日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

トンレサップ湖7-31

2011年08月16日 | Weblog
トンレサップ湖

水を征するものは国を制す。飛行機から見た洪水の様子。
肥沃な平野 農業 灌漑 原始産業は食糧確保 食物を作ること。
カンボジャ歴代の統治者の治水事業によって出来たスラスランを上空から見たとき
果たして僕はこのような治水が出来たろうか。とても出来なかっただろうと言う答えが頭をよぎった。

バイタクの後ろでスラスランを見ながら走り、当時の為政者の賢明さに脱帽 。

バンコクを、出発したカンボジアの飛行機が水平飛行になって間もなく窓の、外の景色はジャングルから大きな湖のような1面、水浸しになっている平野部に一変した。

雨期を外しで、乾期にきたつもりであるが 考えてみれば雨期に上流て降った雨がこの平野部に流れこんで、みずたまりを作るのは丁度今頃かなあと納得できた。
それにしても、水の量がおおすぎる。本来であれば水につかるはずのないところまで水に浸かっている。背の高いヤシの木が葉っぱのみが、水に泳いでいるところを見ると大 洪水が起こっているのがわかる。

田もダメである。勿論畑も全滅である。本来集落のあるところが水没してしまって、大きな、湖の湖面の一部をなしている。
地上で生活しているものがすべて、水没してしまっているので、どこかへ避難できるものはどこかへ避難したに違いない。
しかもこれだけ大きな、水場となると水が引くまでには相当の、月日がかかるだろうから田や畑の農作物は、全滅したことだろう。また、飢饉が起こりそうな気配である。
飛行機が、プノンペンに近づくにつれて様子がはっきりしてきた。
トンレサップ川もメコン川も両方とも川から水が、堤防を越えてあふれ出ている。
規模が大きい、大洪水のためになすすべがないという、感じがする。
誰が責任者になってもきっと、これでは手の施しようがないだろう。治水それは国を治める者にとっては最大の、責務である。灌漑治水を通じて水を統御出来ないものは権力者たりえない。
治水と政治について全く素人の僕でも、現状を見れば政治と、治水の関係はおぼろげながらわかってくる。
僕は今こういうことを考えることが許されるが、実際に自宅が水そこに沈んでいる、人にとっては自然の脅威に打ちひしがれていることだろう。今食べるものに困っているわけだ。洪水禍が来る前に上手く逃げおおせた人はよいが、これではきっと大勢の人が犠牲になったのではないかと危惧された。これがトンレサップ湖の印象であった。