日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

満たされない心

2008年09月23日 | Weblog
満たされない心

現代の経済システムは、ものと心のバランスが、崩れやすい。マスプロ、マス消費

は生活を豊かにはしたが、物欲の肥大化を伴い、心がやせ細ってしまうような結果を生んだ。

金さえあれば、、、、という考えが、「人間らしく生きる。」ことよりは優先し、ものを追いかけ、高度成長を求めて、「現代」を実現してみた。

ものに関しては、社会も個人も豊かになったが、それに比べて幸せ感がなく、心の渇きを感じるのはなぜだろうか。

一体、心の渇きをいやすなどというものは、幼稚園や小学生などには問題にならないことである。

それを問題にするのは、人生というものが、ある程度、わかった人が感じることであるから、やはり人生の後半部分を迎えて突き当たる問題ではなかろうか。

もしこれが、人々の通るお決まりの人生行路である時点だと言うのなら、最も効果的に遍路するのは、タイミングというものがあってしかるべきだ。

私の人生経験からすると、第1戦を退いて、己の人生をある程度のメドがつく、定年前後のすなわち60歳くらいから、遍路するのがよい。

この年代ではまだ体力に余力があり、また今までと違った観点から、己を見つめることができるからである。

観光旅行と言うのは、体を休め、気分転換をする。美しい景色 ゴージャスな調度品や雰囲気 、ゼイタクともいえる見た目に、美しくおいしい食事を求めての旅

それに比べて遍路旅は、目標は、寺寺をめぐり歩くことであり、遍路する88の寺寺は必ずしも、平地ばかりではなく、山あり谷ありの自然の姿の野山をめぐり歩き、それを通して己の人生に、何か得る。特に満たされない心や人生のもろもろの疑問や未知の問題に、取り組もうとする旅である。