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豊洲移転決定

2017年06月20日 | 時事
小池知事、豊洲移転の方針表明へ 築地の市場機能も確保
問題は移転するしないじゃなくて、安心できる環境に戻すのが可能かどうかですよね。

そもそも小池知事になって移転にストップがかかったわけは「調査結果が出る前に移転するのはおかしい」という主張に基づくものでした。まああれは一種のパフォーマンスで、桝添下ろしさえ済めば(笑)あとは「安全」という結果を待つばかりのはずだったと思います。しかし、その調査で環境基準を上回るベンゼン等が検出され、問題が大きくこじれてしまいました。しかも、もし危険であってもそれを取り除けば済む話ですから、じゃあどうすれば安全になるかを話し合えばいいのに、さらに人気取りを優先して犯人探しを始めてしまい、石原前都知事の証人喚問など生産性のない話に多くの時間を無駄にした感があります。その間、マスコミ報道によってバッチリ「豊洲は危険」というレッテルが貼られてしまい、今後いかに「安全」となったとしても何となく「安心」して移りにくい空気ができあがってしまいました。中で働く人がそうなのですから、消費者への信頼も揺らぐばかりですな。石原氏の言う通り、「安全」と「安心」は違うのです。

かといって築地を使い続けるには老朽化しすぎて余計に危険。再開発するにしても、一旦は豊洲に移るしかないわけです。こうなったら、少し間を置いて世論が冷め、皆が問題意識を忘れるのを待つ、という手しか残っておらず、これまで回答を先延ばししていたというのが実情でしょう。原発事故でも顕著だったように、人々の「安心」を勝ち得るにはもちろん「安全」であるという決定的情報も必要ですが、それが一旦揺らぐとその後いくら科学的根拠を積み上げてもすぐには回復しません。しかし、しばらく待って何事も起こない状態をただ続けるだけで、何故か人は忘れて再び「安心」だと思い始めるものですからね。これは最早日本人の宗教観のようなものでしょう。もちろん万が一「移動したらベンゼンで健康を害しました」となってしまっては、それこそ市場そのものが終わってしまいます。ちゃんと危険を取り除けるのかどうか、それにかかる時間と費用をしっかり説明し、納得した上で移るのが筋だと思うのですが、どうも今回の話にはそこまで具体的な無害化対策は示されなかったようです。何を総合的に判断したのだろう・・・これでは本当に忘れるのを待っていただけのような気もしますな。

移転延期の決定は去年の8月だったか・・・その間、稼げない施設の維持費にいくら税金を無駄にしたのでしょうかね。
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