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新生児取り違え

2018年04月12日 | 時事
「本当の親に会いたい」 新生児取り違え 当事者男性が訴え
半世紀も前か・・・今はDNA検査もできますけど、当時はもっと頻繁に起きていたのでしょうか?

妹の赤ちゃんも先日無事お宮参りを済ませ自宅へ戻って行きましたが、万が一の「取り違え」が起こっていたとしても全く疑いもしていませんね・・・自然に両親あるいは兄弟に似ているところを探しますし、違ったとしてもそれは個性だろうで済ませてしまいます。他人の子はブサイクで自分の子はカワイイとか言いますけど(笑)もし自分の身に起きていたとしてもやはりにわかには信じられないでしょう。
まあ今でこそ少子化で同時期に生まれる子どもも少なく、「取り違え」が起こる確率は非常に少ないと思いますが、50年前はまだベビーブームの真っ只中でしょうし、自宅出産から病院での出産が急増した時期でもあるため、こうした事件は発覚しただけでも全国に32件もあるのだとか。「そして父になる」という映画もありましたが、当然病院側は問題を大きくしたくないわけで、おそらくこの数字も氷山の一角に過ぎないでしょう。

この男性は両親とも似ておらず、小学生の頃に調べた血液型が違っていたために家庭内不和になり離婚、その後再婚したそうですが、連れ子ということで居場所のない生活を強いられたようです。その頃から母親が「取り違え」を疑って病院に相談していたそうですが、まともに動いてもらえず結局50年経って息子に話し、正式にDNA検査した証拠をたたきつけ、認めさせたのだとか。さらに悪いことに、病院側がこの期に及んで真相究明には後ろ向きどころか金で黙らせようという動きがあったため、マスコミにリークしたという顛末のようですね。文字通り、人生を狂わされてしまったわけです。

ただ、この男性はそうやって調べたことで分かってしまったのですけど、あえて調べず、知らずに過ごしていたほうが幸せだったという考えもあるでしょう。「取り違え」は必ず双方向で起こるわけですが、もしももう一方の相手の方がその家庭で幸せに暮らしていたとすると、その幸せを崩してまで「元に戻す」権利があるのかというと難しい問題ですね。病院に対しては被った損害を請求できるでしょうけど、この男性の望む着地点が本当に皆の幸せにつながるのかは少々疑問ですな。

血のつながった親子でも仲の悪い家庭はごまんとありますからねぇ。皆あんなに愛されて産まれてきているのに・・・
コメント
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