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地域に溶け込む川崎フロンターレ76

2018-03-07 00:01:00 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 先日のホーム開幕戦でJ2岡山の高卒ルーキー・阿部選手がプロ入り初得点を飾り、他のチームでも活躍しております。J2岡山では数年前までルーキーは大卒ばかりで、しかも学歴が高かった印象がありますが、ここ数年は高卒ルーキーも目にするようになってきました。そんな中、J1川崎では大卒ルーキーが多いと指摘しているコラムを見かけました。以下、引用して紹介。
   
【川崎に大卒生え抜き選手が多い理由。憲剛「うちには目利きのスカウトが」】
「2月10日に行われたゼロックス・スーパー杯のメンバー表には、前年のJ1王者・川崎フロンターレのカラーが色濃く出ていた。大卒で加入し、クラブ一筋の「生え抜き」がずらりとそろっていた。他のJ1クラブを見渡しても、試合メンバー表の前所属チーム欄に、大学名が数多く並ぶことはほとんどない。」
「先発メンバーの4人は、昨季、チームの主軸として初優勝に貢献した面々。もはや説明不要のタレントたちと言っていい。
中央大卒、16年目の中村憲剛。拓殖大卒、9年目の小林悠。筑波大卒、5年目の谷口彰悟。筑波大卒、4年目の車屋紳太郎。控えメンバーには、新人を含めた3人の名前があった。
順天堂大卒、3年目の長谷川竜也。愛知学院大卒、2年目の知念慶。流通経済大卒、1年目の守田英正。」
「大卒選手が主軸を担ってきたクラブの系譜を継ぐ者としても、向島スカウトは期待を寄せていた。大卒選手はほとんどのJクラブで即戦力として迎えられるものの、コンスタントに出場できるのはひと握り。ましてその先、「生え抜き」と呼ばれ、主軸となる人はさらに減る。
 J1でも移籍で選手を多く集めるチームほど、出場機会をつかむのは難しく、すぐにJ2クラブへレンタル移籍するケースも珍しくない。その後レンタル元のチームに戻り、戦力となる選手はごく希と言ってもいいだろう。」
「『うちには目利きの(向島)建さん、(伊藤)宏樹さんといったスカウトがいるから。チームに合致する選手を取ってきていると思う。大卒はしっかりしている選手が多いし、クラブカラーにもマッチしている』 向島スカウトが新人選手を獲得する上で重要視するのは、人間性だという。
『プロだから試合に出られないこともある。そのとき、壁をいかに乗り越えるかが大事。自分をコントロールできないといけないし、自分で課題を見つけて、自分で努力できないといけない』
 '97年のJFL時代(当時現役)から川崎Fの歴史を知る52歳はしみじみと話す。『苦労して、努力してはい上がるのもフロンターレっぽいかなと』
憲剛の背中を見て小林悠、さらに谷口、車屋。それを地で行くのが中村憲剛だ。」
「自分で言うのも変だけど、大卒の生え抜きの俺らが長くいるから、周囲もそういう見方をするんだろうね。きっと、今の学生から見るフロンターレ像も同じだと思う。だから、有望な大学生も来てくれる。先輩がいるのは、やっぱり大事。
 俺も宏樹さん(現スカウト)の背中を見ていたから。このクラブで長くやりたいと思うもの。俺の背中を見て(小林)悠が、悠を見て(谷口)彰悟が、彰悟を見て(車屋)紳太郎って……。みんな先輩を見ている。生え抜きが、また次の生え抜きを生む。いまサイクルができている。これはクラブにとって、すごく大事なこと」
「こうして、大卒の生え抜きの系譜は継がれていくのかもしれない。」
引用:Number Web

 という内容でした。少し前まではJ2岡山もそういう流れがあったように思います。その真骨頂がJリーグ初の東大出身選手の久木田選手。上の文章を読むと、岡山のフロント陣の考え方も同じだったのかなと思ったりもしましたが、真相はわかりません。
 大卒の生え抜きルーキーが揃うのは「安定感」なのかな。「人間性を重視」と書いてしまうと、高卒ルーキーはどうなのという論調になるので、簡単には言えませんが、「経験」を重視するという点では、一般企業でも近いものがあるかもしれません。
 ただ、プロサッカー選手はボールを蹴るのが仕事。まずはテクニックが先に問われるのも事実です。いくら頭が良くても、足元が下手くそであれば、チームが強くなれないのも事実。個人的な感想ですが、やはりそのクラブの方向性というか、どういうチームを作りたいかではないでしょうか。それには学歴は余り関係ないかも。川崎さんは、そういうクラブを作りたいと、スカウトさんが動いたから、コラムにあるようなチームが出来上がったのかと。
 個人的に目を留めたのが、その「目利き」のスカウトの1人である、伊藤弘樹氏。現役引退後は、「ヒロキー」としてクラブのタレント的な仕事をされていました。最近名前を聞かなくなったなぁと思っていたら、スカウトをやっていたのですね。こうした「文化」も、そういうクラブづくりに関係しているのかもしれないと思ってみたり。とにかく川崎さんは、どんな角度から見ても、最先鋭のJクラブですね。 
J1川崎関連:75747372717069686766656463626160595857565554535251504948474645444342414039383736353433323130292827262524232221

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