仮名日記

ネタと雑感

3月30日(月)のつぶやき

2015年03月31日 | Twitter

映画『TATSUMI』を観た。漫画家辰巳ヨシヒロ本人による手塚治虫の葬儀の回想から始まり、その後も要所で手塚の名が現れることから、メジャーの巨人=手塚とマイナーの巨人=辰巳との対比という構図が底流に感じられる。 tatsumi-movie.jp


映画『TATSUMI』意図的なものかは判らないが、終盤近くで、自身の作品中のキャラクターと並んで町中を歩く作者の後ろ姿という、手塚の『がちゃぼい一代記』とよく似た場面が描かれる。手塚が大勢に囲まれていたのに対して、辰巳の傍らには猿一匹。


映画『TATSUMI』日本では知られていない辰巳の不遇の表れであるかのように思えたその姿が、今も現役でマンガを描き続けている本人の実写へと移行していく。その孤高さが発する凄みに胸を衝かれた。



3月29日(日)のつぶやき

2015年03月30日 | Twitter

映画『神は死んだのか』について。敵である「無神論者」を愚かで弱い人間に設定した上、彼を言い負かしたことで「はい、(キリスト教の)神の存在証明完了」と、なぜか言い張り、「神は存在するんだからキリスト教を信仰するのは当然でしょ」と迫ってくるのがこの映画だ。根本的に腐っていると思う。



3月27日(金)のつぶやき

2015年03月28日 | Twitter

映画『神は死んだのか』を観た。傲慢で卑劣で浅薄なキリスト教プロパガンダ映画。これほど倫理・道徳的にも論理的にも間違っていると言い切れる映画は初めて観た。 godsnotdead.jp


映画『神は死んだのか』公式サイトに「無神論者の大学教授vs大学生 果たして、彼は神の存在を証明出来るのか-。」と書かれているが、作中ではただ低級な議論が続くだけで、神の存在を証明していない。最終的に人間には「キリスト教の」神が必要だと主張しているに過ぎない。


映画『神は死んだのか』この映画で、敬虔なキリスト教徒たちは、不運かつ精神的に不安定な上に、さして知的でも賢明でもない人間を心理的に追いつめて晒し者にした挙げ句、脅迫によって改宗させる。作り手がこの下衆なふるまいを心底正しいと信じていることが恐ろしい。


映画『神は死んだのか』作中では、キリスト教を信じない者はおしなべていけ好かない人格に問題のある人物として描かれる。イスラム教は否定し、中国人留学生には本国の父親に向けて「神は死んでいない」と「英語で」メッセージを送らせる。どこまでも自己中心的だ。


映画『神は死んだのか』神の存在証明などまったくできていないにもかかわらず、最終的に大学生たちは次々と立ち上がりつつ「神は生きている」と唱え出す。どうしてそうなるのかまるで理解できず、猛烈に気持ち悪い。この全員一致は「無神論者」の教授がやろうとしたことの裏返しに過ぎない。


映画『神は死んだのか』そもそもこの物語は、大学教授が学生に信仰の自由に関わる強制をすることが誤りだと言うだけで終わるのだ。個人の思想・良心の問題を大学の講義の中で論じようという舞台設定自体が間違っている。


映画『神は死んだのか』常識の面から見ても教授の行為は正しいと思えないので、学生側が勝利するのが妥当のように見えるが、それはキリスト教徒の学生を正しいと思わせるための詐術だ。作中の議論を見る限り、神への懐疑に作り手たちはまともに向き合っていない。その能力がないだけかも知れないが。


映画『神は死んだのか』神の存在を証明するはずのこの映画は、(一部の)キリスト教徒の醜悪さの証明になってしまった。信仰の正しさ云々以前に、人間としてまっとうと思えない。心あるキリスト教徒たちは、この映画を良しとするのだろうか。



3月21日(土)のつぶやき

2015年03月22日 | Twitter

「あなたたちの中で、事件当時にワイドショーのオウム報道を見て被害者そっちのけで楽しんでいたことのない者が、まず、オウマーに石を投げなさい。」



3月20日(金)のつぶやき

2015年03月21日 | Twitter

ほんとだ。こいつはひでえや。ここから女性を観葉植物扱いするクソ男どもを殺害しまくる超展開になれば別だけど。 >RT @mikke219 これは酷い。ルミネ不買運動を決行する。/ youtube.com/watch?v=OrSzyL…


あまりにも下劣なので、これは男性側の偏見を戯画化して際だたせるものかと思いきや、「最近さぼってた?」という科白で、女性側に責めを負わせる意図がはっきりしてしまった。今でもあんな男がいないと言わないし、それを切り抜けていかなければならない女性の苦悩を示したと言えないこともないが。



3月18日(水)のつぶやき

2015年03月19日 | Twitter

2012年に観た映画『バトルシップ』 豪快なバカ映画で、楽しかったんだけれど、戦艦ミズーリでアメリカ人と日本人が共闘という展開はちょっと引っかかった。まあ、何も考えていないからだろうけど。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


2012年に観た映画『ディヴァイド』 心理的に嫌な展開に、生理的に嫌な要素をかぶせてくる(傷に包帯を巻いたところによく見たらゴキが這っているとか)えぐさは好感が持てた。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


2012年に観た映画『クレイジーホース・パリ』 ヌードショーの照明の使い方が素晴らしい、と思えたのは最初だけ。全体の軸となるエピソードがはっきりしないので飽きてくる。 crazyhorse-movie.jp



3月17日(火)のつぶやき

2015年03月18日 | Twitter

2012年に観た映画『希望の国』 震災と原発事故を正面から取り上げた勇気は評価できるが、「杭が打たれた」とか「一歩一歩ですよ」のような作為的な科白がどうにもなじめない。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


映画『希望の国』 老人のかなり極端な言動が絶対化され、それを認知症で「無垢」になった妻に補強させるのも疑問だった。礼儀のなっていないいい加減な若者がそれを相対化してくれるかと思いきや、いつの間にか彼も老人を肯定してしまう。


2012年に観た映画『アベンジャーズ』 悪役ロキの狡猾で悪辣なのだが、肝心な場面でヘナチョコぶりをさらす小物感が絶妙だった。 marvel-japan.com/movies/avenger…


2012年に観た映画『ブライズメイズ』 爆笑しつつも、主人公の人生のままならなさがリアルに痛々しい。ただ、警察官の男がいい奴すぎて、最初からこいつを選べばいいのにと思ってしまう。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


2012年に観た映画『先生を流産させる会』 実際の事件がヒントになっているけれども、女子生徒という設定になり、思春期の少女の物語になっている。現実には男子生徒が起こした事件で、もっと空疎でそれだけにおぞましく思える。 allcinema.net/prog/show_c.ph…



3月16日(月)のつぶやき

2015年03月17日 | Twitter

映画『フォックスキャッチャー』を観た。レスリング選手たちのオリンピックへの挑戦の背後で、男たちの愛憎の果て、殺人に至るまでの物語が進行している。特に、殺人犯となるデュポンの、結局は誰とも判りあえない孤独さが恐ろしい。 foxcatcher-movie.jp


映画『フォックスキャッチャー』殺意の理由は直接的には説明されないので、エキセントリックな中年男の心中をひたすら推し量ることになる。自尊心が不安定で、人格的に優れてもいない、共感も感情移入もしにくい人物に寄り添わなければならない。嫌がらせのようである。


2012年に観た映画『悪の教典』 主人公のサイコパス殺人鬼がけっこう俗物的かつ行き当たりばったりで、小難しいことを言わないのが良かった。必要があって殺すだけで、快楽殺人者ですらない。 mv.avex.jp/aku/sp/movie/


2012年に観た映画『黄金を抱いて飛べ』 犯罪計画があちこちでつまずいて、かなりぼろぼろの状態で決行に臨む流れが秀逸だった。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


2012年に観た映画『エクスペンダブルズ2』アクションや楽屋落ち的なギャグは楽しいが、 後半に向けて徐々に盛り上がっていく感じがしないのが難点。 allcinema.net/prog/show_c.ph…


2012年に観た映画『プロメテウス』 この年に観た中で、最大の底抜け珍作。随所に失笑ポイントが仕込まれていて、重厚なSF大作として受け止められない。太古の地球に遺伝子をばらまくのに、あんな方法を取る必要は全くないので、最初からアウト。 foxmovies.jp/prometheus/



3月15日(日)のつぶやき

2015年03月16日 | Twitter

映画『イミテーション・ゲーム』ドイツ軍の暗号をあるきっかけから遂に解明するくだりは鳥肌が立つほどスリリング。これでめでたしかと思いきや、その後に冷厳な決断をしなければならない。それに真っ先に気付いてしまう主人公の知性こそ不幸そのもの。 imitationgame.gaga.ne.jp


映画『博士と彼女のセオリー』存命中の人物について、こうもあからさまに描いちゃっていいものかな、とは思うが、主演の再現ぶりは凄い。 hakase.link



3月14日(土)のつぶやき

2015年03月15日 | Twitter

映画『激戦 ハート・オブ・ファイト』を観た。「こまっしゃくれてるけれど賢くて健気で可愛いこども」なんてのは映画で何度も見ている気がするが、たいがい間違いなくやられるね。 gekisen-movie.jp


映画『イミテーション・ゲーム』と『博士と彼女のセオリー』をハシゴして観た。天才科学者実録もの対決になったけれども、第二次大戦裏話で、かつ、報われない天才が主人公の前者の方がどうしたって劇的になり、見応えでは勝った。