20240120直売所で購入。
結構小規模な蔵ではあるが、中で買うこともできる。
時期もあったのだろうが、あまり種類は多くない。
平成29年醸造、という事で古酒、熟成酒となる。
基本的にこの酒蔵は熟成酒をメインにしているようだ。大阪の藤本酒造や、ある意味、石川の菊姫もそういえるかもしれない。
この山廃純米吟醸は、一般的にはフルーティーな酒を予想させるが、寝かせている(かなり?7、8年前だ)ので、それこそ菊姫の鶴乃里のような味わいなのではないかと推測する。
注ぐ。
かなり濃い琥珀。石川の天平のようだ。
確かに天平もそのくらい熟成させている。
香りはカラメル感がある。老香的なものはなさそうだ。
飲む。
これは、カラメル風味があり、同時に酸味が出てくる。
しかも、かなり強い酸味だ。この酸味はすごい。
他にはない特徴だ。
天平はそうは言っても、甘味寄りだが、これは酸味が強い。
しかしながら、甘味もある。
虹のように、甘味から酸味まで重層的だ。
熟成酒らしい、カラメルの風味もある。
甘ったるくはない。
日本酒離れしているが、余裕のあるときには味わい深い酒となるだろう。
サーモンと合わせると後味がプリン的な味になる。
鯛系は味が曖昧に。
マグロと合わせると、今までにない味。サーモンとは違う。マグロの鉄っぽい風味と酒のカラメル感が相加的に風味を出す。
木槽で作り、蔵付酵母で山廃純米の造り。
滋賀の不老泉にインスピレーションを得て造っているとのこと。
20240218追記。
さばジャーキーと合わせる。
これは結構合う。
カラメル風味がサバによって薄められ、酸味が強調される。
つまり普通の純米吟醸的になる。
ただし、寝かせているためフレッシュ感はない。かなりしっとりしている。
20240302追記。
幻魚干し燻製と合わせる。こういったクセのあるつまみに合うのではないかと思い、合わせる。
合う。違和感がない。
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