仮名日記

ネタと雑感

飲んだくれていたい男(その3)

2005年06月27日 | 生活
 いつまで酒関係のネタを続けるのか、と思われるかも知れませんが、もう一回だけ。
 「その1」で書いた天羽飲料の「ハイボールの素」が、東京渋谷の東急ハンズで売られていると知り、のこのこ出向いてみました。しばらく探したあげくパーティー用品売り場で発見。店によっては600円台といわれるところ、一升瓶で1050円と高めでしたが、知名度の高い大型店で売られる宣伝効果はあるでしょう。それに、周辺地域の人間にとっては便利に、かつ安心して入手できます。本来は、家ではなく居酒屋で飲むのが正しいスタイルなのかも知れませんが。
 とりあえず、重いのも厭わず買って帰り、いろいろと観察。
 ラベルには、「清涼飲料水(き釈用)無果汁」と書いてある。あと〈原材料〉として「砂糖・酸味料・香料・着色料(黄4、赤2、青1)・保存料(安息香酸Na)」とあります。天然素材だの無農薬だのオーガニックだのがなんぼのもんじゃと言わんばかりのケミカルぶりが清々しい。
 その他に飲み方・使用法の説明はまったくありませんが、これは業務用だからでしょう。代わりに、ハンズが作ったと思われる説明書が一枚付いていました。
 そこに書いてあるとおり、原液・甲類焼酎・炭酸を1:2:3の比率で混ぜて連日飲み続けてみましたが、いくら飲んでもその味をうまく表現できそうにないのはどうしたものか。
 酸味も甘みも少なく、「天羽の梅」という名前に反して、いわゆる梅味・梅風味ではない。ウィスキーに似ているようなそうでもないような。ウィスキーの味を構成する一部分を取り出したような感じでしょうか。味覚の表現は本当に難しいですね。開高 健先生、私に力を。
 判りにくいボケはともかく、一升もあるのに、ただ甲類焼酎とだけ合わせるのも芸がないので、色々やってみました。
○ そのまま
 まずは原液で。色はウィスキーに近い。これはさすがにエグいかな、と思いつつ一口含んだところ、驚くべし、たいして味はしません。少し酸味を感じるぐらいで、あとは何となくポカリスウェット風の匂いだけ。ハイにしたときの味はほとんど甲類焼酎と炭酸に因っていたのだということが判りました。
○炭酸のみ
 6倍に薄めてみました。かなり薄味になったものの、爽やかな風味・酸味でまさに清涼飲料水。最初から炭酸入りで売れば、焼酎割りでもそのままでも飲めて便利じゃないかと思いましたが、天羽飲料にはそんな技術力も意思もないのでしょう。まことに奥ゆかしい。
○ ストリチナヤ・ウォッカと合わせて
 要するに焼酎だし、ホッピーには一番合う(と思っている)のでやってみた。が、ウォッカの匂いがうるさくてダメ。微妙なものです。
○ 安いウィスキーと合わせて
 「タモリ倶楽部」でタモリがやっていた飲み方。居酒屋「遠太」にもありました。使ったのはニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」。ウォッカと同じように駄目かと思いきや、これがけっこうおいしい。ウィスキーだけの場合、つまり普通のハイボールの足りない部分が補われているような気がします。個人的には甲類焼酎よりもいいと思う。実は、「ハイボールの素」にはウィスキー用が別にあるのですが、そちらはハンズには売っていなかった。ともかく、焼酎用でも何ら問題はありません。
 本当は、ウィスキーと混ぜたらあまりピンと来なくて、色々試してみたけど、やっぱり焼酎と合わせるのが一番だなぁ、はっはっは、こいつはおかしいや、もうおとうさんたらのんきなんだから、という予定調和なオチにしようと思っていたのですが、そういうわけにはいかなくなってしまいました。いくら策を弄しても人間には限界があるということですね。それを理解できただけでも良しとしましょう。必要なのは策ではなく真実を語る勇気なのです。

飲んだくれていたい男(その2)

2005年06月21日 | 生活
 えー、前回大仰なヒキを入れてしまいましたが、要するに私が飲んだのは実はドブサワーではなかったのではないか、ということ。
(「な、なんだってー!?」とか入れるところでしょうか)
 前述のサイト「酔わせて下町」には、ドブサワーは最初から炭酸入りで、ビールのように瓶のまま供されるように書かれています。しかるに私の行った店では、別の炭酸水で割ったものがグラスで出てきました。この明らかな違いはどういうことなのか。
 サイトの記述が正しいとして、考えられることは、
1.ドブサワーの製法が炭酸入りからナシに変わった
2.瓶を開けたままにして炭酸が抜けたので補った
3.別の液体(普通のにごり酒?)をドブサワーの瓶に詰め替えて炭酸割りで出している
 生産中止になったという話もあるぐらいだし、もしかしたら答え3(現実は非情である)なのかも知れません。ドブサワーが入手困難になったために取られた苦肉の策なのでは。仮にそうだとすれば、虚偽表示になるのでしょうが、そんなことは追及してはいけない。小さなことに目くじらを立てては酒がまずくなるし、この場合はそんなうさんくささも楽しみのうちでしょう。
 真相はどうあれ(もはや調べる意思ナシ)、このドブサワーを知名度が低いまま終わらせるのは惜しい。現物が手に入らないとしても、にごり酒を炭酸で割れば近いものができあがるはずです。このドブサワーもどきが広く知られるようになれば、ドブサワーの発想・精神が生かされたと言えるでしょう。ことによれば、本家の普及にもつながるかも知れない。
 ということで、さっそく自宅で試してみました。使ったにごり酒は三輪酒造の「白川郷 純米にごり酒」。
http://www.miwashuzo.co.jp/product/index.htm
これは米の成分が濃厚すぎてそのままでは飲みにくいぐらいなので、炭酸で割るにはまさにもってこい。なんだか会社の回し者のようになっていますが、何の経済的関係もありませんよ。
 大きめのグラスに氷を入れ、先に炭酸水をグラス半ばまで注ぎ、さらに白川郷を入れて静かに混ぜる。酒を先に、つまりは下に入れると比重が大きいので少し混ぜにくくなります。飲んでみると、かなり本物(私が飲んだのが本物だとして)に近いできばえで、なかなかいける。いや、ドブサワーを知らなくとも、にごり酒の飲み方の一種として通用するだけの可能性がありそうです。酒の銘柄によって味の好みに合わせることもできるし、にごり酒の配分を変えればアルコール度数・味の濃さも自在に調節できます。このフレキシビリティーも魅力たり得るでしょう。
 決めました。三輪酒造でもどこでもいいからにごり酒のメーカーを抱き込み、この飲み方を全国の飲食店に売り込みに行くことにします。名前は「白サワー(シロサワー。シラサワーでも可)」としたい。見た目を的確に表現するとともに、親しみやすく呼びやすい秀逸な名前ではありませんか。ドブサワー?何それ。そんなヘドロ臭い名前じゃ売れねえよ。
 難点は、まず作り方が面倒くさい、原価が高い、グラスに米の跡がついて見た目にきれいではないうえ、洗うのに手間がかかる等々。全国的な知名度を獲得するには少々不安材料が多いですね。
 ともあれ、興味のある方は一度この「白サワー」をお試しください。梅雨のうっとうしさや夏の暑さを払うのにうってつけですよ。

飲んだくれていたい男(その1)

2005年06月17日 | 生活
 きっかけは「下町ハイボール」でした。それは「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系列のバラエティー番組、念のため)で紹介された謎の飲み物(2004年放送)。放送後に一部では話題になったので知っている人もいるでしょう(雑誌「散歩の達人」に載ったのが先らしいけれど)。
 普通ハイボールといえばウィスキーの炭酸割りのことですが、関東の一部地域では、甲類焼酎と味・香り付け用の液体を混ぜて炭酸で割ったものをいうのだそうです。「タモリ倶楽部」ではそのハイボールの素である「Aハイボール」(「天羽の梅」と呼ばれたりもする。どれが正式な名称なのかよく判らない)と、それを製造している天羽飲料という会社がフィーチャーされていました。
 その訳の判らなさ・正体不明ぶりにいたく興味を惹かれ、同番組のロケをしていた居酒屋「遠太」( 東京都荒川区東日暮里1-31-2)に行って飲んでみました(その前に、周辺にある天羽飲料製造有限会社(東京都台東区竜泉3-37-11)も覗いてきた。町工場か倉庫風の雰囲気がナイス)。
 その店では「焼酎ハイボール」と呼ばれていた件の飲み物、これを梅味と言い切るのは少々ためらわれ、なんとなしに人工的な感じはするけれど薬品くさいいやらしさはなく、そうこうしながらも飽きずに飲み続けていられる、結局のところ正体不明のものでした。
 まあ、早い話がおいしかったし、店の雰囲気も料理も良かったのですよ。この成功に気をよくし、同様のマイナー系の飲み物はないかと調べてみたところ、もっとも詳しかったのが以下のサイト。

酔わせて下町 特集 謎なドリンク特集

 ここで紹介されているなかでもっともそそられたのが「ドブサワー」なるもの。この商業性皆無の名前がグッとくる。で、またもそれが置かれている店を探しあてて行って参りました。
 事情により名前・場所は伏せますが、細長いカウンターだけの店で、人が座っていると後ろを通るのも苦労するぐらいの狭さ。カウンターの中には気の優しげなマスターがひとりだけ。
 店内の壁にはちゃんと「ドブサワー」と書かれたメニューが貼り付けてあり、何気ない風を装って注文したところ、「DOV」と大きく書かれたビール瓶風の容器から白い液体を氷入りのグラスに注ぎ、それを炭酸で割ってレモンスライスを入れたものが供されました。
 見た目はカルピスサワー風ですが、飲んでみると甘さが少なくすっきりとした味わい。アルコール度数は低め(4~5度ぐらい?)で、その時にマスターが説明してくれたとおり、「にごり酒を炭酸で割ったようなもの」と表現すれば判りやすい。飲み口が爽やかなので肴とも合わせやすいと思われ、これまでにまったく広まらなかったのが意外に感じられる。宣伝が足らなかったのか、やはり名前が良くなかったのか。常連らしき客が「ドブ」と言って注文していたのに心中で苦笑い。
 ともあれ、その店の売りらしきタン料理とともにドブサワーを堪能し、心身ともに満ち足りて帰途についたのでした。が、この浮かれ気分を打ち砕く恐るべき疑惑が待ち受けていようとは、そのときの私には知る由もなかったのです。(つづく)

あなたは偉大なる兄弟

2005年06月12日 | 社会
http://news.goo.ne.jp/news/sponichi/sports/20050607/kfuln20050607016.html

 渡邉恒雄氏がジャイアンツの会長に就任し、球界に名実ともに復帰するとのこと。待ってましたというところですね。彼の胸のすくような豪腕ぶりや、天衣無縫の発言をまた楽しめるかと思うと、自然と胸が高鳴ります。昨年の球団合併騒動の時のように、頑迷固陋・傲岸不遜ぶりを存分に発揮して、我々を腹一杯辟易とさせて欲しいものです。
 このさいだから、彼は永久に読売の球団オーナーということにしてはどうだろう。「永久」というのは文字どおりに永久。読売グループの財力を結集すれば不可能ではないんじゃないか。彼の人格をコンピューターに移植するとか、クローンを作って南米で英才教育を施し、第2のナベツネに仕立て上げるとか、普段は冷凍睡眠させて、年に2、3度ドラフトや契約更改の時期に起こすだけにして長命を保たせるとかして。
 科学の力で無理だったら、メディアの力で「永久オーナー」を成し遂げてはどうか。せっかく新聞もテレビも持っているんだから。
 今後 読売新聞と日本テレビは、捏造をしてでもナベツネの健在ぶりを伝え続ける。たとえナベツネ本人が死んだとしても、その事実は伏してしまうのだ。折に触れてナベツネのニュースを流し、彼が生き続けて、相変わらずの言動で人々を面白がらせてくれていると信じ込ませる。影武者やCGを使ってときどき露出もする。ほとんどの人にとって彼のイメージは気難しげな老人であることが、この場合は有利に働くだろう。若者がいつまでも若くいることは疑念を生むが、老人がいつまでも老人であり続けていることは不自然ではない。あとは現実の彼を知る者たちがすべて死んでしまえば、彼の寿命を考える者などいなくなる。
 読売グループはさらに情報操作を続け、ナベツネとナガシマが一体化した万能の超人としての像を創り上げていく。東大文学部を卒業し、読売新聞の記者を務め政界にも人脈を広げるかたわら、ジャイアンツに入団して中心選手として活躍し、初の天覧試合でサヨナラホームランを放つなどの伝説を残す、現役引退後は監督兼球団オーナー兼読売新聞社長に就任、その後も八面六臂の活躍でプロ野球界と言論界に多大な貢献を続けている…。
 世代が交代していくうちに彼は伝説化し、曖昧なベールの後ろから球界を動かし続ける謎の支配者となるだろう。その頃には彼の年齢などは人々の意識にも登らなくなる。彼は存在し、支配する。そのことに誰も疑いを抱かない。人々は彼に喝采を送り、時には不満をぶつける。しかし、彼が皆に尊敬され愛されていることに変わりはない。
 だがしかし、一人の女性との出会いからナベツネの実体に疑問を持ち始めたジャイアンツの選手が、野球と武術を融合させた格闘術《ヤキュウ=カタ》(なんか腕が上がらなくなりそうな名前だが)を駆使して反逆を企てる。クライマックスでの、バットとボールが目まぐるしく入り乱れる《ヤキュウ=カタ》同士の対決はまさに手に汗握る凄絶さ。
 主演は長嶋一茂。ヒロイン王理恵。一茂の同僚で彼を密かに監視している男が新庄剛志。一茂が最後に戦うことになる、虚像のナベツネを操っていた黒幕に堀内恒夫。あとは江川を出したいんだがキャラクターを思いつかない。

とっても好き

2005年06月09日 | 社会
牛乳が好きな人の…

 某社からこんな商品が発売されています(一部地域を除く)。でも、牛乳は好きですが、これは買いません。何があろうとも。その前身にあの雪印が加わっているというだけで、偏執狂の俺は心のシャッターが閉じてしまいます。
 と言うかね、この商品名がだいたい舐めているでしょう。牛乳が好きな人ならあの食中毒事件は忘れていないわけで、それに対してこれは挑発以外のなにものでもない。かれらはもう自分たちのやったことを忘れたのかと、あの惨事を無かったことにしようとしているのではないかと、思うだに怒りがふつふつと湧き上がってきます。このような配慮に欠けたふるまいに、被害者達は深く傷つくでしょう。
 もう充分だろうって?再生に向けて努力してきたって?未来のことも考えてやれって?過去を忘れる者は、未来に対しても盲目になる。かつての雪印の血脈が、たとえ一部であろうとも流れていながら、そしてその遺産を継承していながら、もはや食中毒事件などまるで他人事のようではないか。被害者達がそれで納得するだろうか。加害の罪を犯した者には、それにふさわしい態度というものがある。雪印の名前を掲げて負のイメージを背負い続け、社長は寝ずに謝り続けるべきだ。雪印マークをでかでかと付けた「反省牛乳」と「謝罪牛乳」を発売せよ。そして大赤字を出せ。それでこそ責任を果たしたことになるのではないか。
 いつまで謝り続ければいいのかって?たとえ反省や謝罪の言葉を繰り返しても、過去の罪を忘れようとする人々がいて、あんな商品名をつけて平気でいる限り、それはただの空言に過ぎない。一人の愚者の言動が、それまでに築き上げたものをすべて突き崩す。企業の顔とも言える商品名があのていたらくでは、信頼などは遠い夢だ。
 不祥事を起こしたのは一部の人間だって?まじめに努力していた社員もいるって?事件を起こした会社に所属し、そこから利益を得ていた者はすべて責任があるのだ。その家族にも、そのまた子孫達にもだ。ましてその後身の社員でいながら、加害の過去を忘れたかのような態度はそれだけで罪である。
 おまけに得意げに特許出願中などと言っている。あのような惨事を起こしておきながら、図々しくも特許で利益を上げることなど被害者達は許さない。加害者の分際で金を儲けようとは。やはり反省などしていないのではないか。
 「罪を憎んで、人を憎まず」だって?それがかつての加害者の言葉だろうか。そんな被害者の感情を理解しない言動が続く限り、かれらは過去の姿に戻ろうとしているのではないかと危惧せずにはいられない。

茸力(前編)

2005年06月04日 | 生活
 (前後編に分かれています。後編から先にアップするとはこれ如何に)
 どうも、無計画にブログなどを始めたせいで早くも方向性を見失っている者です。前言をあっさり翻し、今回は日常の出来事、と言っても少しばかり前の話をどうぞ。
 俺が以前に住んでいたところは、六畳一間、風呂・トイレ・洗面所・台所共同、ともかく建物が古くて老朽化が激しいハードボイルドな借家でした。築年数は聞きそびれましたが、便器にToyotokiというロゴが入っていました。これはTOTOの前社名で昭和37~44年の間使われていた商標とのこと。つまり、築30~40年経っているということに。その荒みっぷりは近所の小学生が幽霊屋敷と呼んで恐れるほどでした。
 建物もこのぐらい古くなるといろんな怪現象が起こるものでして、洗面所にヤモリが出没したり、風呂場の更衣室の壁をミミズが這い登っていたり(翌日かべに張り付いたまま干涸らびていました)、夏場はなぜかヤスデが大発生して建物の中を何匹もうろついていたり、開いた窓から迷い込んだコウモリが飛び回っていたりと、なかなかの野生の王国ぶり。ついには部屋の中をムカデが這い回り始め、おちおち寝ていられない状況になりました。
 大雨でも降れば当たり前のごとく雨漏りがします。昔の漫画なんかではしずくを受けるためにバケツや洗面器を置いたりしますが、経験者に言わせればあれはまずいやり方だね。しずくがけっこうな高さから落ちてくるために、どうしたって水が跳ねて床を濡らしてしまう。そういうときは天井の雨漏りする箇所から紐を垂らし、容器に水が伝い落ちるようにするのです。これぞ生活の知恵、俺って賢いなあ、とむりやり悦に入って鬱になる気持ちを抑えつけたものでした。
 そんな状態なので、家賃がいくら安くとも空室はけっこう多かった。空き部屋の一つに、不用心にも鍵がかかってなかったので入ってみたところ、雨漏りのために天井板が腐って穴が空いておりました。穴の下の畳は湿気のために腐って変色している始末。明日は我が身、我が部屋かと陰々滅々たる気持ちになったのは言うまでもありません。
 ある時その空き部屋を覗いてみたら、腐った畳の隙間から何やら出ていました。よもやと思い、中に入って見てみれば、(後編へ続く)

茸力(後編)

2005年06月04日 | 生活

 これだ。
 いやキノコて。この21世紀の世の中にあなた、床からキノコって。昭和40年代かと。「男おいどん」かと。周りで干涸らびている残骸から判断するに、もっと盛大に繁っていた時期もあったようです。戦後は終わっていないのか。
 それにしてもこのキノコ、食べられるのでしょうか。もしくは何かしらステキな効果があったりしませんか。雨漏りと畳さえあれば生えてくるんだから、栽培には元手いらずでしょう。引っ越してしまった俺は、もしかしたらビッグなビジネスチャンスを逃したのではありませんか?キノコ栽培で一山あてて、六本木にキノコビルを建てられたかも知れませんか?チャンスの神様に後ろ髪はありませんか?