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「共謀罪」成立

2017年06月15日 | 時事
賛成165票、反対70票 夜通し攻防「共謀罪」法成立
夜通し国会で、朝方8時前にようやく成立した模様です。

こうして時間軸だけ見ると、本当に丸々24時間攻防をしていたのですね。まあそういう時間も織り込み済みで不信任案やら問責決議案やらに対応していたわけで、明日16日の通常国会会期内には絶対に成立できるということを見越しての徹夜なのでしょう。まあそうは言っても24時間貫徹はお年寄りには堪えるでしょうね・・・トイレにも行けないとか言う話ですし。
何やら本日は加計学園の文書問題の結果も公表され文科相が謝罪していましたが、こちらが成立した後であれば解散しても覆りませんから、何となく今更感が漂います。というか、確かこれで衆議院も2年半になりますし、2年後の五輪を円滑に回すためにそろそろ解散カードが切られるタイミングだと思うのですが、もしかしたら最終日の明日にでも「国民の信を問う」みたいな解散の可能性も0ではないのかもしれませんな。

そもそも共謀の罪自体は軽犯罪法にもありますが、流石にそれでは軽すぎるということで、組織犯罪等の重大犯罪に絞って懲役4年程度まで重くしようというのが趣旨です。テロ等で大規模な被害が想定される場合、「共謀」、即ちまだ実行していなくとも「犯罪をしましょう」「OK」という段階で捕まえるようにしないと対応が後手に回ってしまうということですね。もちろん対象は重大犯罪者なので、何らやましいことのない一般人には特に縁のない法律です。もちろん万が一にも巻き込まれることのないように内容をしっかり吟味・議論しなければいけないのは当然ですが、結局野党に追及するだけの理解力が足りていなかったという印象です。今日の決め方は「強行」かどうかは別にして「荒業」であることは間違いないわけですけど、最後の最後にも変な質問をして時間を無駄にしていましたし、これでは与党側に「議論は熟した」とみなされ、委員会採決を飛ばされても仕方ないでしょう。もう少しまともに議論できる野党はいないのか・・・

これで世界187カ国が結んでいる 「越境組織犯罪防止条約」にもやっと参加できるので、テロと戦う国際社会の中での日本の立ち位置を鮮明にできたわけです。まあ、これによって新たなテロが確実に予防できるわけではありませんが、そうした一致団結した姿を示していくことが重要ということですな。国会の外で、しかも自分達が逮捕されるかもしれないというだけの内向きな杞憂で騒いでいる連中も、もっと世界に目を向けたほうが良いでしょう。というか、夜通し騒いで今日はちゃんと仕事に行ったのかな・・・?