医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

院内感染か急性B型肝炎で3人死亡…病院が謝罪

2016-02-17 21:20:27 | 医療界
 神戸中央病院(神戸市北区)は17日、昨年7月に入院していた患者3人が急性B型肝炎を発症し、劇症化して死亡したと発表した。

 調査では感染経路は特定されていないが、同病院は院内感染の可能性が否定できないとして、遺族らに謝罪した。

 発表によると、死亡したのは、いずれも神戸市内に住む70歳代と60歳代の男性2人と90歳代女性で、昨年7月22~23日、同じ病棟に入院していた。3人は同10~11月の間に急性B型肝炎を発症し、11~12月に相次いで死亡した。

 同病院は昨年11月、市保健所に報告。神戸大医学部付属病院による外部調査委員会が調査したところ、3人のウイルスの遺伝子はほぼ一致し、同時期に入院していたB型肝炎の持続感染者(キャリアー)のうち1人のウイルス遺伝子とも酷似していたことが判明した。

 B型肝炎ウイルスは血液や体液を介して感染するため、点滴時の処置などが感染ルートとして考えられたが、保健所と外部調査委の調査では、院内の感染予防策に不備は見られず、現時点で原因は特定できていない。新たな感染者は確認されていないが、神戸中央病院は、昨年7月頃に同じ病棟に入院していた約100人と連絡を取り、検査を呼びかけている。大友敏行病院長は17日に開いた記者会見で、「患者やご遺族には心からおわび申し上げます」と述べた。

2016年02月17日21時08分 読売新聞