仮名日記

ネタと雑感

10月6日(水)のつぶやき

2010年10月07日 | Twitter
00:03 from web
『13人の刺客』 しかし、「天下万民のため」と大義を謳う刺客たちが、暗殺という非常手段に訴えざるを得ないのは、殿様よりも大きな悪、即ち、彼の放逸を表立って正さない幕藩体制の建前を保つためであり、彼らも矛盾を抱えている。
00:21 from web
『13人の刺客』 一方の殿様は、酷たらしいふるまいに手を染めながら、それを正当化する言辞を弄ぶ。いかにも空々しく聞こえ、彼自身もそのことを承知しているが、体制の規範からはけっして外れてはいない。
00:30 from web
『13人の刺客』 殿様は、おのれの悪を自覚しつつも、世の中の建前が自分を守ってくれていることを知っている。その矛盾を嘲笑っているかのようであり、そのような矛盾を抱えた社会を無価値としか思えなくなっている。
00:55 from web
『13人の刺客』 オープニングで、物語の年代が西暦1845年であることが判る。大政奉還まで22年しかない。登場人物たちは、その終わりの予感を抱えているようだ。刺客側も暴君側もともに、閉塞する武士の世界において、その規範が極度に先鋭化して暴走した姿であり、同次元の存在と言える。
01:13 from web
『13人の刺客』 刺客たちは殿様の悪行を非難するが、彼らが体制の建前に従っていることを知っている殿様は、いささかもうろたえない。同じ体制の論理で跳ね返せるし、矛盾があろうとも、彼が責めを負う謂われがないからだ。
01:38 from web
『13人の刺客』 建前による批判にはびくともしない殿様だが、剥き出しの現実をぶつけられた時に、初めて心の底から逆上し、脅え、取り乱す。体制の建前・武士の規範が崩された時、彼の依って立つところが消えていく。同時に、刺客側の根拠としていたものも崩れることになる。
by kamei_diary on Twitter