それまで、ガラスの付いた棒を頭の上に掲げていた道師さまは、大きなため息をついて腕を下ろした。
「ふうううぅ。あと何人ぐらい待っているのかな。」
「そうだな。まだ100人位はいるみたいだなぁ。本日締めて、200人位ってとこか。」
とラメの紫服男が答えた。
「てぇことは、5千円×200人で・・ウホホ100万くらいだな?」
「まぁ、そんなとこだ」
「しかし、こんなに儲かるとは思わなかったな」
「いやあ、まだまだ、そのうちもっと広いところに総本山を作って、全国から会員が集まるようにしてやるぜ」
「よし、じゃあまず今日の分を片付けちゃおうか」
道師さまがそういうと、ラメの紫服男は近くの壁にある小さなスイッチを押した。
すると、その合図を待っていたかのように、さっき会員達が出て行った扉が音もなく開き、女性スタッフが新しい会員達を引き連れて入ってきた。
と、その時、女性スタッフは偶然にもオイラとばっちり視線が合ってしまった。
「か・からすがこっちを見てるぅ~!」
この女性スタッフは、オイラ達カラスに何か特別な恨みでもあるのか、すっとんきょうな声をあげてオイラを指差した。その声につられ道師さまとラメの紫服男もオイラの方を振り返った。
3人に注目されたオイラは、本能的に身の危険を感じ、電柱を思いっきり蹴って大空に飛び立った。アブナい、アブナい、ニンゲンに注目なんかされたら、たまったものではない。
仲間の中には、逆切れしてニンゲンを襲うやつもいるが、そういうやつは例外なく早死にしている。
「ふうううぅ。あと何人ぐらい待っているのかな。」
「そうだな。まだ100人位はいるみたいだなぁ。本日締めて、200人位ってとこか。」
とラメの紫服男が答えた。
「てぇことは、5千円×200人で・・ウホホ100万くらいだな?」
「まぁ、そんなとこだ」
「しかし、こんなに儲かるとは思わなかったな」
「いやあ、まだまだ、そのうちもっと広いところに総本山を作って、全国から会員が集まるようにしてやるぜ」
「よし、じゃあまず今日の分を片付けちゃおうか」
道師さまがそういうと、ラメの紫服男は近くの壁にある小さなスイッチを押した。
すると、その合図を待っていたかのように、さっき会員達が出て行った扉が音もなく開き、女性スタッフが新しい会員達を引き連れて入ってきた。
と、その時、女性スタッフは偶然にもオイラとばっちり視線が合ってしまった。
「か・からすがこっちを見てるぅ~!」
この女性スタッフは、オイラ達カラスに何か特別な恨みでもあるのか、すっとんきょうな声をあげてオイラを指差した。その声につられ道師さまとラメの紫服男もオイラの方を振り返った。
3人に注目されたオイラは、本能的に身の危険を感じ、電柱を思いっきり蹴って大空に飛び立った。アブナい、アブナい、ニンゲンに注目なんかされたら、たまったものではない。
仲間の中には、逆切れしてニンゲンを襲うやつもいるが、そういうやつは例外なく早死にしている。
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