今回は前穂高岳北尾根のバリエーションルートを登る。
沢渡駐車場に車を停め上高地へタクシーで向かう。
運転手さん良く喋るなぁ・・・私眠いのに・・・
久しぶりの上高地は閑散としていた。
そして寒い・・・
でも徳澤まで来たら暑い・・・
ソフトクリームが美味しかった。
横尾では太陽サンサン輝いていたが涸沢へ向かう最中に暗転し小雨も降って来たよ。
でも直ぐに止んで良かった。
涸沢に着いて早速テントを設営し、そのまま涸沢ヒュッテに行き生ビールで今日の疲れを癒した。
寒くてビールって感じでも無かったが、でも美味しかったよ。
ビール飲んでる間に雨が降り、飲み終えると止むとはね、助かったなぁ。
風が強くて防寒着を着ても寒いがまだ昼の2時半・・・
明日登る北尾根を漠然と見ながら登れるのだろうか?と不安を募らせた。
ビールがまわってきたので軽く昼寝をすることにした。
今日の夕食はかずちゃんが先週富山で買ってきた、ホタルイカの御飯で美味しかった。
うん日本酒に合うな!持ってきていて良かったよ。
他にも多々作ってくれたかずちゃん、ありがたいことです。
飯が澄んだら宴会って進むのだが今日は明日の為にもう就寝することにした。
19時前に寝たら0時には寝れなくなり、寝ては起き寝ては起きの繰り返しになるから目覚ましは不要とせずに就寝した。
翌朝はかずちゃんの「もう4時過ぎてますよ!」との声で飛び起きた。
私は飛び起きたつもりだったが、かずちゃんは何回か声を掛けたが起きなかったらしい。
寝坊・・・あーやっちゃったかぁ。
どうしようか北尾根・・・ザックに朝飯を入れて行動食として食べて行くことにして準備をした。
お蔭で30分後には出発出来た。
幸いにも風も無く靄も無い絶好の山行日和だ。
雪渓の横を歩いているだけでもう暑い・・・
早速服を脱ぐ為、小休憩をする。
その時に、所持している水の確認をかずちゃんに聞いたら「私1.75L」と空のボトルを見せて来た?
「空やん?」って言ったら「エッ!なんで?」と不思議がる、かずちゃんを不思議そうに見つめた私。
蓋が緩んで全部漏れたらしくザックが濡れていた。
戻る事も考えたが私が1.5Lとかずちゃんが1Lならなんとかなるだろうとコルを目指して進んだ。
5・6のコルへは踏み跡がしっかりしていて迷う事は無いが途中で、ミドルカットの登山靴が置かれていて、どうしたらこうなるのか色々なシチュエイションを考えたが、どれも納得出来るものは無かった。
80分で5・6のコルに着き朝飯を頬張る。
間近で見る北尾根は・・・何処登るの?全くわからんよぉ。
5峰は簡単って書いていたのに・・・不安しかないよ。
でも登ってみたら簡単だったなぁ。
準備体操には丁度良かったね。
4峰の登りはザイルを出す人も要ると書いていたのでハーネスとギアを装着し行き詰まったらザイルを出す事にした。
踏み跡が多数あって多少のルートミスを犯したが4峰も無事に登頂した。
4峰の頂きに立つと3峰に取りついているパーティーが居て、嬉しかったなぁ。
3・4のコルでザイルを結び1P目はスタカットせずそのまま支点へ登った。
2P目はかずちゃんがトップでクライムオン。
実際はここからクライミングって感じかなぁ。
ルートは右Ⅳ、中Ⅲ、左Ⅲ-の三通りがあり中央を登ろうよと、言っていたが・・・
かずちゃん登ってるのは右ルートでは?
私が登って行くとやはり右Ⅳルートやん。
核心部を抜けると後は楽チンで支点まで歩いたって感じだった。
次のピッチは先程のパーティーは右側を登ったが私達は中央のトンネルになってるルートでスタカットする必要も無かった。
10mも進んでないがザイルが折れるのでトンネルを抜けたところでピッチを切った。
難しくないマルチピッチは登っていて楽しいね。
下も見ないから高所恐怖症は出ないしね。
ただ、3峰頂上直前の支点のハーケン3本に古いロープが3本入っているので薄いカラビナが何とか1ヶ所だけ入るだけだった。
不安だったので、良いピナクルを捜しに少し身体を上げてみたが良さそうなピナクルが無かった。
一度ビレイ体制に戻ろうと、先程まで足を置いていた岩の上に降りたら、その岩が落ちた・・・
降りる為に両手は岩に置いていたので十字懸垂の格好で何とか踏みとどまり
岩も涸沢側に落ちなかったのは幸いだったよ。
セルフを取っているとはいえ、最後まで気を緩めたらあかんねぇ。
3峰頂上まで無事に登れてホッと一息ついた。
3峰から2峰へは懸垂下降するらしいが、その場所が・・・
高所恐怖症がバッチリ出る場所だった。
かずちゃんが先に懸垂場所まで行って誘導してくれたが・・・
へっぴり腰になりながらも何とか懸垂下降ポイントへ。
そして前穂高岳への道が拓けた。
ザイルをザックにしまい後は前穂高岳の山頂を目指すのみ!
一般登山者が多数いたので、そこが山頂かと登り切った満足感で一杯だったが山頂に付ものの碑が無い?
山頂じゃない?じゃあ何処?
少し離れた場所にあった山頂で記念写真を撮り登り切った余韻に浸っていると
一人の男性が現れた。
その男性は私達が3峰の中程をクライミング中に4峰の頂きに現れた男性でソロで登って来たみたいだ。
確かにソロでも登れるのだが、実際に見ると驚くわ。
涸沢に戻るには、前穂高岳から5時間程歩くらしい・・・
時間も気になるので、涸沢に向けて歩き始めた。
先ずは吊尾根を歩き奥穂高岳を目指す。
すると、岩に「最低のコル」って文字があった。
最初は何のこっちゃと思ったが、吊尾根の最低部ってことなんか。
奥穂高岳に向かっていると鎖場で出てきた。
そして、かずちゃんが「鎖を持ったら今日はビール無し」というので使わずに登った。
百名山の一つ奥穂高岳は富士山・北岳に次ぐ第三位の標高の高い山なのに
前穂高岳から涸沢へ向かうのに通っただけ・・・
ここを目指して頑張って登っている人には失礼やけども記念写真はやっぱ要るよね。
で穂高岳山荘に向かう途中でピッケルがコンクリで固められており、
かずちゃんが「勇者なら抜けるらしい」と言うので挑戦したが抜けるわけないやん。
これで変に力を入れたので登山道を歩いていたら浮き石に足が乗り危うく転倒するところだった。
穂高岳山荘で休憩の後、涸沢へ向け下山、下山時の鎖も使えないそうで・・・
ビールの為なら仕方ないかぁ。
下山中に登った北尾根が良く判る場所があったので写真に納めた。
ようやく涸沢小屋に到着し、祝杯を挙げた。
いやぁ、美味しかったなぁ、最高のビールだ。
夕方から靄に覆われていたが早朝に強風が吹き荒れて靄を吹っ飛ばした。
翌朝も天気が良く出発前に岩でボルダーの真似事をして遊んだ。
快晴の涸沢バイバイまたね。
はっきりとジャンダルムが見える。
明神岳も良く見えるわぁ。
※DATA 13日 上高地6:40-明神7:34-8:22徳澤8:35-9:33横尾9:40-11:06本谷橋11:10-13:00涸沢
14日 涸沢4:45-5:55北尾根5・6のコル6:14-10:31前穂高岳10:50-12:41奥穂高岳12:45-13:12穂高岳山荘13:30-14:40涸沢小屋
15日 涸沢7:42-8:52本谷橋9:00-9:59横尾10:12-12:20徳澤12:35-明神12:21-13:14上高地
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