先週の台風の影響で増水している・・・
が、しかし諦めの悪い私達は一途の望みをかけて大台ケ原の駐車場へ向かう。
今回の堂倉谷遡行の参加メンバーは、私とこっしーとカズちゃんとアユちゃんの何時もの4人だ。
大台ケ原の駐車場で準備をするも、ここから堂倉谷の入渓地点までは3時間程の歩きが必要である。
私はザックにラッシュガード類を入れたが他の人は沢登りの格好で歩くらしい・・・
先ずは大台ケ原山系の最高峰である日出ヶ岳を目指す。
三重県側は靄が発生していて景色が無かったのが残念だ。
1695mの日出ヶ岳で少し休憩し堂倉谷へ向けて歩き出す。
大台ケ原特有の森の中を降りる。
木々が生き生きしてるなぁ、癒されるわぁ。
約2時間歩いてやっと、堂倉避難小屋に着いた・・・
小屋の中はカビ臭いが綺麗な小屋だった、そしてデポした品々が置かれていた。
小屋前の地図で行程の説明をする、こっしーの話を聞く私
荷物多かったか?もうすでに疲れたよ・・・
小屋から更に小一時間歩きやっと堂倉滝18mを拝む。
吊り橋のところで撤退する沢グループが居たが私達が行くと言うので、向こうも再度検討しだした。
んー行くんだ、この滝の勢いを見ても・・・
入渓ポイントの手前でお昼を食べてしばし休憩。
心が休まったのはこの時だけやったなぁ・・・
そして懸垂下降をして入渓した私達に待っていたのは増水してすごい勢いで流れる沢だった。
へつるにしてもザイルを出して安全を確保した。
斜滝30mは巻くのだがピンクのテープを伝って巻いていたら尾根に出てしまった・・・
途中から何となく釣り師の為のテープのような気もしていたが・・・
でも、これはこれで、堂倉谷に降りる手前にアプローチが存在することを伺わせるという事が判った。
このアプローチが判れば時短出来ちゃうね。
渡れそうな滝も、もし落ちたらと思うとドキドキ
この勢いなら張りついたらそのままの可能性もある・・・
溺死かぁ。、嫌だ嫌だブルブル
斜滝10mもザイルを出して安全確保して登った。
時間だけが過ぎて行くが中々距離を伸ばせない。
ゴーロ帯の岩を乗り越えて行くが、このあと、本流の渡河があった・・・
私とアユちゃんは岩を幾つか乗り越えて渡河し易い場所まで行って渡河したが、
かずちゃんは岩の上からザックを放り投げてから身を渡河させた・・・
ザックが着地と共に聞こえたバキッ!という音・・・
あらら・・・ボトルが割れちゃってるよ。
この5mの滝を乗り越せば、とりあえずはキャンプ地のアザミ谷出合がある。
とはいえ、当然ここも滝を登れない。
今回のトラバースはガリーで尾根側に入り込みナイフリッジの岩を乗り越えて行かなければならない。
セカンドとサードはザイルで確保されているから、トップとラストに比べたら幾らか安全だ。
トップはこっしーが行くから良いがラストが問題やな、通常なら私なんだが・・・
このトラバースは嫌やなぁ。
トップで行くこっしーをかずちゃんがビレイしている。
セカンドはアユちゃんで良いとしてサードや肝心なのは・・・
とりあえず、聞いてみよう、かずちゃんにそれとなく、「ラストって怖くねぇ。」と、
そしたら意外にも私でも構いませんよ、との返事が・・・
ラッキーと思ったが、ここは一応、「ラスト私でも良いよ。」と内心ドキドキ
結果、サードで行ける私、ごめんね、かずちゃん。
気休めかも知れないが、「ガバばっかりで大丈夫だよ。」と・・・
やっとキャンプ地に着き寝床を作る前に先ずは一杯。
くぅ~染み渡るぜ!
これがあるから頑張れるんだよな。
こっしーは釣りへ
私は浄水作業。
夕方からは雨が降ったり止んだりで焚き火が出来なかったのが残念だった。
楽しい宴会は続くが雨も続く・・・
これ明日どうなるんやろうかな?
不安や・・・不安しかない。
この状態であゆちゃん良く寝れるなぁ。
私は濡れたラッシュガードが生乾きで寒くて中々寝つけない・・・
それでも、うつらうつらではあるが少しは寝たらしい・・・
翌朝は、沢からの脱出を検討するも奥七ツ釜を突破して林道に出る案しか無く
昨日より30cmほど増水した本谷の遡行をしなければならなかった。
奥七ツ釜の最後n斜滝15mに辿り着くだけでもの凄い時間t労力が必要だった。
斜滝15mも突破には時間が掛りそうでこのまま進むよりもゴルジュの切れ目を登り
林道を目指す事になった。
ガリーを登り急な斜面を直登し、尾根に出る。
そこで林道に出るにはどうするか検討し尾根を登ることにした。
尾根に踏み跡が無いのが怖かったが直登して行くと道に出た。
この時はうれしかたわぁ。
この道は、現在の林道が出来る前の旧林道だろう。
なら林道に出るはず!
そして地図に記載されている林道に出て一安心。
汚れたザックを滝で洗い落とし駐車場へ向かう。
途中で小屋の中を見たら、デポした品々が無くなっているので、あの方達も無事なんだな。
日出ヶ岳を目指し登っていると一時止んでいた雨が降り出した。
日出ヶ岳の手前まで来ると風も出てきて濡れた身体が冷えて行くよ。
11時に日出ヶ岳まで戻ってきたが展望台は更に風が強く、長居は無用とばかりにそそくさと下山を始めた。
11時半に駐車場まで戻ってくると、堂倉滝であったパーティーの人達と出会え、お互いの無事が確認出来て良かったよ。
もっと車が少ないかと思ったが、意外に多いなぁ。
こんな天気の大台ケ原で何をすんのだろう?
ドライな服に着替えても体温が戻らず、ガンガンにヒーターを入れるも結局温泉に入って温まるまで寒かったなぁ。
今回は中々良い経験値を稼いだなぁ。
4人のチームワークも良かったし信頼できるチームになって来たなぁ。
今度は増水していない時に来よう。