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鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

初雪(2025.02.04)

2025-02-04 09:52:47 | おおすみの風景
あれほど霜の多かった1月中には降らず、今日になって初雪が降った。

午前7時過ぎだったか、居間の外を見ると風に吹かれてちらちらと白いものが舞っている。

6時半頃に玄関先のポストに新聞を取りに行った際に、庭に下りて見回したのだが霜は降っていなかったので、このチラつく雪も地面に落ちるそばから溶けて行く風花の類だろうと思った。

ところが30分くらいすると本格的に降り出し、みるみる庭が白くなっていった。

ほんの5分で、ベランダは白くなっている。

庭に出てみると花壇も、隣に広がる畑も真っ白。
これは積もりそうだと思ったのだが、あにはからんや、このあと1時間もすると日が差し始め、見る見る畑が、花壇が、黒々とした土色に帰って行った。

今、午前10時現在、どんよりとした曇り空ながら薄日が差し込み、西風に乗って来た淡雪がちらちらと舞っている状況である。

望春と名付けた苔玉の鉢に植え付けた「新雪かずら」は、まさに「淡雪かずら」になったのかもしれない。

立春大吉(2025.02.03)

2025-02-03 10:43:06 | おおすみの風景
今年の立春は2月3日。節分は前日の2日。

たいていの立春の日は2月4日なので、報道でちょっと話題になった。

地球が太陽の周りをまわる公転の時間は24時間ちょうどなら年によって月日の変動はないのだが、4年に一度、2月に一日を加えるように、さらにもっと細かい時間のずれがあるので、何年かに一度は立春の日が一日ずれることがある。

旧暦だと一月が30日と決められていたので、毎年5日の積み残し(ずれ)が生まれ、19年に3度だったか、「閏月」が設けられた(設けざるを得なかった)のでややこしい。


昼前に田崎の学習センターに展示物を下げに行った。

山野草講座というのを受けていて、展示したのは正月飾りである。

苔玉に、黒松と、黒竜というひげ状の黒っぽく長い葉を伸ばす根物(ランの一種か)、それに「新雪かずら」という葉の色が白と薄い赤になっている葛の三種を植え付けてある。

鉢の名を「望春」と名付けた。春を待ち望む意味が込めてある。

最初に仕立てた時は、「新雪かずら」ではなく赤色の実が目出度い「ヤブコウジ」だったのだが、暖房の効いた室内ばかりでは植物にもよくないと思い、日当たりの良い縁側に出しておいたところ、ヤブコウジの赤い実を狙っていた小鳥に喰われてしまった。

(※庭木になっている万両の赤い実もこの時期にはほぼ喰われてしまうのだが、それはそれで自然に任せている。)

それで急遽、園芸店に行き、何か小型のもので赤色の目立つ苗がないかと探したところ、この「新雪かずら」に出会った。赤系の葉と白系の葉を同時に付けているのは珍しい。

ヤブコウジは花壇に移植し、代わって「新雪かずら」と出番となったが、ネーミングも気に入っている。

ただ、春を待つというイメージなら「淡雪かずら」としたいところだが、そんな気の利いた苗はなかった。

これはこれで可としておこう。

何にしてもこの1月は寒かった(13回の霜降りだった)が、昨日今日は寒さは緩んでいる。

これからは「三寒四温」の時期になるが、1月で後期高齢者になった身体頭脳なれば、体調管理には十分気を付けたい。



何とも不思議な雲(2025.01.30)

2025-01-30 21:03:44 | おおすみの風景
午前中、高隈山と桜島の冠雪を撮りに行き、帰ってから昼食後に鹿屋市の東地区学習センターと田崎学習センターに用事(市民講座の展示会)があり、東学習センターの後に行った田崎学習センターでの用事を済ませ、館内から出た時のことである。

朝方はほぼ快晴でよく晴れていたのだが、やや上空に雲が増えていたのに気付き、見上げたのだが、その際「ええっ」と息を吞んでいた。
上空の班らの雲の間を掻き分けるかのように、一本のギザギザした長い雲がすうっと上空に伸びているのだ。

飛行機雲と違うのはまずその高さだ。飛行機雲の場合高度は1万メートルとかそのレベルの高さだが、この雲は上空に広がっている淡いうろこ雲のような雲より低い所を横切っている。

よく見るとひも状の雲の側面には刷毛でこまごま書かれた綿のような筋がある。まるで龍のうろこかひげのようだ。

雲は学習センターの頭上を北東から南西方向へと延びていた。駐車場のすぐ下は田崎運動公園の一角で芝生になっており、そこに下りて館の上をずっと伸びて行く雲を写してみた。

南西方向へ伸びる雲はかなり行った先でようやく薄れ始める。我が家に帰る途中でも薄れながらも続いているのが見え、南の500メートル前後の山並み(横尾山系)までたどることができた。

館内から出て最初に見た時の印象は「竜」であった。摩訶不思議な雲である。

人生75年にして初めて見るタイプの雲には違いない。

どうしたらこのような雲が発生するのだろうか、今のところ全く分からない。

たまに聞くことのある「地震雲」なのか?

そういえば、このところ宮崎県沖の日向灘を震源とする大きな地震が多い。日向灘の方向はまさに北東である。

この雲の発生とはかかわりなく、この先、日向灘を含む南海トラフ巨大地震は間違いなく発生するので、気を引き締めておかなくてはなるまい。

冠雪を望む(2025.01.30)

2025-01-30 11:47:07 | おおすみの風景
一昨日は北西風が吹き荒れ、多分、この冬で一番寒い日だった。

山には黒い雨雲が掛かり、終日上の方は姿を見せず、昨日も山頂部付近は雪雲に覆われていた。

今朝もし晴れたら、高隈山と桜島の雪景色が見られると思い、9時過ぎにデジカメを持って車でまず4キロほど西にある「霧島が丘」に行ってみた。

霧島が丘公園の南側には「ばら園」や芝生公園、ゴーカートの乗れる広場があるが、北側は広大な駐車場の先に「ディスクゴルフ場」があり、そこから鹿屋市の野里地域と遠くには海上自衛隊の航空隊基地が望まれる広場になっている。

そして小高い山を前景にして、高隈山連山が眼前に目一杯展開して見える場所なのだ。
もう少し雪が深ければもっとコントラストがはっきり出るのだが、これでも雪景色の雰囲気はある。

右から御岳(1182m)、左へ三角錐の美しい妻岳(1145m)、二こぶを経て平岳(1102m)、横岳(1094m)とほぼ桜島の高さと同じくらいの高さの山並みが続いている。

ここからは桜島が山頂部わずかしか見えないので全容を捉えるべく、霧島が丘から西の海岸通りに下り、高須から古江へと向かった。

すると古江の港が見下ろせるところまで来た時、港の向こうに雄大な桜島が見えて来た。

山頂の北半分が冠雪した桜島だ。安永の大噴火(安永8年=1779年)でほぼ現在の形になった桜島だが、富士山型に近いが山頂部は扁平なので台形のようである。

何にしても雪を頂くと少しおとなしく見えるから、いつものような荒々しさはない。

この右手、つまり東側に見えるはずの高隈連山は、港近くまで迫っている小高い丘に阻まれて山頂部がわずかに見えるだけなので、ここから花岡地区に上がってみた。古江郵便局の向かい側から登り道に入っていく。

2キロほどあるだろうか、くねくねと続く登り道だが、舗装はされているので難しくはない。ただ、狭隘な道だから対向車があった際は行き違うのに苦労するに違いない。幸い下って来る車はなかった。

花岡に上がり、国道220号の花岡バイパスに出ると、見えた見えた。

先ほど霧島が丘から見たより北寄りの斜面なので、雪の積もり方が多いようだ。やっとアルペン的な光景に出会えた。

右が御岳で左の三角錐が妻岳だ。尖っているのに妻岳とはちょっと不可解なネーミングだが。

そのさらに左手に並んで見えるのが、垂水市に属する平岳と横岳である。
わずか1100mの山々だが、実に雄大に見える。雪も深いのだろう、山頂付近からの谷筋が真っ白である。

今日もかなり冷え込んだが平地で霜が降るほどではなかった。だが、1000m地帯はこの先立春過ぎまでは冷たい「根雪」になるかもしれない。

久し振りの日光浴(2025.01.18)

2025-01-18 13:03:38 | おおすみの風景
今朝はかなり寒く、新年に入ってから10回目の降霜だった。

新年にこれほど霜が降りたのは、21年前にここ鹿屋に引っ越してきてからおそらく初めてだ。

特に驚いたのが三が日で、新年早々わずか三日のうちに2度も霜が降りた。

たいてい三が日は穏やかで暖かい日が多かったと記憶しているのだが、今年は違った。

霜の降りなかった1月2日も気温は零度近くまで下がっており、こんなことは鹿屋に引っ越してきてから21年経つが、これまでなかったのではないかと思う。

もちろん関東以北では冬は雪や霜に閉ざされた地域が多いのだろうが、降雪や霜の少ない西日本の太平洋岸に属する鹿屋では、真冬と言えども霜が降りるのは一週間に一度程度である。

まして雪や氷が身近に存在することはなく、あったとしても12月の下旬から明くる2月の中旬までの短い冬に雪は2回程度、氷(水道の氷結を含む)もその程度なのだ。

ところが今年は違った。12月9日に最初の霜が降りてから、今日で16回も降っている。40日で16回だから、2.5日に1回のペースである。2月中旬までの冬のシーズンにあと何回霜が降りるか、毎日が新記録の更新だ。

ただ雪や氷は霜がよく降る割には少なく、雪は平地ではゼロ、氷は1週間ほど前に一度池に薄い氷が張っただけである。

今朝の寒さからは想像できなかった今日の昼間、風は全くの無風、やや雲が多く日差しはその合間に現れる程度だったが、気温はかなり上がり、1時頃の玄関先の気温は14℃もあった。

そこで久し振りに菜園の草取りを行った。冬の草取りは楽で、草と言っても根のはびこった草はなく、簡単に引っこ抜ける草ばかりなのである。

1時間ばかりで終わったので、3本鍬で耕し、そこに有機石灰を撒いてもう1度耕し鋤き込んでおいた。

やれやれと思い道具をかたずけて納屋に持って行こうとしたら、ベランダの下の木製の階段にモモが寝そべっていた。

陽だまりとはいえ、日中でも風が強く寒い日が多かったので、モモは庭に出てもすぐに帰ってくることが多かった。

今日は久し振りの日光浴だ。

そばにウメがいたこともモモを安心させたのかもしれない。

ウメは今日、家の中に入れてから初めて外に連れ出してつないだのだが、やはり外暮らしの時の定番の昼寝の位置に身を横たえていた。

先月の12月22日に具合の悪かったウメを外から家の中に入れて看病方々約1か月、今日初めて外につないだのだが、これまで何事もなかったかのように日の当たる場所で昼寝をしている姿を見るにつけ、良かったなと思う。

ただ、夜は寒いこともあり、家の中に入れることにする。

2月の立春の頃まではお座敷犬だろうよ、ウメ。