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野菜工場

2014年08月13日 | 時事
「栽培期間短縮」「収穫量2倍」なぜかおいしい野菜が育つ植物工場
ついに野菜も工場生産される時代になっているのですね。

以前に北京へ行った時、ガイドが「中国では既に野菜は工場生産されている。より甘く、よりみずみずしく、より美味しそうに色づけ、味つけ、匂いづけされた野菜が出荷されます。」とジョークを飛ばしていました。いや、ジョークだったと思ったのですが、この前の食肉加工場の件を見ていると、むしろアレは真面目にガイドしていたのだと思わざるを得ませんね(笑)

光の調節で成長が早くなり生産量が増えるまでは分かりますが、甘さや美味しさまで自由自在のようです。畑で作ればどうしても天候に左右されますし、鳥虫獣の被害も免れません。さらに最近は盗まれる心配までしなくてはいけないようです。柵や農薬、ビニルハウスなど、昔から何とかしようと試行錯誤してきたのが農業の歴史なわけですが、工場の中で人工的の光を当てて生産できれば、先に挙げた多くの課題を同時に全てクリアできてしまうわけですね。さらに土を使わなければ洗う必要もなく、虫や細菌の付着も減るので腐りにくく日持ちするようになるそうです。もやしなど、光を必要としない野菜は既に岐阜でも工場内で大量生産しており、スーパーでは1袋9円とかありえない価格で売られていたりします。もやしが価格の優等生であり続けている理由はここにあるわけですね。つまり、この光栽培が確立すれば、他の野菜も安価で安定しておいしく食べられるようになるかもしれないわけです。あとは生産コストの問題ですが、気候に関わらず年中生産できるのなら、例え初期投資が膨大になっても、大量生産することで十分取り返せそうな気がしますね。

しかし、工場生産される以上、やはり気をつけていないといけないのは中国の先例です。「光を調節してより甘くした」と見せかけて実は砂糖漬けにして売るようなマネは流石にしないと思いますが・・・以前から遺伝子組み換え食物が問題になっているように、どこまでが人類の英知による「農作物」で、どこからが「人工物」と言えるのかはしっかり見極めていないといけないでしょう。変な光を当てることで発ガン性が出たりしないのか、副作用もしっかり調べて欲しいと思います。

ともあれ、TPPの影響で今後農作物は安い外国産との全面戦争に入るわけですし、より競争力をつける意味でもこの分野の期待は大きいでしょう。いっそ、安倍氏の成長戦略に組み入れ、日本中の畑を全て工場化したらどうでしょう?
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