J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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地域に溶け込む川崎フロンターレ45

2013-08-25 00:03:17 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介レポです。
 Jクラブの付加価値シリーズ7チーム目で、大御所の登場です。まだ紹介していなかったっけという感じでした。当ブログでの評価ポイントでじっくり分析しています。あくまで個人的な論調ですが、参考にご覧下さい。

【Jクラブの付加価値】
<ハード面>
1)サッカー専用スタジアム
 現在は等々力陸上競技場。専用スタジアムではありません。収容人数は20,693人で、アクセスは歩いて20分とは環境面は良いです。現在改築工事が進んでいます。
等々力競技場の全面改修を推進する会HP:http://love-todoroki.net/

2)専用練習場
 麻生グラウンドで、選手会の意向で練習終了後は必ずお客様の見学エリアを通過してクラブハウスへ戻るような導線になっているそうです。

3)アカデミー
 U-10、U-12、U-13、U-15、U-18のアカデミーが組織されているようです。
4)後援会等支援組織(チェック機能)
 「川崎フロンターレ後援会」という組織がありますが、内容を見るとオフィシャルファンクラブ的な色合いが強いですが、会長は川崎市長です。オフィシャルファンクラブでも組織だけで会長を置いていないところもありますね。他に「川崎フロンターレ持株会」という支援組織があり、会員からの拠出金からクラブへ出資しています。ただ、現在は入会募集は行われていないとか。理事長は川崎市商店街連合会相談役、理事には、川崎新都心街づくり財団理事長、各商店代表の名前の他、コアサポも加わっているようです。とても商店街色が強く、地域密着のクラブにふさわしい組織と思われます。
 また、川崎市内の各種団体によるまちづくりの実行委員会「川崎フロンターレ連携・魅力づくり事業実行委員会」を組織し、地域を挙げて活動されています。
     
5)選手会活動 
 こちらの選手会は本当に活発に活動されています。ほとんど名前だけで、ほんの少ししか活動を目にしないところもある中、こちらはJリーガーとしてのお手本のような組織です。多摩川エコラシコ震災復興サッカー教室街頭募金、「塚本泰史選手への支援・激励活動」、2007年には「CP(脳性まひ)サッカー日本代表」支援活動という素晴らしい活動もあります。
 選手会活動ではないですが、試合運営補助ではなく、スポンサー企業で働く「インターン研修」も素晴らしいです。
<ソフト面>
1)情報公開(役員名簿や出資社などの経営面)
 株主一覧がキチンと情報報開示されています。
   

2)スタジアムイベント
 こちらは、イベント力№1クラブです。クラブプロモーション部の天野部長が仕掛け人です。本当に多くの驚くイベントを今まで実施されてきました。少し挙げてみると、「噂のケンケツ
SHOWショー」、「一緒におフロんた~れ」、「イッツアスモウワールド」、スタジアムでの「フォーミュラ・ニッポンのデモンストレーション走行」、南極とコラボした「難局物語」、「かわさき応援バナナ」など数えきれません。等々力競技場では「フロンパーク」としてそれらのイベントを開催。Jリーグ会場の中で最も賑わっている空間だと思います。スタジアム外でもオフシーズンに「川崎フロンターレ展」を開催し、ファン・サポーターを楽しませています。
 ホームゲームにおいて、MIP(最も印象に残った選手)に贈られる「あんたが大賞」を毎試合、市内商店街、各種組合や地元企業より提供された賞品で実施。

3)広報誌
 川崎朝日会が作るフロンターレ広報紙「Frontale Express」を市内各所・主要駅に無料配布・設置。フリーペーパーという事ですが、朝日新聞とのコラボで川崎市内の朝日新聞の朝刊に折りこまれるそうです。

4)
協賛店制度
 722店の「サポートショップ」を運営されていますが」、WEB上に「フロンターレシティ」という仮想商店街を開設されています。毎年、川崎大師の必勝祈願の後に、「商店街挨拶回り」を実施されています。
5)地域の後援会組織
 
現在3つあるようです。川崎フロンターレ麻生アシストクラブ」、「川崎フロンターレ中原アシストクラブ」、「川崎フロンターレ幸アシストクラブ」。後援会組織ではありませんが、JR南武線の駅構内外のクラブ公認掲示板を管理する「駅掲示板プロジェクト」も素晴らしい団体です。
6)サポーターカンファレンス 
 確か、川崎さんではサポカンを実施していないと聞いております。他に何かしらの形でクラブ側と意見交換できる場がないのか調べてみましたが、なかなか出てきません。どなたか教えて下さい。   
<ハート面>
1)Jリーグ百年構想
 川崎市を本拠地とするスポーツチームや選手を対象に川崎市が認定する制度「川崎市ホームタウンスポーツ推進パートナー」がある。J1川崎の他に、東芝ブレイブサンダース(男子バスケ)、富士通レッドウェーブ(女子バスケ)、東芝ブレイブアレウス(社会人野球)、富士通レッドウェーブ(女子バスケ)、NECレッドロケッツ(Vリーグ女子)、富士通フロンティアーズ(アメフト)、中田大輔(プロトランポリン)が登録。川崎市による
「ホームタウンスポーツ推進パートナー ふれあいトークショー&スポーツ教室」を実施。チームの中にはJ1川崎のファン感謝祭に参加したりしている。
 他に、直営フットサル施設で、健康増進プログラム「バランスアップフィットネス」、プロボクサーの指導による「ボクシングエクササイズ」、中高齢者を対象に「グラウンド・ゴルフ大会」を実施されています。
        

2)東日本復興支援
 当ブログでもよく取り上げる震災復興支援の中長期的支援計画「Mind-1ニッポンプロジェクト」が有名です。多くの活動をされていますが、被災地への算数ドリルの寄付、街頭や試合会場での募金活動から、ハンマープライスなどの他、今年度も
選手会主催陸前高田サッカー教室や川崎修学旅行を実施されるようです。陸前高田市がホームタウン化するくらいに連携されています。「古本で帰フロンターレ」や、他にも選手本人がゴール&アシストする毎に10万円募金するという「中村憲剛募金」もあり、数えきれません。
3)選手による社会貢献活動
 選手を街に出したがらないところが見受けられますが、Jリーグ規約87条に義務として書かれてあります。「川崎フロンターレ算数ドリル」が有名ですが、作るだけでなく実際に選手達と一緒に学習する「算数ドリル実践学習」を実施されています。そして、一番の活動は「ルーサンタ」です。青いサンタクロースに扮した選手達が市内病院の小児病棟訪問を実施します。
4)
市町村デー

 「川崎市制記念試合」や、市内各種組合・商店街の支援する冠試合「街の支援試合」を開催されているそうです。

5)ファン・サポーターとの交流イベント
 一番は「ファン感謝祭」です。選手とファン・サポーターのふれあい度合では、Jリーグ№1ではないでしょうか。キックオフイベントでは「選手と一緒に見る新体制発表会見」の他に、サポーター主催の「退団選手送別会」も開催され、選手とファン・サポーターの距離が本当に近いクラブのようです。
「Jクラブ付加価値」全体:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110926
 〃 J1甲府:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130811
 〃 J2鳥取:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121021
 〃 J2湘南:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120123
 〃 J1仙台:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111230
 〃 J2松本:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111030
 〃 J1柏:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111126 
J1川崎関連:42414039383736353433323130292827262524232221 

 いやぁ、今回の記事は内容盛り沢山で、時間がかかりました。さすが、川崎さんだと思いました。この記事をご覧になるJクラブの皆さん、川崎さんをお手本に頑張って下さい。
 某黄色いチームも快勝した今日のJ1では、C大阪戦が行われた瑞穂でチケット完売だそうです。J2でG大阪特需があるように、J1ではC大阪特需があり、今年は「大阪特需」の年ですね。明日はJ2。ファジアーノはホーム栃木戦ですね。天皇杯県決勝もありますが、出張の日で帰れないかもしれません。
    

コメント
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