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紋章の続きです

ウサギは「月」を、八咫烏(ヤタガラス:三本足の烏)は「太陽」をあらわすそうです。
う~~ん、たしかにウサギの方は月の模様だと言われても納得できるような……
八咫烏は天皇家ともゆかりのある鳥だけど、昔の人が磨りガラスのようなもので太陽をみたときに黒点を発見し、太陽には黒いカラスが住んでいると感じたのかしら?

ちなみに「金烏(太陽)玉兎(月)」は古代中国の思想で、吉備真備が日本に持ち帰ったとされる、いわば天文学の草分けのような学問です。 占い(陰陽道?)に使われていたようですが……この部分に関しては勉強不足で何ともいえません。
この五重塔には「薬師瑠璃光如来」が中央に安置され、左右に「日光菩薩」「月光菩薩」が控えているけれど、なにか関係あるのかしら……
どちらにしても、潮の干満に関係する月と四季に関係した太陽の運行は、古代の人にとって神仏がつかさどる宇宙であると同時に生活そのものだったのかもしれません。 いわば、日々の暮らしの中にいつも神仏が同居しているということでしょうか。(新暦になって、その実感が薄れてきたかも)




ところで
写真をよ~~く見ると、この四つの紋章は、左(つまり北西と南西)、右(北東と南東)の二つがそれぞれ阿吽の鬼瓦のペアになっていることが分かります。

また、左右を比較すると、右より左の方が細工が丁寧なことも分かります。
(特に先端の龍の口の周りから首下にかけて。↓の写真が分かりやすいかも)




国分寺のパンフレットにも画像が掲載されていた左の鬼瓦一対は、境内のお茶屋さんに置いてあった資料によると「文政12年 酒津村 梶谷定次郎作」となっています。

文政12年は西暦1829年。
五重塔再建は西暦1821年から始まり1844年に完成ですから、この鬼瓦は再建当時のものですね。

しかし右の一対は、左と同人の作かどうか今のところ不明です。
雰囲気はよく似ているのですけれど、紋章が少し……

どちらにしても、これらの鬼瓦はそれほどデフォルメもされておらず、鼻筋の通った高い鼻、彫りの深い顔、縮れ毛と、結構リアルです。くりぬかれた瞳を通して見える光が、生き生きとした表情を際立たせています。
…………これはひょっとすると吉備の鬼かも……




さらに、阿吽の鬼瓦と紋章の組み合わせに関しても、新たな疑問が湧いてきます。


つづく

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