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宅配業界の疲弊

2017年03月09日 | 時事
ヤマト宅配便 日本流サービスは限界に近い
色々とサービス体系を見直すとか。確かにその方が良いかもしれませんな。

思いつくだけで最近の宅配業界は、時間指定に24時間受付、即日(翌日)配達、不在連絡票、クール便、ドローン配達?などサービスが多岐に渡り、行き届いている感があります。しかしその水準を維持するのは並大抵の企業努力ではないでしょう。例えば時間指定などは、我々の家庭訪問で考えると分かりやすいのですが(笑)同じ地域の家庭は同一日になるべく回り道せず訪問したいと思っても、「この日(時間)は都合が悪い」という連絡が保護者のほぼ半数から来るため、下手すると校区の端から端まで急いで自転車を走らすことにもなるわけです。まあ流石に家庭訪問で不在ということはありませんけど(笑)わざわざ時間指定通り配達したのに不在、なんてことになれば、某動画にも隠し撮りされていましたが荷物を蹴りたくもなるでしょうね。届け印をもらわないといけないのでその辺に置いておく訳にも行きませんし・・・

アマゾンなどのネット通販の拡大で、宅配業界の需要は非常に多くなっていますが、そのために配達員の不足が深刻になり、長時間労働やその対価が適正に支払われなくなってしまっているのだとか。普通需要が多いのなら当然「神の見えざる手」が働き、価格もその分上がっていったり、そのうち供給も増えて均衡が取れたりするようなものですが、アマゾンを見ていても送料は無料になっていることもあり、どうも宅配業界は公平な価格の市場原理が働かない、下請けのような扱いになってしまっている模様です。特に前述した再配達などは、同じ荷物を何度も運ぶことになりますから1円の利益にもならないのですよね。「時間指定なんて首を絞めるような真似を・・・」と思っていましたけど、逆に再配達リスクを回避できるWIN-WINのサービスだったのですな。そう、不在でさえなければ。

実は自分、クロネコヤマトで引越しのバイトした経験があります。バイト代以外にもいわゆるご祝儀(茶菓代)がお客さんからもらえることもあり、大変ですがそれなりに身入りの良い仕事だなと思いました。ちなみにこれは完璧な余談ですけど、時給制で仕事をする場合、例えば5人で100個ほどの荷物を運ぶとすると、テキパキ働くよりもゆっくり時間をかけた方が楽して稼げるという矛盾を感じたものです。ただしドライバーの場合は、指定の荷物を配達しきってナンボの世界でしょうから、モタモタしていては即残業決定でしょう。同じ力仕事なのに、引越しと違ってご祝儀も出ませんしね・・・時間に追われ、疲れた状態での運転や、どんな状況かわからない場所に停車しての作業など、リスクも非常に高い仕事です。相当の身入りがないと供給は増えないでしょう。

ドライバーの休憩時間には配達しない、という改善案も大事ですけど、いっそのこと時間指定を全業界で一斉に義務化して、再配達ごとに200円くらい罰金を取ることにすれば末端ドライバーのご祝儀にもなって良いかもしれません。

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