感動との出会いをもとめて・・、白いあごひげおじさん(もう、完全なじじいだな・・)の四国遍路の写真日記です・・
枯雑草の巡礼日記
この赤き乱舞・・、尾道向上寺再訪
瀬戸田(現尾道市)の港の古い街並みの上に三重塔が見えます。
向上寺三重塔に初めて会ったのは、一昨年の夏の日。汗を拭きながら上った丘の上から
見た三重塔の印象は忘れられません。塔の向こうの青い瀬戸の海の色もまた・・。
この度は、冬の日。待望の再訪でした。
長い石段を上って、塔の前に立つと、やや色褪せた塔身から蘇る極彩色の世界に飲み込まれます。
軒下を巡る扇垂木の並び。その下の圧倒的な組物。尾垂木の上下の波のようにも見える
若葉の抽象化された彫物。黄色の木鼻。各層に見える花頭窓。
欄干四隅の親柱の逆蓮華の飾り付け。禅宗様が色濃いと言われる建築様式。
これほどの装飾に彩られた三重塔は他に見ることはないでしょう。
いや、講釈はどうでもよいことでしょう。
この赤き乱舞・・狂気とも言えるような色の中に身を置けることは得がたいことに思えます。
こういった極彩もまた、日本の原風景の一つだったと気づかされます。
向上寺の境内は、三重塔の他は山門があるだけ。大きな建物の土台が造りかけられていました。
やっと本堂が再建されるようです。こんな冬の日、訪れる人は誰もいません。
またの再訪を期して、ゆっくり、ゆっくり長い石段を下って瀬戸田の街へ。
前回(2007年7月)の記事はこちら
コメント ( 22 ) | Trackback ( 0 )
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もともとが極彩色なんですか。
私はてっきりソフトで彩度を上げたかと。
それにしても鮮やかですね。
海の見える丘に立っているんですね。
↓ビルの窓ガラスに映る青空
釣りをしている子供の画いいですね
相変わらず、朱がすごいです。
今回は、この世ではないような怪しげな朱を感じました。
海風に吹かれているのに、これだけ色が残っていることはすごいことです。
向上寺には数年前に行きましたが、
瀬戸田の海の美しさと、ミカン畑の美しさ、三重塔の
朱色と海の青さ、良く、覚えています、
枯雑草さんが写すと、凄く綺麗で、一枚目には
見惚れています、
良い、お天気で、全部の画像が美しいですね
2007年7月ですね、
拝見させて頂きます
なんと呼ぶのが一番相応しいのでしょうか・・・
強い色彩です。
色の持つパワーは、香りとともに人間の奥深いところにある、原初の「なにか」を思い出させるように思います。
おっしゃー、この「あか」に負けずに頑張ろうっと☆
色は褪めた所とよく残っている所があります。
軒下の濃い色は、天候と光の具合で鮮やかに
見えます。カメラによって、派手に出るのと
そうでないのがバラツクので困ります。
1枚目は、どうしようもない逆光を
修正しましたので、ちょっと不自然
な感じになりました。
この三重塔は国宝中珍しい派手さです。私は好きな
塔ですが・・。
前回の釣りをする子、私も好きな写真です。
早いものです。いやになります・・。
この三重塔、なにしろ派手です。
そこが、私の好きなところ・・。
長い年月、何度も塗り替えたものと
思います。
行かれましたか。海の青さ、古い街並み、
瀬戸田はいいところですね。この塔は広島県
で唯一の国宝三重塔です。これまで見た全国
の三重塔の中でも、私は最も好きなものです。
この赤は、八百万の神が宿る聖なる火と言われて
きたものらしいですが、そのルーツ辿るのも興味
ありますね。大変そうだけど、自分の納得できる
道を選ばなくてはね。3.20迷ってます。歩く
方がいいなー。ひょっとしたら本四国を歩いてい
るかも・・。
★この紅殻の朱、独特の朱ですね。美しい!、それに海を睥睨するロケーションが素敵です。日本の古代建築は、その繊細な技術も、それに威容を持たせるセンスも抜群ですね。枯雑草さんの写真作品づくりが一層それを際立たせているのだと思いますが。
朱塗りの三重の塔海との調和素晴らしいものでしょうね
本堂が建築されるのですね、素晴らしい本堂ができることでしょうね
またまた素晴らしい寺ですね。木造建築が総て赤で塗りつぶされていますね。また眺望が凄いですね。
まさに赤き乱舞ですね。ピッタリの言葉ですね。
こんな海のそばで、これだけのものが残っている。
すごいことですね。本堂の建立がたのしみですね。
ありがとうございます。
数ある国宝の三重塔ですが、この塔ほど
見事な赤をもったものは他にないでしょう。
そんな塔が、瀬戸内の島の丘の上にポツン
とあるのですね。
山門と三重塔だけの時が随分長く続きました。
多くの観光客が訪れる寺でもないし・・、
長く、厚意の寄付を募ってました。やっと
ちいさな本堂ができるようです。
瀬戸内海の島の丘の上。こんな場所に
ある三重塔、他にはないでしょう。
それに、こんな鮮やかな色に塗り分け
られた塔もまた稀有のものでしょう。
こんな厳しい立地のなかで、長い間、色と材
を保つ努力は並みたいていではないでしょう。
光の関係で、赤の色はその表情を変えます。
不思議なものです。
これもキレイですね。
ちょっと質問ですが、こちらはHDRでしょうか?
面白い感じに仕上がってますね。
いやー、どうも不勉強ですいません。
HDRって何でしょう。
特に変わった編集はやっていませんが・・。