仮名日記

ネタと雑感

やすいはなし(ばかだなあ 03)

2006年06月30日 | 文化
 きょうがっこうにいったら、みんながわーるどかっぷのさっかーのことをはなしていました。にほんのちーむはぶらじるのちーむにまけたので、けっしょうにはでられなくなったそうです。まよなかにおきてしあいをみていた子が、せっかくおうえんしていたのにざんねんだといっていました。ぼくはべつににほんのちーむをおうえんしていなかったので、ざんねんじゃないといったら、「にほんのちーむをおうえんしないなんておまえはひこくみんだ」といわれました。
 やばいとおもって、「そんなかんたんにまけるようなにほんのちーむの人たちのほうが、よっぽどひこくみんだ」といったら、みんながそうだそうだ、といいだしたのでたすかりました。だれかが「あんなひこくみんはどいつからかえってこなければいいんだ」といいました。ほかの子が「あんなひこくみんはきたちょうせんにすててくればいいんだ」といいました。みんなわらっていたけれど、さっかーのうまいかまもとくんはいやそうなかおをしていました。かまもとくんはにほんのちーむがすきなんだなあとおもいました。
 みやたくんが、にっけいぶらじるじんのろべるとくんに、おまえのくにがにほんにまけないからいけないんだといいだしました。ぶらじるじんはぶらじるにかえれといわれたので、ろべるとくんはおこってよくわからないことばでわめきながら、みやたくんのくびをしめました。みやたくんがあわをふいてたおれたので、それをみてみんなでおおわらいしました。
 それにしても、いちどもかてないなんてにほんのちーむはさっかーがよわいなあ。こんなによわいちーむをみんながどうしておうえんしていたのかさっぱりわかりません。よわいちーむはまけるにきまってるので、おうえんしないほうがとくです。それによわいちーむよりつよいちーむのほうががんばっていてえらいので、つよいちーむをおうえんしたほうがいいとおもいます。どうしてもよわいちーむがすきならおうえんしてもいいけど、それでもまけたらがっかりするのはおかしいです。よわいちーむがまけるのはあたりまえなので、べつにがっかりすることはありません。
 みんながよわいにほんのちーむをおうえんしていたのは、てれびにでている人たちがほんとのことをいわなかったからかもしれません。にほんのちーむはかてそうもないのに、ちゃんとそういわなかったからみんなだまされてしまったんじゃないかなあ。うそをついてだました人たちは、みんなをがっかりさせたわるものだとおもいます。
 でも、だまされる人たちもわるいです。さっかーがすきだったら、どのちーむがどのぐらいつよいのかじぶんでわからないといけないからです。それなのに、にほんのちーむをおうえんしたり、まけたらがっかりしたりするのは、にほんのちーむがどのぐらいよわいかわかってなかったんだとおもいます。それはさっかーのことをわかっていないということです。
 さっかーがすきだといってるくせにさっかーのことをまったくわかっていなかったんだから、にほんのちーむをおうえんしていた人たちはばかだなあとおもいました。

やすいはなし(思いのまま歌わせて)

2006年06月18日 | 文化
 うかつで間の抜けた話ですが、ライ(アルジェリアの大衆歌謡)の大歌手であるシェイハ・リミティ(Cheikha Rimitti。リミッティと表記されることもアリ)が5月15日に亡くなっていたことを昨日知りました。
 俺が彼女の音楽を知ったきっかけは、1994年に「リミティ」名義で発売された『シディ・マンスール』というアルバム。「ワールド・ミュージック」ブームにすっかり乗り遅れ、スター的存在だったハレドすら知らなかった俺が、ライという音楽を聴いたのもこれが最初でした。
 彼女が70歳にして初めて電化楽器を用いて録音したのがこのアルバムで、キング・クリムゾンのロバート・フリップ(ギター)とレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー(ベース)の参加も当時は売り文句になっていました。その二人の演奏は、けっして話題性のみにとどまらない重要な貢献を果たしていますが、それすらも脇役と感じさせるほどリミティの歌声は凄い。重心の低い迫力と、毅然とした意志の強度と、陶酔に引き込む魔力を兼ね備えた声。大衆歌謡の情念と宗教的な昂揚を矛盾無く結びつけてしまう強烈なパワーにのけぞりました。
 このアルバムは一回限りのプロジェクトで終わりましたが、彼女は80歳近くになってから電化バンドをバックにした活動をあらためて始めたらしく、
2004年の初来日時の公演でも、前半は伝統的な民俗楽器、後半はバンドをバックにした演奏という二部構成になっていました。
 生の彼女はまさに「ライの女王」と呼ばれるにふさわしい貫禄で、歌だけでなく、姿、立ち居振る舞いからも圧倒的なカリスマを放っていた。途中でさらに気合いを高めようというように、長い黒髪(さすがに染めていたのだろうけれど)を二つに束ねて前に持ってきて、鉢巻きのように結んでいたが、その凛とした風情の格好良さったら無かったね。一方で、客の反応の良さに満足していたのか、日本語の「アリガトー」を挟み込んで歌いながら見せる、愛嬌に溢れた笑顔が実に魅力的だった。
 電化バンドは少々演奏が粗いようにも感じたけれど(音響が原因だったかも知れないが)、それを引っ張っていたのは紛れもなく御歳80のリミティで、最後までパワフルに歌い、踊り、飛び跳ね続けた。伝統的なスタイルでも、ケースに陳列されるような文化財とは異なる生々しさを漲らせており、客を盛り上げ、乗せずには措かないという、生きた芸能のあり方を見たように思う。ただ、最も魔法を感じたのは、電化バンドによる静かでゆったりとした演奏をバックに、直立不動で祈りを捧げるように歌う姿からでした。彼女の歌には、どこかで彼岸へとつながっていく敬虔さがあるからでしょう。
 物珍しさとか伝統芸能の価値云々とは関係無く、本当に楽しく素晴らしい公演でした。若い頃から芸能の世界に身を投じた彼女は、何十年と同じようにステージを続けてきたはず。その中のただ一日でも、直に体験できたことを幸せに思います。
 なお、
公式サイト(音注意)では、電化バンドスタイルのアルバムからの曲を試聴できるので、興味を持った方は覗いてみてください。また、日本公演にも関わった粕谷祐己さんのブログにリミティに関する詳しい紹介があります。

やすいはなし(二重の幻想)

2006年06月14日 | 社会
 6月7日、イラクのアルカイダ指導者、ザルカウィ容疑者が米軍の空爆によって殺害されたとのこと。ブッシュ大統領もラムズフェルド国防長官もこれを「勝利」として喜んでいるらしい。
 まるで三國志で手に負えない黄巾賊の首領を討伐したとでもいうような感じ。残虐で暴力的・破壊的なテロリストとはいえ、「容疑者」を裁判にもかけずにいきなり殺してしまったことに、何の疑いもないらしい。こういうやり方をするのは戦争の相手方ぐらいだろうに。
 でもイラクの戦争は終わったんじゃなかったのかな。ずいぶん昔にブッシュ大統領は戦闘終結宣言を出したはずだけれど。現実はどうあれ、彼が望んだから戦争は終わったのか。"WAR IS OVER! IF YOU WANT IT"か。やはりジョン・レノンは偉大だ。

やすいはなし

2006年06月14日 | Weblog
 生来の怠け癖と筆の遅さのために、更新が滞りがちになっております。
 このまま月イチ更新などというペースでやっていくと、ますます過疎化が進行していくに違いないし、思いついたことをどんどん忘れてしまいそうでもある。
 そこで今後は、長めの文章ができあがってから載っけていくという偏執的方針を廃し、小ネタを「やすいはなし」と称して、続き物の途中だろうが何だろうがおかまいなく、たいして考えもせずに書き込んでしまうことにします。
 この方式をいつまで続けるか判りませんが、よろしくおつきあいください。