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鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

イチゴ狩り(2025.03.20)

2025-03-20 16:03:21 | おおすみの風景
今日は春彼岸の中日。

今朝はよく晴れ、またも寒かったが、風がないので暖かく感じた。

だが、娘一家とイチゴ狩りに行ってから急に風が吹き出し、寒くなった。

鹿屋市吾平町の吾平山上陵の近くに「黒羽子(くろはね)観光農園」というのがあり、一年を通していろいろなくだものが採れる所で、問い合わせたらまだイチゴが十分にあるようだったので娘一家を誘って行ってみた。

ところでこの「黒羽子」という地名なのだが、これは「黒埴(くろはに)」の転訛だろう。「黒埴」とは黒土のことだ。行ってみると観光農園辺りはやや窪地で、土地の整備がなされて段々状になっている。

もともと谷間だったのを開墾した際に、湿り気のある窪地特有の黒土が見られたのだろうか。基本的にはこのあたりも大隅半島ではふつうにみられる火山灰土の覆われていたはずだ。

谷間に溜まった湿り気と木々の落ち葉などが火山灰土を黒土に変えたのだろう。

(※因みに私の故郷は東京都北区赤羽というが、この「赤羽」は「赤埴」の転訛で、関東ローム層と呼ばれる浅間山火山由来の赤っぽい火山灰土が見られるのでそう名付けられている。)

イチゴ農園は10時オープンで、少し待っていると3組ほどの家族が集まって来た。

今年、4年生、2年生そして末っ子が新1年生。大分手が離れたようだ。

イチゴ園はビニールハウスの中なので、風や寒さは全くない。

イチゴが植えられた畝も通路も、白いビニールで覆われているので清潔感は抜群だ。ただイチゴの甘い香りは充満しているのだが、土の匂いはしない。

パック一杯のイチゴを採り終えた末っ子。

それぞれが満足そうにイチゴを手に帰って来た。

イチゴ園のすぐそばに「大隅広域公園」というのがあるので、帰りはボール遊びやフライングディスクで遊んで帰宅した。

帰宅後に玄関先の温度計を見ると16℃まで上がっていた。昨日までの4日間、せいぜい12℃くらいしか上がらなかったのに比べるとだいぶ春めいて来たと言える。

日差しが明るさを増している。庭のミツバツツジも咲き出した。

三寒四温はどうした?(2025.03.18)

2025-03-18 11:42:16 | おおすみの風景
「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざが全く通用しないこの頃の寒さだ。

立春が過ぎて2月中はともかく、3月に入れば急に高温になったりする日があるものだが、この春は確か一日だけ4月中旬並みの最高気温が20度越えがあっただけで、あとはとにかく寒い日ばかりだ。

土曜日くらいからこの4日間は霜こそ降らないが朝方は5℃を切り、日中も11℃から12℃位の暖房が必要な気温である。

今日は北部九州では雪模様だと朝のニュースが報じていた。

春の嵐という日に当たるのだろうが、低気圧が真冬並みに北に偏って通るらしい。

(※今朝は天草方面で2度の地震があったようだが、熊本地震の余震だろうか、気になるところだ。)

さて午前中に吾平町の奥座敷、大隅広域公園や玉泉寺公園を見て来たが、どこもまだ桜のつぼみのほころびはなく、枝が寒い風に揺れているばかりだった。

開花予想日だが、鹿児島県は東京都と並んで早い開花予想が出ていたのだが、観察した見立てでは早いと言ってもあと10日はかかるだろう。

何にしても日中の気温が20℃程度まで上がる日が何日か続かなければ早まることはないだろう。「三寒」はいらないから「四温」が欲しいのだ。

我が家の庭では3月3日に咲き始めた河津桜はほんのわずかの花を残してあらかた散ってしまい、今は葉桜になっている。
ソメイヨシノの葉の色よりかやや黄色味を帯びた薄い緑である。

その一方、向こうに見える乙女椿は満開を過ぎてぼたぼたと地面に花を落としている。

足の踏み場もない。まことに惜しげないものだ。

今年はまだメジロのあの「チッチッ」とせわしげに啼きながら花から花へと移動する姿を見ない。

花が全部落ちる前に飛んで来てほしいものだが・・・。

春は名のみの寒さかな(2025.03.10)

2025-03-10 09:18:19 | おおすみの風景
春一番が吹いてちょうど一週間だが、ほんの一日かそこら4月の陽気になったくらいで、まだ風は冷たく、一昨日は当地で霜が降りるほどだった。

今朝は東寄りの風が吹いているのだが、暖かさは感じられない。

それでもいつもより遠い犬の散歩道の畑に菜の花が満開になっているのを見ると、本格的な春の到来は間近と思われる。
もう少し陽光にさらされないと、ミツバチたちの群れが花蜜を吸いに飛び交う様子は見られないようだ。

その一方で、我が家の庭に咲いている河津桜にはヒヨドリがしきりに蜜を吸いにやってくる。
ヒヨドリは貪欲な鳥のようで、我が家の正月を飾る地植えの万両の赤い実をペロッと平らげたかと思うと、菜園の5株のブロッコリーの苗(花実が採れだしていた)の葉っぱを食いちぎる。

このブロッコリーの被害については、他の菜園の人やブロッコリー農家も困っていると聞いたことがある。

先日来、満開になった庭の河津桜の蜜を吸いに毎日飛んで来ては、高い所の花には逆立ちのようにしてくちばしを入れている。達者なものだ。

なるほどヒヨドリを漢字で書くと「鵯」つまり「卑しい鳥」なわけだ。大昔の中国では「ヒ」、和語読みでは「ひよ」、これは「ピーヨッ」とけたたましい鳴き声から来ているのに違いない。

冬鳥なので、もうそろそろ山里に帰ってもらいたいものだ。

それに代わって期待したいのが「春告げ鳥」、そう、ウグイス。

メジロなんかも乙女椿の蜜を吸いにやってくる愛らしい姿は春の使者そのものだが、今年はその乙女椿の蜜もヒヨドリに邪魔されているのか、まだ姿を見ない。

河津桜の開花(2025.03.03)

2025-03-03 16:57:40 | おおすみの風景
昨夜は3時頃からか、急に強い風が吹いて来て、屋根を打つ風の音に早くに起こされた。

雨も伴っていたが、それはほんのわずかだった。

西風なのだが、寒さは感じなかった。

新聞を取りがてら庭先に下りてみると、河津桜が咲いていた。

淡いピンクの花弁はまるで桃の花ように見える。

今日は新暦では「桃の節句」だが、本来の季節としては約一か月後の4月の初めだ。

今は「三寒四温」の時期で、寒さがぶり返しては急に暖かい日が訪れたりする

また一雨ごとに暖かくなるとも言う。

庭の菜園に残っていた白菜も、急な気温上昇でもう葉っぱがまとまらずに開き始まり、間もなく花芽が出てきそうだ。

昼前には突然の雷雨があったので驚かされたが、そんな気象の変化の大きいのが春の前触れだろう。

ロシアに侵略されたウクライナにも春の訪れの早きことを願うばかりだ。

(追記)夕方の天気予報によれば、鹿児島地方では本土と奄美大島に「春一番」が吹いたと鹿児島地方気象台が発表した。

春本番(2025.03.01)

2025-03-01 16:56:51 | おおすみの風景
庭の梅がやっと満開になった。
2週間くらい前からちらほら咲いて来ていたのだが、その後はずうっと冷たい西風に抑えられて足踏みしていた。だが昨日今日と春の陽気を思わせる気温になって一気に咲いたようだ。

昨日の最高気温は我が家の玄関先で19℃まで上がり、今日は午後2時で23℃を超えた。

例年の4月中旬から下旬に掛けての気温である。2月までの寒さがまるでウソのようだ。

庭中に春先の花が咲いているが、今年の異変というかいつもと違う咲き方をしたのがパンジーで、まず背丈が伸びずにずんぐりしていること、それから紫系の色のパンジーなのだが、他の色のと比べてこれでもかと言わんばかりに花数が多いのである。
2か月ほど前に購入したのだが、その時はほとんど大きさや花の数に違いはなかった。

今冬の寒さが厳しかったために伸び(成長)が悪かった点はどの苗も同じなのに、なぜか花数に全くと言ってよいほどの差が出ている。

他に鉢植えにしたのやプランターに植えたのを見ても、土質は同じでありながら紫系のパンジーの花数の多さは歴然としている。

単に紫系の方が寒さに強かったのか、その理由は分からない。

もしかしたら紫色の方が太陽光への感受性が高いのかもしれない。

色(色素)によって太陽光の受容レベルに違いがあるという新聞記事があったが、紫色がそうなら農業に応用出来はしないだろうか・・・。


今日は春本番だが、まだ当地では「春一番」が吹いていない。

春一番に乗ってわんさか飛んで来るのがスギ花粉だから、花粉症にとってはつらい時期に突入だ。