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台湾政権交代

2016年01月17日 | 時事
台湾総統に民進党の蔡英文氏 8年ぶり政権交代
初の女性総統にして台湾史上2度目の政権交代となった模様です。

自分は中学の時に台北へ行ったことがありますが、コインに「中華民国○○年」と書かれていて、当時不思議に思ったことがありました。中華民国とは現在の中華人民共和国の前身であり、日本と戦争をしていた時の国名です。戦争が終わって中国共産党が独裁政治を始めて現在に至るわけですが、その際に国を追われてきた蒋介石が建国したのが現在の台湾なのですね。抗日戦勝パレードの時にも書きましたけど、そもそも現在の中国は日本とは戦っていない新しい国ですし、台湾は自分達こそが正当な中国だと思っているわけです。まあ、そこまでいかなくても、韓国や北朝鮮などと同様、中国からは独立した立派な国であるという認識をもっているといえるでしょう。自分もそうだったように、日本人も多くの人が普通にそう思っています。

ただし国際的に言うと、実は台湾を国だと認めている国というのはごく少数しかありません。オリンピックでも「チャイニーズタイペイ」と紹介されています。「中国の台北地域」というような意味ですよね。中国からすれば、台湾は日本で言う沖縄のような国内にある島の1つという認識でいるわけです。まあ民族的に行っても本土から多くの中国人が渡ってきているわけですから、本省人、外省人という区別はあるものの今はほとんど一緒です。ただし、戦後70年が経過し、流石に今いる若い人たちは自分達が過去に中国大陸から来たかどうかよりも、独自の文化を継承する台湾人であるというアイデンティティを持ち始めていることは想像に難くありません。今回の政権交代は、中国よりの国民党からやや独立色の強い民進党に変わったということで、こうした独立論争が再び再燃するのかもしれません。

まあ現状では経済面等、中々強気には出られないですね・・・つくづく国というものの有難さを感じます