千葉大病院で受けた手術後の措置ミスで意識障害の後遺症を負ったとして、埼玉県の男性(26)と両親が大学に損害賠償を求めた訴訟で、大学に計1億5300万円を支払うよう命じた東京地裁判決について、大学は期限の24日までに控訴しなかった。大学は「判決を真摯(しんし)に受け止める」としている。
10日の東京地裁判決によると、男性は2012年8月、形成外科で顔の骨の形成手術を受けた。4日後のたんの吸引作業中に容態が急変し、低酸素脳症による遷延性意識障害の後遺症を負った。
佐藤哲治裁判長は「男性が手術後のたんの吸引時に激しく抵抗していたのに、看護師は異常な事態と判断せず、応援要請もしなかった」と過失を認定。気道閉塞(へいそく)に早く気付けば、脳障害が生じた可能性は低いと判断した。
2019年1月26日 千葉日報
10日の東京地裁判決によると、男性は2012年8月、形成外科で顔の骨の形成手術を受けた。4日後のたんの吸引作業中に容態が急変し、低酸素脳症による遷延性意識障害の後遺症を負った。
佐藤哲治裁判長は「男性が手術後のたんの吸引時に激しく抵抗していたのに、看護師は異常な事態と判断せず、応援要請もしなかった」と過失を認定。気道閉塞(へいそく)に早く気付けば、脳障害が生じた可能性は低いと判断した。
2019年1月26日 千葉日報