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北海道男児発見

2016年06月03日 | 時事
【北海道男児不明】男児を田野岡大和君と確認 雨宿り用の小屋で発見 ドクターヘリで病院に搬送
無事見つかったようで何よりですね。

もう1週間ですから、正直最悪の事態を想像していました。今日から捜索範囲を縮小とあったのも、おそらくそういう判断からでしょう。しかし子どもの生命力というのはすばらしいものですね。たまたま辿り着き、入れた小屋に水道と暖を取れるマットがあったのも幸いした模様です。言われてみれば北海道は8月でも夜はクーラーじゃなくストーブがあるくらいだからなあ・・・初日に辿り着き、そのまま7日間動かなかったのも体力の温存に役立ったことでしょう。実は北海道の生水にはエキノコックスという寄生虫がいる恐れがあるので、水道があったというのは非常に重要なのです。地元の子なので知っていた可能性もありますが、これだけのサバイバルをこなす生きる力を備えた子は中々いないでしょうね。それにしても、あの広い北海道で雨風と獣害を防げる場所に行き着いた偶然と強運。本当に、運命が彼を生かしたとしか思えませんな。

ここからは結果論で「もっと早く見つけてあげられなかったか」を考えてみます。7日というのは食べずに生き延びれる限界点に近く、一歩遅ければ宿舎で亡くなっていたのを発見という可能性もあったわけです。自衛隊も捜索に参加していたですが、いたのが自衛隊宿舎というのは、逆にいうと参加せず通常演習を行っていればもっと早く見つけられたかもしれません。まあ規模を縮小したことで見つかったのは通常演習を開始したからでしょうから、これはこれで最短ルートだったのかな?
一般的に子どもが行方不明になった時、教員にも招集がかかって捜索を行います。しかし1人1人が適当に探していては重複もあり非効率なので、捜索する範囲を決めて近いところから1次捜索、2次捜索と段々広げる方法をとります。その間、母親などは心当たりのある施設を探すわけですが、親戚の家とか、結構遠いところまで行ってしまっていることが多い印象です。そう考えると、この人海戦術のような捜索方法は非効率であると言わざるを得ません。人間の日常行動範囲はおよそ1.6km圏内といわれていますが、黙々と歩けば子どもでも10kmくらいは歩けてしまうでしょう。認知症のお年寄りだってびっくりするほど遠くまで歩いていってしまうこともありますからね。小2の体力で・・・と思われるかもしれませんが、この前、妹の子(7歳と5歳)を連れて7km歩いてきましたから実証済みです(笑)ただ、これは正解が分かっているから「もっと遠くも捜索するべきだった」と思うだけで、やはり基本的には近場から「ここにはいない」と可能性をつぶしていくべきでしょう。捜索はどうしても面になるので、遠ければ遠いほど選択肢が広がってしまいますからね。今回のように建物の中にいたとなれば、選挙カーのようなもので呼びかけ続けながら走行したとしても聞こえないかもしれませんし。

あと、今は「よかったよかった」という気持ちですが、そもそも今回の件は親が子どもを置き去りしたことが発端ですし、しかも最初は「山菜採り」と偽ったことで、初期捜索が山の中に集中してしまい、道路を遠くまで調べるという考えに至らなかった可能性もあります。いなくなって1時間以内ならまだ近くを歩いていた可能性もあり、これが保護責任者遺棄罪とかにならないのかという疑問は残りますね。子どものしたことも見方によっては不法侵入ですから・・・そういう責任をうやむやにしてしまっては、またどこかで同じような事例が起こってしまう気がしてなりません。親の無責任さでどれだけの人間に迷惑をかけたか、罪には問わないまでもその代償を目に見える形で知らしめる必要がありますな。
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