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抗日戦勝パレード

2015年09月04日 | 時事
習主席「兵力30万人削減」=新型戦略ミサイル公開―抗日記念に軍事パレード・中国
抗日記念って、今の中国共産党は日本と戦ってないでしょ?

以前中国へ行った時、観光バスの椅子がボロボロだったのですが、ガイドが「中国ではこの席より一番座りたくない席があります。それは蒋介石(席)です。」とギャグを言って場を和ませていました。大東亜戦争当時、中国軍の指揮を取っていたのがこの蒋介石であり、終戦後毛沢東率いる中国共産党との勢力争いに破れ台湾に失脚することなりました。なので天安門にでかでかと肖像画が掲げられているのは建国の父である毛沢東であり、蒋介石は(教育によって)中国国民に毛嫌いされるようになってしまったのです。つまり今の中華人民共和国は戦後にできた国であり、そもそも日本と戦争をしたのは中華民国(現台湾)という別の国なのですね。と言うことは、抗日戦勝記念と言っていますが実は中国共産党は勝利に貢献していないどころかむしろ立役者である蒋介石の足を引っ張り革命を起こして美味い汁を吸っただけですし、そういう意味で10月1日の国慶節で祝うのならまだしも、9月3日を祝うと言うことは不倶戴天の政敵である中華民国と蒋介石を讃えることになってしまうのです。昨日のアレは「蒋介石様勝って下さってありがとうパレード」だったのですね。そうでないと言うのなら、それこそ「歴史を修正しようとする者」は自分だと言うことになってしまいますな。

つーか日本人の感覚では「アメリカと戦争し負けた」と言う認識はありますが、どうも「中国に負けたか」と言われても何か違和感をもつ人が多いと思います。まあアメリカを含む連合国に負けたので、その中に中国が入っていたと言われれば納得はできますけどね。中国は日本に攻められたし、日本はアメリカに攻められた。同じ負けでもこの違いが上記の感覚を生んでいるのでしょう。戦争って、例えばAがBに攻め入った場合、Aの勝利ならBと言う国は占領され最悪無くなってしまいますが、Bが勝利しても別にAは退却するだけでAの国土は傷んでいないのですよね。まあAとBがCで戦う場合もあるので実際はもっと複雑ですけど。ちなみに韓国は当時日本軍として中国に攻め入っていた立場だったわけですが、もう忘れてしまった模様です(笑)国連総長が戦犯席に並べられた時点で国の立場に気づくべきでしょう・・・
元寇が分かりやすい例で、神風もあって鎌倉幕府が見事に撃退したわけですが、実際相手の領土や金品を獲得したわけではないので御家人に恩賞を出せず、結局幕府の崩壊につながってしまいました。元は他にもヨーロッパとかを攻めていっているので、負けたと言うより侵略作戦が1つ失敗したくらいにしか捉えていなかったかもしれません。その後新たにできた室町幕府が、鎌倉幕府の衰退の原因を作った元軍に対して感謝すべきとは言いませんが、表立って批判抗議した記録はありませんし、むしろその後できた明とは積極的に貿易を行う友好国となっています。まあ「あれはモンゴル人だから」という主張もあるでしょう。確かに元寇で攻めてきたのはモンゴルですが、モンゴル人は指揮官レベルのごく少数で、実際は当時奴隷だった南宋人や朝鮮人が送り込まれていたようです。だから騎馬民族のはずなのに相手は歩兵で、こちらが馬に乗っている絵巻が残されているのですね。宋と明は今の中国と同じ漢民族です。過去の戦争をどうこう言うのなら、こういう所をつついていけば良いわけですな。

旅行記を優先させたので時事がずれてしまいますが(笑)気にせず使っていこうと思います。
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