ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

酔鯨純米吟醸吟麗未濾過すっぴん

2019-02-08 19:42:16 | 日本酒

高知の近藤印で購入。

かつて飲んできた酔鯨の吟麗シリーズだが、これは初だろう。

純米吟醸未濾過(無濾過)だが、ラベルには、さらに、新酒生酒とある。これがすっぴんの意味だろうか?

微発泡。

土佐しらぎく美潮と比べると、明確に異なる。いや実は無濾過らしい濃潤さは共通してあるのだが、この吟麗は米本来の味から由来する苦みが強い。これによってスクエアな雰囲気となる。

そしてその作用のせいか、甘さを感じさせないので濃淳ではあるが飲み疲れることは比較的少ないのではないだろうか。

濃いのでたくさんは飲めないだろうが、美潮は単品でチビチビとシェリー酒のように飲む。吟麗は多少食事と合わせながら楽しめるといったところか。

パイナップル風のフルーティーさが特徴。苦みを主体としたドライでスクエアで濃いめの酒。高知の酒らしい。そこに濃さを強めた感じ。

悪くない。

20200207追記。

高知の近藤印で購入。

ちょっと前なのでわからなかったが、冷蔵庫に並ぶ酒を見たてながら無作為に買ったこの酒は、実は過去に買っていた。さらに言うと今回同時に買ったのが、土佐しらぎくの美潮だ。

酔鯨+美潮の組み合わせは期せずして同じ組み合わせだった。

さて。ここのところ日本酒を飲む機会が減っている状況からの、この味は?

変なリンゴ酸味な濃淳な風味はあまり感じられず、うまい。

まず微発泡。雑味のあるフルーティーさ、さっぱり感がありそれが、濃い。その濃さはリンゴ酸的ではない。

そして後半から後味に関しては、ドライでキレがある。ただ、広島のある銘柄の酒的なウニ感がわずかに感じられる。

しかし、つまりはうまいと思う。日本酒ばかり飲み続けていたらリンゴ酸感がくどく感じられるかもしれないが、今回はうまいと感じる。


アサヒ極上<キレ味>

2019-02-06 22:14:31 | ビール以外

アサヒらしい銀色を主体としたデザイン。

見た目、正直言ってノンアルコールの一種かと思った。しかし、一応アルコール入りの第3の分類だ。

麦100%・高発酵・冷涼ホップ等により当社最高レベルのキレを実現しました。とある。つまりキレを前面に押し出したいのだろう。

飲む。これは意外だ。

これはまさにビール。

どのメーカーのどの銘柄のビールとは即座に思い出せないが、何かしらのビールらしさがある。

キリンの本麒麟やサントリーの金麦ラガーと方向性が違い、そこまで重くなく、軽やか(と言っても軽薄なわけではない)で、本麒麟あたりと交互に飲むことでこの極上とバランスが取れるに違いない。

単独では40点で他社の第3と合わせて80点、いやそれ以上になりうる。


サントリー金麦ゴールド・ラガー

2019-02-05 19:46:44 | ビール以外

これは、最近売れているキリンの本麒麟に対抗して作られたそうだ。そのため赤を主体とした色というデザインまで似ている。間違えて買ってしまいそうだ。

キリンまるごと生のような豆由来のものではなく、麦を主体とした第3となる。

麦芽っぽい金属的な風味がある。サントリーらしい吟醸風の華やかな風味も若干隠れている。

後味はえぐみに近い渋みがある。これはキリンの本麒麟と似た傾向なので、原料の麦芽スピリッツの特徴なのかもしれない。

ドライ感はなく、やはりビールほどの複雑な味覚はないのだが、かなりいい線を行っている。


土佐しらぎく 美潮 純米吟醸雄町

2019-02-04 18:52:15 | 日本酒

高知の近藤印で購入。

土佐しらぎくならば愛媛県西条の村上酒店でも購入できる。しかし、美潮はここで初めて見た。

正確には土佐しらぎくと別ブランドとなる「美潮(みしお)」で独立した銘柄だ。

ホームページには『2014年からスタートした新ブランド。”蜜を思わせる様な上品な甘さ”をコンセプトにした純米吟醸シリーズです。』とある

香りは、高知の酒にない、何となく甘ったるい。一歩間違えれば老香ともとれる、熟した果実といえばそうかもしれない。ちょっと重さを想像して怖い。

飲む。すると全然老熟感はなく、普通に甘い。フルーティーで甘い。

濃密でとろみを感じさせ、そこに吟醸風の果実の甘みが感じられる。

重いといえば重いが、濃いといったほうがいい。

後味のキレは高知らしいのか、想像したほどには後を引かず、ドライ感がある。

しばらく飲んでいないので何とも言えないが、本洲一の無濾過のような濃厚な果実感があるのかもしれない。

飲み口は、香りの印象がまずダイレクトに来るので、クセのある濃密さが感じられるのだが、すぐに果実感と変わり、日本酒っぽさがベースにあるのだがいい意味で補完した濃厚な熟した果実味が続き、

後半からは重厚でいてキレのある味でスパッと消えていく。何とも複雑な味だ。

初めの老香はもしかしたら開封して時間がたてば落ち着くかもしれない。

濃いめで、ポートワインや貴腐ワインのような味を求めるならいいかもしれない。ある意味高知の酒らしさとは別の種類の酒と言える。

20190218追記。

無濾過らしい、リンゴ酸っぽいくどさが感じられる瞬間(日)があるが、宣伝文句にあるように蜜のようなとろみのある甘さも感じる。

つまり、開封直後は味が荒々しいのでくどさが目立つが、開封して数日たつと味が調和してくるのかもしれない。

くどさが取れて調和が出てきて。まさに蜜のような甘い味わいに完成する。

開封直後より、しばらく経ったほうがいいかもしれない。