日々雑感

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科学という名の下に

2011年08月13日 | Weblog
科学という名の下に

証明のつかないものは存在しないと言う学者がいる。僕は彼が学者であることを否定したい。
学問と言っても、科学(的な方法も加えて)を意味するのだが、科学は未だに進歩中の学問であり、発展途上の未開拓部分を沢山もつ。
それを終着点に達したかのように、科学万能主義を唱える科学者は、科学そのものが判っていないのじゃないか。

例えば人間は死んだら土に還るだけだど言う、人間観を振りかざす。

大震災より今日で丸五ヶ月経つ。そして今月はお盆の月でもある。死者や行方不明者の追悼式があちこちで行われ、それをテレビが放映していた。

人間の死が土に還るだけならば、どうしてこのような追悼式が行われるのだろうか。
意識的か無意識的かは知らないが、人間の死後には何かが残ると信じられているから、仏教でもヒンズー教でも、キリスト教でも、葬式が行われ墓が作られるのだ死後に残ると考えられている魂の存在の証明が付かないから、科学的でないなどと主張したら、ひんしゅくをかうだけだろう。証明の付かないものは存在しないと決めてかかる学者は、やはりエセ学者と言うことだろうと僕は思う。
震災受難者の追悼式を思って、僕はそう考えた。