路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

陽のめぐみ敷布ひろげてゆくように

2010年01月18日 | Weblog


 いい天気。冬の乾いた空気が気持ちいい。

 相変わらず冷たい仕事。

 昨日から『わがままいっぱい名取洋之助』を読み続けて読了。
 この本が話題になったのは最近のような気がしていたけれど、もう10年以上も前のものだったと知ってちょっと驚く。出版直後に読んでいたら今とは違った感想になっていただろうが、読んだのが今でよかった。
 なにやら破天荒な人物が破天荒なままに生きて、半ば過ぎにモウだいぶ波乱万丈だなあと思っていたらまだ三十代前半だったりする。それがそのまま万丈続けて52歳で死んでしまうから、なんだか読んだ方の感想もうまくまとめられない。
 ともかく評伝としてやっぱり著者の思い入れをどれだけ制御スルかと言うことを考えるけれど、この場合最初から思い入れ全開で、しかもそれが読むうえでそれほどジャマにならないというのは、やっぱり作者の筆力ということだろうか。
 マアともかくそれなりの感想を言葉にするには読んだほうでも読後ある程度の時間が必要、とそんな本でありました。

 明日あたりから冬型もゆるむらしい。
 少しだけでも暖かくなるといいね。
 でもまだ無理かな。



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