KAMATA CYCLE

子供の時から自転車に乗り続けて現在でもMTBを中心に活動しています。

2015年6月20・21日 南紀 栂谷 泊沢登り

2015年06月22日 18時52分30秒 | OUTDOOR

 沢登りは日帰りしかしていなかったが今回、初のテント泊の沢登りに行った。

初めてということもあり、登り滝より滑滝の方が楽かと南紀の栂谷へ行く事にした。

南紀は滑床や滑滝が有名なので見るのが楽しみだ。

 今回はJ君、かずちゃん、あゆ氏が同行する。

 初めてといえば、他にもあり、こういう遊びの時は何時も私の車だが今回は4人という事でかずちゃんの車で行く事になった。

集合場所のJR大阪駅前まで向かうので無駄なギアは出来るだけ省くってことをしたので、皆がいつも荷物が少ないのが良く判った。

栂谷は遡行時間が3~4時間の日帰りコースを1泊して遡行するからと、のんびりと11時前に入渓した。

林道に駐車して直ぐに入渓出来るので楽チンだったなぁ。

 入渓して直ぐに現れたのが全長50m×2段の高さ15mの滑滝だ。

梅雨の最中なので仕方ないが水量が凄いなぁ。

これは足をすくわれないようにと身を引き締める。

 滑滝ってスラブになっているので歩いていて気持ちが悪い怖さがくる。

ロッククライミングのスラブ壁とよくにた感じだ。

沢登りでは滑滝を登り切っても滑床が続いている・・・

足を取られて滑ったらどこまで落ちるのやら・・・

 滑滝以外の滝もそんなに高くはなく快適に登って行く事が出来る。

荷物が多いので若干後傾になる時があり怖い思いもするが・・・

 今回は所々で竿をだして渓流釣りにも挑戦してみたが・・・

これが中々釣れないので、かずちゃんが、あゆ氏を釣ってる写真を撮って遊んでみた。

 滑床に大きな岩が横たわっていたので、かずちゃんパワーでみんなを通過させてる風な写真で遊んでみた。

 本来なら滑滝に身を入れて登りたいところだが水量が多いので脇を登っているが

これはこれで苔が滑り易いので怖い。

斜滝やからと侮っていたなぁ、ムズムズとして怖い。

 この谷の核心部で最大の見どころのヤケベに着いた。

の高さは70~80mで滑滝30mから続く全長300mの滑!

他では中々見れない特異な感じのする谷だ。

これを見たらもう下山しても良い位の価値はあるだろう。

 ここで休憩して遡行を続けるが流石に300mの滑床は圧巻だ。

そして怖さも格別に気持ち悪い。

滑ったらハイスピードでさっきの釜まで落ちるんだ・・・

生きてるかな?

 全長300mの滑の終了に大岩があった。

右は通れず左の苔むした斜面を登り突破。

滑って危険なのでお助け紐で確保しながら登ったのに・・・あゆ氏だけヒョイヒョイと登って来た。

体重が軽いからか、経験からか、まぁ身軽な事。

 ヤケベを過ぎてテントが張れそうな場所を見つけて設営し宴会に突入したのが16時。

分割式のワイングラスを掲げて喜ぶかずちゃん・・・ワインだけの為に持って来たんや。

J君は渓流釣りに必死だったので宴会は3人でスタートした。

荷物は軽くしたいから飯は簡単な物で良いと言っていたけど流石に女性2人は色々と出してくる。

 J君も渓流釣りを諦めて宴会に加わった。

結果は坊主だったが今季中には釣るぞ!と息巻いていた。

J君も加わったので宴会は本格的なモードに・・・

宴会は楽しかった、若い3人のテンションの高さには何時も驚くが面白いメンバーだ。

ここではどれだけ騒いでも怒られないし、むしろ熊避けの為に騒いでいた方が良いだろう。

私は当然のように早々に酔いつぶれそのまま寝入ってしまったが、雨が降ってきて宴会は中止。

早々にテントに入ることになった。

まだ着替えてもないのに・・・

意外に乾いているので冷たさを感じずに眠る事が出来た。

寝れるもんだな、これは今後の参考になるな。

 朝方まで雨は降り続いたが起きるころには止んでくれた。

準備をして7時に歩き出すとまた小雨がパラパラと降り始めたが水位に影響はなく遡行。

余りに水位に変化があれば、途中で出合う行者道で下山も考えたがこれなら遡行出来そうだった。

 余りの水量で登れない滑滝を行者道で巻き滝の上部へ懸垂下降した。

ザイルは使わなかったとwebに書いていたのでが30mザイルを持ってきていて良かったよ。

行者道は荒れていて荒廃の極みだった。

 もう何度目かの釜と滑滝。

ここの釜は深く、滝の状態も良くスライダーをするにはうってつけだった。

 私とJ君はそれぞれの理由でしなかったがスライダーで遊んだかずちゃんとあゆ氏。

良く遊ぶなぁ、感心するよ。

 ガンガラ滝の斜滝15mで皆が通過した場所でザックが大きすぎて頭を上げれなくなり蛙のような状態な私。

登るには後傾しなくてはならないが後傾出来ずザイルを出してもらい登った。

そして三俣で右の谷へ入るのだが、ここでも滑滝を直登出来ず行者道で高巻きをした。

荒廃した道は腐った木道が途中で無くなり、またまた懸垂下降。

こうもザイルを出すとは思いもしなかった。

 谷は水が涸れ始めた時に事件が起きた。

あゆ氏が踏み抜いた石に水が流れ周りの石を崩しついには私の前にあった300kgはありそうな岩がゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴと轟音と共に私に襲いかかった。

思わず手で支えそうとしたが、出来るわけも無く・・・なすがままって訳でも無く、生きる為に洞察力をフル発揮。

左に飛んで岩を避けつつ、あゆ氏が落ちて来たので落石した岩の横まで出てサポートした。

結果無数の落石があったが一つもあたること無く私もあゆ氏も無傷で切り抜けた。

苔が生えている岩で安定していると思って油断したらアカンなぁ。

 ルートがトポ図を見ても良く判らなくなり、テープと経験を頼りに登りつけた。

ここでパワフルかずちゃんが珍しく疲れたと遅れ始めた。

弱音をいつも吐かない、かずちゃんが弱気になってるんやから大分と疲れてるんだな。

 10時に登山道のある稜線に詰め上がった。

コル部に出たのでルートは間違えてないだろう、するとトポ図が間違えているのか?

後は山頂を踏んでお気楽登山道下山だけやと思ったら

山頂までが激登り・・・

時に帽子岩までが急で足が疲れたわ。

 靄に包まれた帽子岩。

J君とあゆ氏がすでに登ってる・・・かずちゃんも後を追って登って行った・・・

私も行かなあかんか。

靄っていて高度感は感じないが鎖が付いているって思うだけで立てない。

帽子岩の上で休憩したが、晴れていたら見晴らしが良かったんだろうなぁ。

 そこから直ぐに烏帽子山に着いた。

新100名山って書いていたがそんな感じの山何かなぁ・・・

さぁ、後は下山だけだったが滑る滑る・・・

私は3回滑り転倒、滑って転倒までいかなかった回数は無限やった。

四苦八苦した下山も途中からはなだらかになり、ようやく下山出来た。

初の泊沢登りでしたが2回目があるかなぁ。

ギアの選択をもっとシビアにして荷物を減らさないときついと感じた。

谷自体は滑が綺麗で素晴らしい谷で印象深い風景が随所にあった。

 


6月13日 台高・白倉又谷下部の沢遊び

2015年06月16日 20時47分26秒 | OUTDOOR

 今回はお気楽な沢登りもええんじゃないかって事で先週の黒倉又谷の隣の白倉又谷の橋のたもとから林道終点までの遡行をすることになった。

まさか2週連続で同じ場所に車を止めるとはね。

でも1週間で工事はビックリするする位に進んでいて奥の駐車場まで行けるようになっていた。

私達はそれを知らず先週の場所に停めたけど・・・

 先週と違うのは道路状況だけでなく気温も一気に上がって気持ち良かった。

梅雨の晴れ間の沢登りにしては最高の天気だ。

 本谷では無いが本谷に負けず劣らずの水量があるなぁ。

釜を泳いで滝に近づけない。

 滝の横を直登するが滑るのでヒヤヒヤもんだ。

端っこに巻き用ザイルがあるのだがみんな使う気ゼロ。

5m程の滝ばかりなんで登るのが楽しい。

スライダーをしても楽しい。

でも釜は泳げない。

 とはいえ入水しないと突破出来ない場合もある。

滝からの水圧で貼りつきそうになるのを堪えてジリジリと進む。

 太陽光が濡れた身体を温めてくれる。

今日はお気楽で楽しいなぁ。

 爆流の滝に挑むS氏だが・・・手を入れただけで敗退。

以前来たときよりは水量が多いなぁ。

 釜の後の滝に挑むS氏・・・でも敗退。

それをポカポカ陽気の下でのんびり眺める私達。

 飛び込み出来そうな釜でS氏とAYU嬢が飛び込んだ。

AYU嬢は頭からのダイブ!すんごいなぁ。

 途中で横を見ると30m位の滝があった。

名前があるのかなぁ?

 岩の下の滝で水量の押されて落ちそうになるのを堪えて登っているのに

その岩の上でAYU嬢は・・・

 途中からゴーロ帯に変わってボルダリング要素が加わったが

林道が沿っているので上陸も簡単。

これなら初心者でも連れて来れそうだ。

 遡行終了地点まであとわずか、楽しい沢登りもあっという間・・・

でも4時間も遊んでたんか。

短い距離でも遊びながらの遡行は時間が掛るなぁ。

夏にまた来て遊びたい沢やった。

 


2015年6月7日 黒倉又谷

2015年06月15日 21時11分24秒 | OUTDOOR

  今年4発目の沢登りは台高の黒倉又谷を遡行した。

2発目の上多古の矢納谷で防水デジカメを落としてから写真が無くアップしていなかった。

しかし、今回はS氏から写真の提供があった。

 出発も少し遅れたうえに道路工事で駐車場まで車を入れられず・・・

したがって黒倉又谷の入渓は9:50となった。

でも遡行3時間、下山2時間で15時過ぎには下山出来るだろう。

 入渓して直ぐに釜の泳ぎがある黒倉又谷・・・

幸いにも歩く距離が長かったので何とか突破することが出来た。

続く15mのスラブ滝は沢本には直登が難しく右岸を巻くと書いているが

私達は滝の右側を直登した。

このスラブ滝・・・滑る滑る・・・何回かこの沢には入渓しているがこんなに滑ったかなぁ。

 直登するのにザイルで確保しながら全員登るが全員上がるのに時間が掛る。

みんなクライマーやからノーテンションで登りたいらしい。

下も滑ったが上も滑る・・・冷や汗ものだ。

 続く4mの滝を登った所で巻き道へ入る。

釜に入水すれば5mの滝を登れるのだが連続で釜に入水するには季節が・・・

 巻いたから小さい滝を一緒に巻いても良いのにクライマーの性か・・・

わざわざ降りて滝登りに興じる。

 ムーブが決まればやはり楽しい。

 釜を泳いで滝を登れば時間も短縮出来るが釜をへつって滝を登りたい。

いや釜に入りたくない・・・寒いからなぁ。

 昼飯を食べた後の5mの滝も地図では巻いているが滝を直登する。

まあ、直登の方が巻くより安全だったしね。

ただ滑るので落ちないように注意が必要。

 6mの滝を巻いた後の2段6mの滝は黒倉又谷で私が一番苦手な滝だ。

終盤まで足場や手がかりがしっかりしているのに最後の乗り込みが心もとない。

何時もトップに引き揚げられている。

 2段6mの滝が終われば後は低い滝を幾つか乗り越えていくだけだ。

クライマーだから登るの大好きなんだが・・・

少し疲れたなぁ。

そして意外に時間が掛っている・・・

私とT氏がペースを上げて他のメンバーを引っ張ろうとするも

やはりクライマー・・・手助け無しで滝を登りたいらしい。

 ミキティーの登りは女性らしいムーブで感心する。

豪快な登りのK嬢とは大違いだ。

 15:10にようやく廃小屋に着いた。

早々に下山しないとと気が逸るが下山の杣道が無い?

確かこの辺りって箇所が崩れているので、安全策で上流部の方まで歩き確かめた。

やはりここしかないとなったので、崩れている箇所に慎重に足を踏み入れた。

直ぐに杣道に出るも直ぐにロストするがこれは前回も同じ。

そのまま標高を動かさずトラバースすると谷に出る。

この谷を渡河出来る箇所まで行くと自然に谷向こうにテープがある。

ここからしばらく杣道を歩く。

稜線が近づくと、歩いている杣道は支尾根を下って行くので稜線にある杣道に移る。

稜線の杣道を進むとコルに出る、ここで右手の山肌を九十九折で降り

左手に岩肌が見えたら左にトラバースし稜線に戻る。

そのまましばらく歩くと稜線上に道が無くなる。

ここから支尾根を踏み跡を辿り下って行くと大岩まで降りれる。

ここから踏み跡が無くなるが北北西へと降りて行くと踏み跡が現れそのまま下山することが出来た。

でも下山した時間は16:40。

もし遡行時や下山時にトラブルが発生していたらと思うと・・・少し反省しないと。

 

※DATA 駐車場9:22-入渓9:48-廃小屋15:09-駐車場17:00