トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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日記風に 「サークルのお天気学習」②

2008-10-04 00:33:18 | 透析
 手話サークルの今日の学習は、天気予報で使われる「雨の降り方の程度」を理解してから、その状態を、各グループでもって身体で表現しようという内容でした。サークルでは、結構、こうした表現の仕方を練習します。手話も、実際は手の動きだけではなく、表情や身体の各部分を動かす(うなづきや眉の動き、口型など)ことや、自分の周りの空間を使ったりします。豊かな表現をするための訓練ですね。楽しみながら表現します。芝居を演じるような感覚ですね。

 まずは、天気予報の用語の使い方の説明が「弱い雨」を例にして、手話と絵で説明がありました。気象庁で使っている言葉は、ちゃんとした定義があるんですね。

 「弱い雨」とは、1時間に5~10mmの雨の事をいうそうです。数字で説明しても分かりづらいので、視覚的に説明しました。まずは、1m四方の正方形を底面とする直方体の形の絵を示しました。底面積はが1㎡ということです。この中に、1ℓのペットボトルの水を入れた時が、1mmの雨量と同じということです。実際に1ℓのペットボトルを皆の前に示しました。聞こえない人を含めて、視覚的に説明すると理解しやすいです。ということは、「弱い雨」とは、その器にペットボトル5~10本の水を入れたイメージです。この雨の特徴の説明が次にありました。「雨の音がよく聞こえ(ろう者の場合は聞こえませんが)、地面に水たまりができる。さほど神経質になる必要はないが、引き続き注意をする。」。これが、気象庁で使う場合の意味です。

 「強い雨」(1時間に10~20mmの雨、「地面一面に水たまりができ、話声が聞き取りにくくなる。長雨になりそうなら警戒は必要)

 「激しい雨」(1時間に20~30mmの雨、「土砂降りの雨。傘をさしていても濡れてしまうほどの雨である。下水があふれ、小河川なら氾濫、また、崖崩れの心配もある。テレビ、ラジオなどで今後の様子を注意し、長続きしそうなら非難の心構えを)

 「非常に激しい雨」(1時間に30~50mmの雨、「バケツをひっくり返したような激しい雨。山崩れ、崖崩れが起こりやすくなる。道路規制も行われる。非難の準備を)

 「猛烈な雨」(1時間に50mm以上の雨、「滝のように降り、あたりが水しぶきで白っぽくなる。中小の河川は氾濫し、水害発生の可能性が高まる。避難勧告等が出る場合がある)

 これらの雨を、室内から見た感じ、人に対する濡れ具合や外での様子、たとえば歩行、車の運転等を、グループごとに分かれて、それぞれが担当する雨の程度の表現を相談しながら考えてから、皆の前で発表しました。今回は、傘や、水を表現するためのブルーシートなどの小道具を使ってみました。ミニ演劇の雰囲気の発表でした。聞こえない人の表現力は、いつも豊かです。

 今年は、地元でも、ゲリラ豪雨と呼ばれる大雨が降り、土砂崩れなどの被害が出ました。また、ろう協では、去年からサークルと協力して防災委員会を作りました。9月28日には、市主催の防災訓練に参加しています。障害者にとっては、防災という問題は重要なものです。神戸や新潟地震での車いす使用者や、視覚障害者の避難生活の問題点などはテレビでも放送されました。しかし、各地域で、障害者も含めた具体的な防災対策が、今求められています。ろう者の場合は、情報が伝わりにくいといったコミュニケーション障害にどう対処するかが今委員会で検討されています。来月には、市の防災担当者を読んで「出前講座」をサークルで行う予定です。おいら達、内部障害者も防災対策を検討しています。

 サークル終了後は、時間のある人は近くのファミリーレストランで、お茶しながら手話でおしゃべりタイムです。手話は言葉ですから、交流も含めて使わないとなかなか覚えられません。今日は、ミルクプリン付きのブドウサンデーを食べてしまいました。甘いもの、好きですね。インチキ手話も直してもらえました。なかなか、聞こえない人の手話の読み取りは大変です。ベテランの人のようにはいきません。でも、少しでもコミュニケーション出来るのは楽しいことです。おいらの場合は、年齢の問題もあり、手話通訳は望むべくもありませんが、地域の手話力の底辺で楽しく頑張りたいと思っています。