J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

海外サッカー事情について25

2018-03-29 00:01:41 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 リスペクトコラムです。
 先日、また面白いニュースが出ました。サッカーに「シン・ビン」という制度が導入されるというもの。読者の皆さんのほとんどが「それって何?」という反応でしょう。当ブログでは、ラグビーの試合を観ていた時に出ていて、いくらか観た事がある程度の馴染みです。確か、イエローカードを出されて、何分か退場になる制度だったと思います。なるほど、そういうのがサッカーの試合に取り入れられるのかと。以下、引用して紹介。
   
【イエローカードが“警告”から”10分間退場”に!?英審判長は「導入ほぼ確実」とも】
 「サッカーに新ルール到来か。イングランドサッカー協会(FA)のニール・バリー審判長は、危険行為を行った選手への一時退場ルール「シン・ビン」の導入について言及した。」
「サッカーではこれまで警告のみだったイエローカードだが、今後は一時的に退場処分になるという。国際サッカー評議会(IFAB)は2年前からノッティンガムシャーの下部リーグで「シン・ビン」を導入したテストを行っており、イエローカードを提示された選手は10分間の退場処分になっている。
 バリー審判長は「将来的に導入はほぼ確実」と新ルールに前向きだ。「昨年32個のリーグでこのテストを行ったが、どれも肯定的だった。私たちは2018-19、2019-20シーズンとさらに試験するリーグを増やしていくつもりだ」と結果が好感触だったことを明かす。」
引用:ゲキサカ

【一時退場「シンビン」の導入を検討 国際サッカー評議会】
「国際サッカー評議会(IFAB)は1日、ロンドンで3月3日に開かれる年次総会の議題を発表し、一時退場(シンビン)の導入を話し合うことになった。試験導入されているビデオ判定システムや、延長での4人目の交代について経過報告も行われる。
 シンビンについては1月に国際サッカー連盟(FIFA)技術部門の責任者で元オランダ代表FWのファンバステン氏が10分間の一時退場を命じるオレンジカード導入案を披露している。」
引用:産経スポーツ

【シンビンの導入が可能に 日本サッカー協会 6月から適用の競技規定改定を報告】
 「日本サッカー協会は18日、都内で理事会を開き、6月1日から適用される競技規定の改定を報告した。
 大会主催者の判断で、育成年代、年長者、障がい者などの試合を対象に、シンビン(一時的退場)の導入が可能となる。退場時間は試合時間の10〜15%。(1)すべての警告に適用(2)いくつかの警告に適用ーーの2つのプランが検討されている。
 主審のシグナルは「イエローカードの提示後に、一時退場エリア(通常はテクニカルエリア)に向かって両腕を明確に指す」。一時退場の時間が経過した後、競技者は主審の承認を得てフィールドに戻ることができる。」
引用:スポニチ

 という感じで、世界的にも日本国内でも導入する流れになっている事がよくわかります。思うに、従来のイエローカードであれば、人数も減らず、その試合自体は何も影響がありませんが、シン・ビンになると確実にその10分間が1人減るというリスクが発生します。簡単に言えば、イエローカードから10分間だけのレッドカードに変わるということですか・・・と書いていました。
 ところが、よく読むと2回目の警告でシン・ビンになるとあります。つまり、シン・ビンはイエローカードに代わるものではなく、レッドカードに相当する処分という事です。以下、シン・ビンについての説明です。

【シン・ビン】
 反則や危険行為を行った選手に課せられる10分間の一時的退出。主審は選手に対してイエローカードを提示し、1試合に2度受けると退場処分になる。一時的退出となった選手は、相手側デッドボールラインの後方にいなければならず、レフリーが許可するまではフィールドオブプレーに入ることができない。また、退出中は着衣を着たり身体を動かしてもよいが、決められた位置[*1]から動いたり、コーチと接触することはできない。シンビンは、ハーフタイムの間も継続して適用され(退出時間からは除外される)、ノーサイドになれば自動的に終了する。

 うーむ、ややこしいです。2つの事象について見て行きます。「その時の試合」と「次の試合」です。その時の試合では、2回目の警告で退場になるのは一緒です。サッカーは試合に戻れませんが、シン・ビンでは10分後に戻れます。「次の試合」はサッカーでは出場停止ですが、シン・ビンでは出られるというように見えます。トータルで見ていくと、今のサッカーのルールの方が厳しいようにも見えますが、いかがでしょうか? あと、サッカーではイエローカードが複数の試合で溜まっていきますが、シン・ビンでは複数の試合で溜まるのかなとも思えます。どなたか教えてください。
 「シン・ビン」制度は既にラグビーやアイスホッケーなどで導入されているルールで、ちょうど来年のラグビーの日本W杯で多くの人が見る事になるでしょう。イングランドサッカー協会の審判長はさらに、「選手たちは自身のプレーに責任を持つようになり、サッカーのイメージ改善につながる」「異議は減るはずだ」とメリットを語っています。
 VAR(ビデオ判定)がサッカー界に浸透していき、ついに今年のロシアW杯で導入するところまで行きましたが、シン・ビンも同じ歴史をたどるのではないかと、個人的に思っています。もう少し研究してみます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする