香りは評判で言われるほどの濃厚な甘さは感じず、予想を超えたものではない。
注いで色はというと、はじめは缶の色と同じ褐色だが、注ぎきると、色が濃縮され、缶よりはずっと濃い褐色となる。ある意味、アルトっぽい。
注いでからの香りはというと、確かにカボチャの甘い香りだ。この香りを聞きながら、バックで若草恵のサントラ、確かゴッドマーズのサントラか?を聞いている。この曲が、中世ヨーロッパ的なのだ(自分の感覚として)その上でパンプキンの香り。これはある意味日本ではない、ヨーロッパの田舎の香りだ。それが重なって懐かしい気分になる。子供の頃の寂しさというのか、宇宙的な寂しさを増幅させる。
で、味はというと、カボチャだ。ただ、カボチャスープと異なり、濃厚さはなく、カボチャ風味でありながらビールを感じさせるさっぱり感がある。はじめカボチャで初期はそれが続き、間は全くビールでもなく、カボチャでもない空白が存在し、後半にはいる前にカボチャの実のような甘味・コクが現れはじめ、後味はやっぱりカボチャなのか?という印象。
料理と一緒にと言うよりは単品で味わった方がいいかも。噂ほど個性的で飲みにくいわけではなかった。