路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

暗夜行けば雪落ち来たり額に受く

2005年12月11日 | Weblog

 朝の散歩で内田樹さんのブログに立ち寄ると、『生き延びる力』として、人が危機的状況にあるとき、そこから立ち直るために最も必要なのは「他者からの支援」をどれだけ受けられるかということである旨の記述を見つけ、心引かれる。
 そして、そのためのアプローチとして重要なのは、「ディセンシー」礼儀正しさである、というハナシ。「強い個体」とは「礼儀正しい個体」のことである。
 そういった主意に妙にナットクしつつ、小生はどんな状況でも、「他者からの支援」など到底望めそうもないなあ、と思いつつ仕事。

 今日も寒いぞ。

 昼に葬式一件。
 夕方から配達を兼ねて冬眠鼠さんと城跡市へ。
 K画廊で開かれているツグミの学校の美術部展を鑑賞。
 この頃からチラチラと雪。
 そのあと城跡図書館にちょっとだけ寄って、本を二冊だけ借りる。
 青木富貴子『731』新潮社(2005) 唐木順三『現代史への試み』筑摩書房(1973)

 夕食後『731』を読み始め、半分ほど読む。面白い。

 10時からNHK教育で、三国連太郎主演のドキュメンタリー「山田風太郎の見た戦後」(正確な番組名は失念)を見る。
 三国連太郎が山田風太郎の日記を読みつつ、山田の見た戦後日本をなぞっていく。
 三国が風太郎のカンジを良く出している。それから時々映される風太郎の日記の現物で、難しい漢字まできちんと書かれているのに感心する。小生だったら殆どがカナ書きになっちまうな。
 あと吉田茂の国葬のシーンで、吉田健一が出てきたのにオッと思う。当たり前だけど。
 それから、山田風太郎、いい家に住んでたんだなあ。豪邸ということではなくて(豪邸だけど)、趣味のいい佇まいの家。戦後の流行作家の家というカンジだなあ。あんな家に住んでみたい。

 その後風呂に入って就寝。
 風呂場の脱衣場にある体重計が、だいぶ前からあるのに使い方が解らなかったのを、今日初めて教えてもらって乗ってみる。体重76.6kg、体脂肪23.4% これってどうなのよ、よくわからんけど。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿