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ノロウイルスと人災

2014年01月17日 | 時事
給食パンに付着、ノロウイルスが原因…集団欠席
まあ穀類は細菌の培養にも使うわけですし、学校では温めませんからね。

小1を担任すると困るのがこのパン食です。今の子は大抵温かい状態で食べ慣れているので、食パンやコッペパンが出ると残量が凄いことになります。4月には「え?生で食べるの?」という衝撃的な発言も飛び出しました(笑)米の消費量を増やしたい国としては、米飯給食を増やしたいのですが、パンの団体の反対にあって中々「週3以上」の週3の壁が乗り越えられないそうです。あと、何となくパンは腹持ちが悪い気がするので、夜中まで仕事をする身としては、コレを機に米飯給食が増えると良いなあと思っています。

それにしても、今回は1地区で同日に1000人欠席と言うことで大々的に原因調査が始まりましたが、ここまでの規模でなくともこの時期ノロウイルスで学級閉鎖や休校になることはどこでも起こっているわけです。給食が原因でなくとも、誰かがどこかでもらってきてしてしまえば爆発的に感染するわけですが、それでも今までは「天災」のような扱いで済んでいたと思います。しかし、今回の感染源特定騒ぎを見ていると、もうノロウイルスは「人災」と見られている気がしますね。そうなると、今後はこの菌を持ち込んだ人物が、農薬混入事件と同じように扱われていくと言うことになり、責任問題が発生することになるのでしょうか。食中毒事件でもよく騒がれますが、自分は、この風潮はちょっと性質が違うのではと思います。

当然、普段から感染拡大防止に注意を払い、感染した者は広めないよう努力することは当たり前ですし、特に食品を扱う場合はしっかり衛生基準を作って遵守していくことが必要です。しかし、ウイルスは撒き散らしたくてするものでなく、知らず知らずのうちに撒き散らしてしまうものです。例えば今回のウイルスをパンにつけた者が特定されたとしても、その人にウイルスを感染させた人も当然存在します。食品衛生に気を配らなければいけない人に感染させた罪、またその人に感染させた罪、と、延々犯人探しをしても切りがありません。確かにノロウイルスはかかると大変ですが、致命的なものでも、感染率100%ものでもありませんし、現に1000人休んだ所で、残りの数千人の児童は大丈夫なわけです。最新の研究でも、同じようにノロウイルスを保持しても、感染するしないは運次第。例えば店で牡蠣食べ放題で何人かが食中毒になっても後の人は大丈夫だったりするわけです。しかも、牡蠣に含まれる天然のノロウイルスなのか、従業員が感染した状態で調理していたのか、それとも隣の客から感染したのか分からない時点で、店としては食中毒が出た時点で営業停止。これではまるでバクチのような話です。

「分かっていてうつす」という故意性が強いかどうかが問題なのかもしれませんが、風邪の場合はいくら気をつけていてもうつすことはありえますし、日常会話のレベルでも、「お前に風邪をうつされた」とか言いますけど、実際そうだったとしても、それはお互い様なのではないでしょうか。昔はよく胃腸風邪とか言って、風邪の菌が胃腸に入って起きるのだと誤解されていました。技術が進歩した分、原因や感染経路が昔よりはっきり見えるようになり、新たに「人災」として認定されつつあると言う所でしょうか。

そのうち風邪もインフルエンザも媒介すると罪になるのかも?

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