が浮かんできた。


やはり、緑ベニアが半世紀以上で
褪色したのか、あるいは接着剤か。
 
これは乾き後に完全に磨き落とし
て、また塗る事にする。
リングのとこにも緑の線が浮き上
がった箇所出現。
化学反応で浮いたのか何かは
不明。
 
塗装はウレタンではないので市販
キューのような鏡面にはならない。
あくまで、木部保護の役目だけ
クリアだ。木の振動を殺した
ない為にそれを使っている。
仕上げは磨いてもこんな程度。


 
 
本日、補修でクリアを塗った自作
キュー。


TADはラッカーなのに鏡のように
光っているのは、あれは塗りが
上手いからだろう。
ただし、ラッカー経年変化で黄化
する。古いアコースティックギター
のように。
ただ、木材の振動阻害が最小限な
ので、古くから弦楽器には用いら
れて来た。
ビリヤードのキューのクリアにつ
いては、メーカーによりショーン
のようにガチガチに固める系と
TADのように経年変化で黄化しよ
うが楽器のように振動阻害最小限
狙い系とに大別できる。
市販キューはウレタン塗りで、ま
るで鏡のような光沢を見せる商品
として販売されている。
保護皮膜の実用性と美観としては
ウレタンは他を寄せ付けないが、
木に充分な動きをさせる目的の塗
膜としてはラッカー系の薄い重ね
塗りに分がある。
ただし、ウレタンの上からは
塗れない。揮発力が高く塗り
面を破壊する。
 
ニ液硬化のウレタンだとこういう
光沢が出る。




塗装はむつかしす。
アクリルもラッカーもウレタン
本職のようには巧くは塗装
できな
い。ノヨウナモノでし
かない。
吹き付け塗装であれ、手塗りであ
れ、本職の塗師(ぬし)は匠だか
ら。
本職には敵わない。
漆塗りなんて、素人だとまず無理
だし。湿度管理も含めて。
塗りの世界はとても深い。

大昔のキュー

2022年03月12日 | open

大昔のキュー。ウッドストックの
頃の時代のキューだな、これ。
糸が浮いているので、巻き直しと
クリアリフィニッシユのために糸
を取る。

げ!もしかして?










残存する固着接着剤を丁寧に
除去
した。
木工品に剥離材など絶対に使って
は駄目だ。手作業で時間をかけて
除去して行く。






全容が浮かび上がった。
ここまでの作業、開始から3時間
半。新幹線なら広島県福山駅から
新横浜に着いてしまう(笑
一切、休み=休憩なくやった。


ブラジリアンローズウッドの本ハギ。
フルスプライスだ!


まじか!


いやー。
驚いた。
現代では新規材料では絶対に作れ
ない。
今では本ハギ自体も珍しいが、材
がブラジリアンローズウッドとい
うのがそもそも不可能。


たまがったばい。
糸巻きは一度巻き直しされていた
ようで、黄土色のボンド系接着剤
の下に大昔のセメント系接着剤
(サフェーサー色=塩ビパイプ色)
が出てきた。
前の巻き直しの際に、きちんと
綺麗に完全除去せずに糸を巻いた
ようだ。
現代リペア業者でも、糸巻き交換
の際に下地を綺麗にツルツルに平
面出しをせずにそのまま巻く業者
もいる。信じがたい仕事だが、現
実に何軒か存在する。
そして、それらの仕事は、出来上
がりを見れば即判る。
いくらローラーをかけても、糸の
面が面一ではなく凸凹なのだ。
そういういい加減な仕事は日本刀
の柄巻き仕事でも存在していて、
きちんとした仕事をしない人が
巻いた刀の柄の糸巻きは菱が不揃
いでガタガタだったり、諸捻りの
捻りの山が凸凹だったり、かなり
無様な姿を見せる。
厳しい師匠の下でしっかりと修行
を積んだ刀職は、確実な仕事をし
て、出来栄えに隙がない。

ビリヤードのキューの場合は、
独学でも糸巻きの交換などはでき
るようにはなるが、極め処という
ものもある。
それは、刀の研ぎと同じで、下地
こそが命だ。日本刀研磨は下地研
ぎに腕が出る。研ぎ上がりを見れ
ば、その腕は即断できる。
キューの糸巻きも下地仕上げを
隙なくビシッとやるかやらないか、
それができるかできないかで大き
な違いが出て来る。
そして、確実な仕事は実用性の秀
逸を伴う。

私の友人の撞球師には糸巻き名人
がいる。本職ではない。
しかし、玄人裸足とはこの事かと
いう程の見事な巻きをする。
それを見たプレーヤーは一様に
驚く。「自分で巻いたの?」と。
彼の仕事を見た事があるが(私の
部屋でやった事あり)、下地命の
作業をしていた。
私は巻きは彼には及ばない。
私の場合は、タップ交換かな(笑
タップ交換はかなり隙無くできる
かと思う。
これまた、見た人は誰もが言う。
「これ自分でやったの?え?手
作業で?」と。
刃物使いなので、手作業で旋盤の
精度を出して行く。
タップ交換は、糸巻き名人よりも
上を行くので、彼も私に作業依頼
したりする。彼もかなり上手い
タップ交換を自分でするのだが、
メインキューの勝負タップは私に
頼む。目の前で交換してあげるが、
それを食い入るように熟視して
いる。
彼には交換方法は教えていない。
しかし、そうやって見取りする
事で作業方法を自得した。
昨夜も1本、目の前でタップを交換
してあげた。
そして、数時間撞いてからの整形
桂剥きも。

昨夜、私は自作キューに秘蔵赤木
シャフトを装着したら、滅法快調
で入れまくりの手玉出しまくり
だった。土方プロのように10回
ブレイクで7回マスワリという程
ではないが。
TADのシャフトに一番近い特性の
ノーマルソリッドスタンダード
シャフトで、かなり古い。
特性は動きが細かくぼやけない。
とてもビビットでリニアな反応
を示す。2ストレーサーエンジン
のように。
繊細なのだが、逆にそれが扱いや
すい。オートマみたいな動きの物
は、私の場合はぼやけてるように
感じて使えない。思う通りになら
ないからだ。
コンマミリ何かをしたら、それが
ダイレクトに出るキューが私はよ
い。

手元のオールドキューの独特の
撞き味は、これなんだろう?と
思っていたが、ローズウッドの
フルスプライスだったのかと、
糸をバラしてみて腑に落ちた。
撞き味が一本木の感じに極めて
近いのだ。
実際に実体は三分割バットでは
なかった。
道具の味というものは、面白い。

2022年03月12日 | open


これはいいかも。

廃線駅巡り

2022年03月12日 | open


廃線の駅跡地に友人が行ったらし
い。
廃線の駅巡り面白そう。