トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

blogramランキング参加中

blogram投票ボタン

高齢者への虐待―去年より増加

2008-10-07 21:10:33 | 社会
 厚生労働省が10月6日に発表した調査により、平成19年度の高齢者への虐待数が判明した。(平成19年度 高齢者虐待の防止、高齢者の擁護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果 HPからアクセス可)

 この調査は、今年で2回目にあたり、全市町村(特別区を含む。19年度末1816団体)及び都道府県を対象に行われた。

 高齢者虐待防止法の理解が進んだことにより、市町村等への相談・通報件数は、介護施設従事者等(介護老人施設など要介護施設又は居宅サービス事業など要介護事業に従事する者)による高齢者虐待、養護者(高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等)による高齢者虐待ともに増加した。通報・相談を受けた後、施設や家庭を訪問して関係者からの聞き取り調査から事実関係を調べた結果確認された両者を合わせた虐待件数は、昨年より712件増えて1万3335件に上った。うち、27名が死亡している、

 ①要介護施設従事者等による高齢者虐待
 ☆平成19年度に相談・通報のあった件数は、379件であり、前年度より106件(38.8%)増加した。
 ☆相談・通報者は「当該施設職員」が26.1%で最も多く、次いで「親族」25.6%であった。その内、市町村又は都道府県が事実確認調査を行い、虐待の事実が認められた事例は、62件であり、前年度より8件(14.8%)の増加。
 ☆62件中の施設種別の内訳は「認知症対応型共同生活介護」30.6%、「特別養護老人ホーム」27.4%、「介護老人保健施設」14.5%。
 ☆虐待の内容は、「身体的虐待」が最多で77.4%、以下「心理的虐待」30.6%、「介護等放棄」16.1%。(重複あり)
 ☆被虐待高齢者は、女性が8割を占め、年齢は80歳代が約4割であった。要介護度は3以上が約8割を占めた。
 ☆加害者は、40歳未満が4割、職種は「介護職員」が8割を超える。

 ②養護者による高齢者虐待
 ☆平成19年度に相談・通報があった件数は、19,971件で、前年度より1,581件(8.6%)増加した。相談・通報者は、「介護支援専門員等」が42.1%で最多で、以下「家族親族」12.8%、「被虐待者本人」12.6%。これらの通報・相談に対する市町村の事実確認調査は「訪問調査」59.8%、「関係者からの情報収集」31.7%、「立ち入り調査」1.0%により実施された。
 ☆調査結果から虐待が確認された事例は、13,273件であり、前年度より704件(5.6%)増加した。
 ☆虐待の内容は、最多が「身体的虐待」63.7%で、以下「心理的虐待」38.3%、「介護等放棄」28.0%、「経済的虐待」25.8%。(重複あり)
 ☆被虐待高齢者は、女性が約8割、年齢は80歳代が約4割だった。要介護認定の状況は認定済みが約7割であり、要介護度別では、要介護3が21.2%、要介護2が18.1%の順であった。また、認知症日常生活自立度Ⅱ以上の者は、被虐待高齢者全体の44.5%を占めた。
 ☆虐待者との同居の有無を見ると、同居が8割以上、世帯構成は「未婚の子と同一世帯」が34.5%で最多で、既婚の子と合わせると6割以上は子と同一世帯であった。加害者は、「息子」が40.6%で最多で、以下「夫」15.8%、「娘」15.0%。
 ☆市町村で把握している平成19年度の虐待等による死亡事例は、「養護者による殺人」13件、「介護放棄による致死」7件、「心中」4件、「虐待による致死」3件で、計27人であった。虐待による死亡者は、前年度よる5人減った。

日記風に 「ブログ材料溜まってます」

2008-10-07 02:11:19 | 透析
 今日は、大学病院に通院するので、昨日に透析を変更した。何か用事がある時は、透析日を変更できるのだが、週3回、最大でも中2日という透析条件があるので結構不便だと思う時もある。イベントは土曜日に開催されることが多いのだが、参加することはまず無理だ。演劇も、音楽会も土曜日は駄目である。長期の旅行は、現地で透析を受けることが出来ればOKだが、だいたい地元からあまり出ないので、今の所は関係がない。クリニックには、1月に2回目の渡米を予定している人がいる。旅行透析の手続きは自分でしている。透析患者向けの海外旅行もあるのだが、おいらにはお金がかかるから無理だろう。モンゴルで、ゲルに泊まるなんていうツアーもあった。
 昨日の透析中のDVDは、能の「隅田川」だった。眠ることなく、無事に最後まで観れた。先代の梅若六郎と宝生弥一という素晴らしい演者である。「隅田川」の演目は、高校の演劇教室で、初めて水道橋能楽堂で観た能であった。

 「隅田川」は、後世の演劇にも影響を与えた。近松門左衛門の「雙生隅田川」は、市川猿之助の歌舞伎を観てとても感激した。この時は、辻村ジュサブローの人形が天狗として登場した。猿之助の宙づりもあった。猿之助歌舞伎は、よく見に行った。「奥州安達が原」では、映画とドッキングした演出だった。最初に観たのは、「金幣猿島都(きんのさいさるしまだいり)」だった。

 おっと、今日は早く寝なくてはならないので、芝居の話は後日に。さて、ブログ用に録りためたテレビ番組が残っている。なかなか、投稿まで至らないのだが、最初に「ハートをつなごう」のLGBT特集の第2弾を書こうと思って、まだ書けない。
 透析の帰りに図書館に置いてあるパンフレットの表紙に、どこかで見た顔の女性の写真が載っていた。パンフレットをもらって中の記事を見ると、やはり「緒方れん」さんだった。LGBT特集の投稿をする前に、彼女の紹介をするのがいいきっかけになりそうだ。パンフレットは、東京都人権啓発センターで出している「TOKYO人権」39号だった。
 彼女は、手話を学んでいる人には知っている人が多いと思うが、ろう者で手話の先生をやっている。手話の本も出しているし、テレビの「みんなの手話」に出演したこともある。去年は、地元の手話まつりでろう協が講演を依頼した。講演の時は、おいらは模擬店にいたので、残念ながら聴くことが、いや、手話を見ることが出来なかった。でも、出し物の練習の控室で、身近に見ることができた。きれいな人だった。彼女は、ろう者で性同一性障害である。
 今回、このパンフレットのインタビュウー記事で色々な事が分かった。彼女の家族は、デフ・ファミリーで、生まれた時から手話が飛び交う家庭だった。笑いの絶えない家だったそうだ。でも、社会は音声コミュニケーションで成り立っているので、不便な事や苦労はたくさんあった。両親が人前で手話で話すのを恥ずかしいと思ったこともあったという。その後、ろう文化に触れて自分のアイデンティティを確立して「自分が好き」になったそうだ。
 身体は男性だが、心は女性だという自覚は、幼い時からあった。初恋は小2の時の男の先生だった。「性同一性障害」は、大きく3つのグループに分類されるという。本来の性の服装をすることで違和感が解消される「トランス・ベスタイト(TV)」、性転換手術までは望まないがホルモン剤の投与などで体つきを変える「トランス・ジェンダー(TG)」、外科的な性適合手術を受ける「トランス・セクシャル(TS)」。
 れんさんは、人からどう見られようとも「自分は自分」なので、分類にはこだわっていないということだ。
 今、れんさんは、国際手話通訳者の勉強をしている。4年に1度開催される「世界ろう者会議」の、新設されたLGBT(Lesbian,Gay,Bisexual and Transgender)の分科会に参加したいそうだ。

 このパンフレットには、東京に住むアイヌの若者によって、平成18(2006)年夏に結成されたパフォーマンスグループ「AINU REBELS(アイヌレブルズ)の紹介記事も載っている。アイヌの伝統音楽・舞踊にストリートカルチャーの要素をミックスしたパフォーマンス活動を行っている。※最近、日本は単一民族の国だという妄言をはいた時代錯誤の政治家がいましたね。