担当授業のこととか,なんかそういった話題。

主に自分の身の回りのことと担当講義に関する話題。時々,寒いギャグ。

TeXlive 2020 をインストールした。

2020-05-26 22:44:22 | Weblog
今からほぼ一年前に購入した,当時すでにそこそこ型落ちのノート PC をようやく今年の三月下旬に使い始めた。

とにもかくにも TeX は欲しい,ということで,TeXlive という,それをインストールするだけで,自分で何も設定することなくすぐさま TeX 環境が整う,非常にありがたいパッケージ一式を利用させていただいた。

その時は自分の PC にインストールするのに二時間半くらいはかかった記憶がある。ただ,その時に生成されたフォルダの更新日時を見てみると,一番古いのと一番新しいのとの差は一時間ちょっとなので,記憶違いかもしれない。

それはともかく,TeXlive 導入後しばらくして,計算手順が読み手に分かりやすいように行列の行や列に色を付けられないかなと web 上の情報を調べてみたところ,nicematrix というおあつらえ向きのパッケージがあることを知ったので,さっそく試してみた。

ところがである。ネット上で見つけた nicematrix のマニュアルに載っている魅力的なサンプルを自分の TeX ファイルにコピペしても,TeX をかけたときにエラーメッセージが出て通らない。pNiceMatrix という nicematrix の独自の環境のオプションとして first-row というのをマニュアルの真似をして書き込んでも,pNiceMatrix という環境にはそんなオプションありまへんというエラーメッセージが出る。それならばと,pNiceArray とう別の環境で代用しようとしたら,今度はそんな環境ありまへんという。

なんじゃこりゃあ!!

Web で見つけたマニュアルの日付は 2020 年の 4 月 6 日とあり,古くて開発が止まっているどころか,ついこの間にも nicematrix パッケージはアップグレードされたばかりのようだ。
もしや,公式のマニュアルだと信じて疑わなかったその文書は,実装されていない機能の予告編だったとでもいうのか・・・?!

確か 5 月の上旬あたりからこんな風にモヤモヤと頭を悩ませていたのだが,昨日やっと気が付いた。

待てよ。確か TeXlive は4月よりも前にインストールしたんじゃなかったっけ・・・?
それでなんでそれより後の日付のマニュアルを参照しているのだ自分は・・・?

そう,Windows キー+r で開いた窓に texdoc nicematrix と入れると開くマニュアルは,日付が1月28日でした・・・。
というか,web で繰り返し nicematrix と入れて検索して何度もマニュアルファイルを開いていたけど,3月の日付のバージョンも見たような気がする。まさに今,リアルタイムで nicematrix の作者の方が活発に改良を繰り返している最中なのだった。

そう気づいた私は,nicematrix パッケージの更新という新しいフェーズへと移行することを決意した。

ところが,PowerShell にネットで調べたコマンドを打ち込んでもエラーメッセージらしきものが表示されてアップグレードされた感じがまるでしない。
どうやら,私が3月にインストールしたのは TeXlive 2019 で,現在,最新のバージョンは 2020 になっているようなのだ。
このように,TeXlive の年次が変わった場合は,新規に新しい TeXlive をまるまるインストールするものらしい。

というわけで,iso イメージというのをダウンロードして,寝ている間にインストールが完了してくれたら嬉しいなーと思ってポチったのが本日 2時ちょうどくらいである。

その後,なかなか寝付けず,だらだら起きていたら,時々 PC がスリープ状態に入ってしまうので起こしつつ,あれー,まだインストール完了しないのかー,を繰り返していたら,すべてが完了したのはどうやら 5時41分のことだったらしい。ようやくその頃私も眠りについたのだったように思う。

途中で PC がスリープモードに本当になってしまっていたのかどうかわからないが,実に 5 時間近くもインストールに時間を要したことになる。
すべては自動で処理されるので,これほど長時間かかっても張り付かなくちゃいけないわけではないから別段困らないはずだが,インストール中はなんだか落ち着かない気分になるので,頻繁にはやりたくない作業である。
ちなみに,改めて texdoc nicematrix と打ち込んで表示されるのは3月23日のマニュアルである。そういえばこれを前に見たんだっけか・・・?
それとは別に,今ブラウザで検索してみると,ネット上で見つかるのは5月8日版のマニュアルである。

えー,てことは今度こそ手動アップグレードが必要なのかな・・・?

ひとまずこんなところである。
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« HTML 文書に数式を入れる方法... | トップ | 最近気に入っている動画。 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私もTeXLive の install で苦しみました (Sakae Fuchino)
2020-06-22 19:19:52
Post を拝読しました.明後日の明け方 (ヨーロッパの夕方) に zoom seminar デビューを予定しているのですが,Mactex (mac 版の TeXLive) が突然スライドの .tex ファイルをコンパイルしてくれなくなって,藁をもつかむ思いで TeXLive2020 にupgrade したのですが,それでもうまくゆかなくて,スライドを最初から書き直さなければいけないか,と青くなりました.
返信する
え・・・? (本人降臨)
2020-06-23 00:54:57
それって・・・,大丈夫,なのでしょうか・・・?
無事に発表を終えられるよう,お祈り申し上げます・・・。
返信する
ご心配いただきありがとうございます (Sakae Fuchino)
2020-06-24 02:32:58
ちょっと前に zoom seminar の講演を終えたところです.前にやった講演のスライドの再利用版もなんとかうまく LaTeX のコンパイルが通ったのですが,今回見なおしたら沢山書き間違えを発見してしまいました.前の講演で誰にもつっこまれなかったのは,誰にもきちんと聞いてもらえていなかったのでは? 参考まで,この講演のスライドは
https://fuchino.ddo.jp/slides/wroclaw2020-06.pdf に置いてあります.
返信する
ご報告ありがとうございます。 (本人降臨)
2020-06-28 03:17:56
ご心配されていた発表が無事に済んだようで何よりです。お疲れさまでした。

書き間違いは,クリティカルなものでなければ,公園発表の場などでは角(̚カド)が立つので,誤字指摘厨の私ですら基本的にははばかります。もっとも,これは日本人的な感覚ですので,海外でもそうなのかはわかりません。

専門家相手の発表であれば,多少の誤字脱字などは聞き手が脳内ですぐさま補正するでしょうから,わざわざ指摘するまでもないという判断だった可能性もあります。

きちんと聞いてくれていなかったのでは,と考えると悲しくなりますが,これらの解釈のいずれかの可能性もあると思います。ご参考まで。
返信する
講演スライドについて。 (本人降臨)
2020-06-28 03:20:23
ご丁寧にご講演のスライドの URL も掲載していただき,ありがとうございます。
ちょっと覗いてみようと思いましたが,閲覧者であるこちらがサイトの所有者に攻撃できる可能性がある旨のブラウザの警告が出たため,遠慮させていただきました。
返信する
講演スライドについて (Sakae Fuchino)
2020-06-29 14:34:10
https の certificate の期限ぎれで一瞬 security 評価のレベルが下ってしまっていたようです.
回復しているはずなので,多分警告は出なくなっていると思います.今,講演の後の手直しをした pdf を同じ URL に上書きしました.
書き間違えは,typo ではなくて,技術的な細部でした.
実はこの間違えもそうなんですが,講演の後に,ちょっと講演で話たこととかみあわない質問をうけて,かなりへこんでしまったのですが,これは本人に,そのことを言ったところ,自分の質問は単に naive なものだった.いまあなたのの論文を読みなおして,研究の方針を理解したし,それが正しいと思う,という返事をいただきちょっとほっとしているところです.
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事