渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

玉を撞く人 ~世界王者エフレン・レイエス~

2022年03月23日 | open

Efren 'Bata' REYES - Best shots
Stroke of Genius


エフレン・レイエスは転がし玉は
やらない。玉を「撞く」のである。
なぜならば、それが「撞球」だから。
転がし玉で当て入れをするのは、
それは撞球ではなく転球となる。
ビリヤードでは穴なし台のキャロム
であろうと、台に穴のあるプール
であろうとスヌーカーであろうと、
手玉を「撞く」のだ。
手玉を転がして的玉に当てて入れた
り、的玉を転がしたりする
のでは
ない。撞いて当てる、撞いて入れる
のである。ソフトな「殺し玉」で
あっても、手玉は転がさずに「撞く」

のだ。
このエフレン・レイアスの撞き方が
ポケットビリヤードのお手本。



ストレート・プール

2022年03月23日 | open


かつて世界チャンピオンに君臨し
ていた頃、エフレン・レイエス
言った。
「ナインボールは単純過ぎて好き
ではない。一番好きなのはスト
ート・プールだ」と。
エフレンは玉を転がさない。
すべて「撞いて」いる。
これが「撞球」だ。

それとは別にエフレンのキュー
の音は独特のキュピンという
音がする。
これがキュー音の理想的な音色。
 
エフレンのストレート・プール。
Efren Reyes creative straight pool
 

14.1 〜フォーティーン・ワン・ラック・コンティニュアス〜

2022年03月23日 | open
 
日本人は14.1ラックの事を「フォー
ティワン」と呼ぶ人が多すぎる。
それ、14でなく41だから(笑
マグナムじゃないんだから、頼む
よ。
14.1大会で優勝した土方プロまで
もが「フォーティワン」と呼んでる。
14なのだから「フォーティーン」
です。数を間違えてる呼び方なので
なんとかしてほしい。お願いすます。
 
新宿区内のモデルガン屋で、SAA
5.5インチモデルの事を「アーテ、
ラリーですね」と言う店員がいた。
最初、artillery と英語発音で言っ
て見せてくれと言ったら全く通じ
ない。「はあ?」と。
5.5インチだと言うと「アーテ、
リーですね」と言う。ラリー
発音はラリーカーレースの
ラリーの
発音でカタカナ読みで
はっきりと
言う。しかも途中で
言葉を切って、
二度繰り返して。
間違えている言い方で執拗に確認
してくるので、あ~同意強制の
類の人間ねと思った。
自分の言い方に従わせようとする
無作為の作為が存する事が見えた
から不快になった。
「いや、artillery」と言うとまた
「アーテ、ラリーですね?」と
一つ覚えに繰り返す。
指さして「これね、これ」と言った
らまた「アーテ、ラリーですね」と
繰り返す。
相手にしたくなくなったが、目
ての銃は確認したい。その為
に来
た。
だが、絶対にその言い方には同意
しない。
それは君が勝手に思い
込んでる利己的な脳内妄想の言
方であって、全地球で100%
通じないからそれ、と。
結局、粘り勝ちで「これですか」と
向こうが折れてガラステーブルの上
にSAAを置いた。
 
私も英語がペランチョではない。
また、ビリヤードについても、最近
増えてきた潮流のように、殊更
分かったように英国英語を乱
発して
横文字並べてそれまでの言い
方を
変更しようとするようなつもり
ない。
でも、数の呼び方間違いは根っこ
からいけない事だと思いますよ。
14.1ラックはフォーティ ワンでは
ありません。フォーティーン ワン
です。
日本人のプロで14.1の事を41.1と
呼んでる人は物凄く多い。アマで
も。解説者やアナウンサーまで。
これはRとLの発音間違いとかでは
なく、完璧に数が違うので、直し
ほうがいいと思う。
 
【ビリヤードチャレンジ】
制限時間30分で14-1ハイラン何点
出せるのか!? 
First take Straignt Pool(14.1)Challenge 
30 Minute Time Limit.
 
14.1はバンキングで負けたほうが
ブレイクする。
最初の15個ラックをコールショット
落とす事は困難だからだ。
なので、最初はセーフティを撞く。
△の角に当てて、2個の両端の玉を
ワンクッション入れてまたラックに
戻し、手玉は手前穴前付近の一番
撞きにくい所にポジションさせて
ターンさせる。
ラックが塊になったらコール指定で
のインは難しい。
だが、『ハスラー』ではファッツは
エディから回されたターンで塊を見て
「簡単さ。シックスインザコーナー」
とコールしてまるでナインボールの
ブレイクのように割って指定玉を指定
穴に入れた。そして125点撞き切った。
 
ちなみに、14.1ラック=ストレート・
プールがポケットビリヤードの最高峰
である事は、プールプレーヤーの誰も
否定しない。
好き嫌いとは関係なく、ストレート・
プールがプール種目の王様だ。ポー
カーならば、ロイヤルストレートフラ
ッシュで、一番難しい種に相当する。
ポケットビリヤードのありとあらゆる
技術が投入される種目がストレート・
プールだ。
入れも大切だが、手玉のコントロール
が最重要。ナインボールが挟み将棋な
らば、ストレート・プールはガチンコ
の名人戦の本将棋のようなもの。
上級者同士でないと全くゲームらしい
ゲームにならないのもストレート・
プールの特徴だ。最低ふた升以上は
割れるハイランが出ないと競技らしく
ならない。ボウラードで例えるならば、
250点以上常に出るレベルでないと、
見応えのある試合が成立しない。
だが、TVが普及してからは、派手な
動きのナインボールが主流となった。

チョーク 〜ビリヤード〜

2022年03月23日 | open


手持ちの黒ブラが残り1個なので、
現行品のブランズウィックのゴー
ルドクラウンをバラで発注してい
たが、それが届いた。

ビリヤード用品専門店の千葉の
ニューアートさん、一個一個ラッ
ピングしている。気遣いが細かい。
バラで通販で店から買うのは初め
てなので、驚きますた。

使ってみた。
これは良い。サラサラよく乗る系。
昔のナショナルに塗る時の感じが
似ている。
チョークは消耗品なので、現行品
で廉価で良い物があるなら一番そ
れがいい。
このブランズウィックは1個99円の
マスターチョークよりは高いが、
それでも1個165円だ。本体価格は
150円。極めて適正な価格。
チョークは中国製以外作っている
会社はボールと同じでほぼ一緒だ。
ただ、銘柄により配合を多少変更
してメーカーブランド物として発売
されている。
定価1個2千円台のチョークとか、
もう途方もなく法外過ぎて、意味
わからない。

金ラベルの新ブランズウィックの
ゴールドクラウンチョーク、かな
り気に入った。
なんだか、80年代の茶ブラに塗り
味は似ている。
てか、やはり80年代のナショナル
トーナメントの塗り味にそっくり
ですね、これ。
ナショナルは、サラサラながらも
しっかりタップに着くという不思
議な普及版チョークでした。
グロス買いしたけど、もうあと数
個しかない。柔らかいので減りも
早い。
先週はナショナルの新品ストック
を卸して使ったが、一晩11時間で
半分近くが無くなった。

80年代には多くのビリヤード場で
赤ラベル黄文字のナショナルが
使われていた。
それは、安くて物が良いから。
チョークは消耗品。塗って塗りま
くってなんぼのもんだ。
塗りまくるというのは、一撞きで
塗りまくるのではなく、撞きまく
りに応じて都度塗るという意味。

ナショナルトーナメント。
廃番。できたチョークだった。


バラ売り1個165円の現行品の金
ブラ、おすすめです。
ビリヤードのプレーでのチョーク
はビリヤード場に備えつけのチョ
ークでも構わないのですが、合う
合わないがあるので、自分のプラ
イベートチョークを使う事が基本
です。
都内では自前チョーク以外使わせ
ないという玉屋もあります。本格
派の店なのですが。
チョークは自分専用の物を必ず
2〜3個、キューケースに入れて
おきましょう。

金王冠、おすすめ。



東京 桜せんべい

2022年03月23日 | open


東京の姉貴から桜せんべいが
届く。ありがたし。
ここの店の煎餅はほんとうまい。



ビリヤード観戦椅子

2022年03月23日 | open




まじか!アマゾンで日本でも買える
じゃん!
とか思ってよく見たら、米国からの
輸入だった(笑
そりゃ、輸入すればどこからでも
買えるよ(笑

やはり、ハイチェアのアームレス
ト付スペクテイターチェア国内
では一切製造及び販売がされてい
ない。
たまに見かける玉屋のビリヤード
専用高椅子も、すべて輸入物。
そして、本格的なビリヤード観戦
椅子=spectator cair を置いてあ
る店は今は多分日本には無い。
以前は関東にはあったのですけど
ね。その店も移転後は普通のバー
チェアに全部入れ替えてしまった。
古い観戦椅子は廃棄処分してしま
ったのかも。
キュー掛けの切れ込みの所から
ポッキリと折れてるアームレスト
の個体が殆どだったので。
あの切れ込みは欠けやすいみたい
ですね。
観戦椅子を木製で自作する際には
一考の余地あり。



スポーツ競技の服装の変遷 〜ビリヤード〜

2022年03月23日 | open

最近ではビリヤードの公式試合
でも、タキシードのようなドレス
コードではなく、ゴルフシャツに
たスポーツシャツ使用のコード
が増えている。
 
これは今世紀に入ってから始まっ
た事だが、ビリヤードの歴史の中
での大改変だといえる。
 
全米対全欧の世界選手権。


20年前の2002年時点ですでに襟
付きの半袖ゴルフシャツのように
なっていた。



しかし、21世紀開始以前の1990年
代最末期までは、ビリヤードの正式
大会は、例えば上の画像と同じ全米
対全欧世界大会でも、白いシャツに
蝶ネクタイ、紳士服生地のベストに
スラックスと革靴がドレスコードだ
った。
これは日本でもそう。真っ白なシャ
ツに蝶ネクタイ、チョッキにスラッ
クスと革靴が正式大会での正装だ。
 
1996年の全米vs全欧世界大会。


対戦者も大会規則により正装。


審判も正装してビリヤードの大会
には臨んでいた。


このドレスコードは今はほぼ見ら
れない。完全にゴルフシャツに似
た「スポーツウエア」での公式の
試合が殆どだ。

20世紀最後の年2000年のUSオープン
のストレート・プール部門での帝王
マイク・シーゲル。選手も審判も
全員正装だ。


フル正装での試合が消滅しかけて
いるのは、ちょいとばかし寂しい。
ビリヤードのスポーツ化は大歓迎
だが。
そして、スポーツウエアを着て、
勝ったらワオーー!ギャオー!と
大騒ぎするのは、何かそれは紳士
淑女の競技種目ではないようにも
思える。

OKコールは失礼

2022年03月23日 | open



以下はあくまで私見である。

ナインボールやテンボールなどで、
ハウストーナメントあたりのロー
カル試合に多いのだが、ラストの
ボールが穴前などのイージー残り
の時に対戦者が「OK」をコール
して最後の点玉をプレーヤーに
撞かせない事が時々ある。
OKコールをする者は、それが礼儀
であるかのように勘違いしている
浅慮が多くみられる。
なぜ敗者(になるだろう)である
の者が勝敗の行方の決定権がある
というのか。
それは大きな勘違い、慇懃無礼だ。
負けるだろう側の者が勝つだろう
者のプレーを妨げて「譲ってやった」
という形式にしてしまう。
OKコールは、一見相手への敬意を
示して自分が引くような形に思える
が、実はそれはポーズであり、極め
て無礼な事なのだ。
負ける側が勝敗の行方を強制的に
決定する権利などは一切無い。

私は友人との練習試合であろうと、
相手にOKコールは出さない。
また、友人も一切出さない。

理由は負けるであろう自分がその
ラックの勝敗を決定する決定権が
無いと考えているからであり、
自分の撞く番でないのにOKコール
で相手のプレーをやめさせるのは
失礼至極、無礼千万だと思っている
からだ。

ラストボールのOKコールは、イー
ジー配置か困難かで、敗者になるで
あろう側が判断して勝手にコール
する。
実はこんな失礼な事はないのである。
相手がミスをするかしないかさえも
敗者予定者が判断してゲームの流れ
をプレー以外で支配しようとする。
厳格に厳密にルールブックに照らし
合わせると、それはスポーツマン
シップにもとる行為で退場、という
案件の虞さえある。
安直な浅慮によるOKコールはしない
ほうが賢明だ。
とにかく、失礼なのだから。負ける
側が相手のプレーを中断させて、
持っていない勝敗の決定権を行使
しようとする行為は。

しかし、心得違いというか、人の道
の道理を解っていない人は多い。
そのOKコールの考え方で行くならば、
相手のブレイク前にOKを出して試合
放棄でもしてみればいい。
だが、それはしない。
OKコールは自分に玉を撞く権利が
ない順番なのに、自分がそのゲーム
の行方を決めようとしているからだ。
OKコールは極めて傲慢で利己的な
行為なのである。


ナインボール・クラシック

2022年03月23日 | open



近年、ラックシート登場によりラック
がしっかりと立ち過ぎて、マスワリが
連発されるようになった。
かつて20年ほど前、ラック専用器が
発明されてそれでラックを立てる
トーナメントが増えた。
だが、ラックが精密に立ち過ぎの為、
ナインボールでは7連続マスワリ等が
頻発。ソフトブレイクが禁止になった。
だが、すぐにそのラック用具は廃止
になる。
しばらくして、ここ数年前からラック
シートが発明されて、素人でもラック
を立てられるようになった。
しかし、これも器具使用のラックと
同じで、升が立ち過ぎる。
結果、好ブレイクによるマスワリが
連発になり単調となった。
それゆえ、ナインボールよりも難易度
が高いテンボールが主体となってきた。

だが、ここごく最近の傾向では、
大きな大会では木製ラック=升を
使用して、相手にラックを立てさせ
る1990年代末期までの伝統的な方法
がルールで復活してきている。
ラックが悪ければ回数制限あるも
相手にクレームを入れて再度ラック
させなおす事ができるのも旧来の
様式通りだ。

ラックは木枠で立てたほうが、密着
しているように見えても微細なズレ
を生むことができ、「攻撃的ラック」
という物を立てる事もできる。
そのためクレーム制度があるのだが、
ラック立てそのものでも攻防がある
のが見どころだ。
日本語のマスワリとは升割のことで、
ラック=木枠の升で立てたボールを
ブレイクからすべて取り切る事だ。
やはり木枠のラックがよい。
そして勝者自己ラック制ではなく、
敗者がラックするルールが伝統的な
ナインボールであるので、私はそれ
を好む。
ここ最近の木枠升でのラック立て
ルール復活は、プールゲームに人間
らしさを復活させた原点回帰のよう
で、私は歓迎したい。