何時もゴールデンウィークと盆休みの年2回はカヌーが恒例となっていて、今年も熊野川へカヌーツーリングに行った。
今年は久しぶりにノーティレイを修復して乗ろうと一月前から作業をしなんとか修復をしたつもり・・・
でも不安もあったのでアルピナ2も持ってこ
カヌー当日は2時に目が覚めたが後2時間は寝れるので寝ようとしたのだが・・・
寝ようと思えば思うほど・・・寝れん
3時になったので諦めて3時半に家を出た。
流石に空いている高速をかっ飛ばして有田から下道に入る。
しかーし中辺路で電池切れを起こし道の駅で30分の仮眠に入った。
まさか本格的に寝るとは思わず隣に車が止まらなければ、まだまだ寝ていたぞ。
それでも待ち合わせ場所の瀞の里には7時40分に着いた。
早速川原で組み立てようと・・・あれ?川原が無い!
護岸工事がなされていて申し訳ない程度の川原しかない・・・
しかも傾斜がきついのでカヌーの組み立ては出来ない。
仕方ないので組み立て出来る川原までカヌーを担いで歩いたよ。
組み立てを始めると早々にトラブル発生・・・
樹脂のリブフレームにアルミパイプを嵌めるとたいがいペキッと破損
素材が樹脂やもんなぁ。と思ってふと考えた。
パイプを手で押入れようとするだけで破損するのに張り付いたら水圧に耐えれるのか・・・
そんなことを考えながら組み立てを続行したのだが・・・
とうとう決定的なリブフレームの歪みを発見!
リブフレームの問題が解決出来ないならこのまま廃船やな・・・悲しいけど命には換えれないしな。
でも今回はノーティレイでカヌーをしようとリブフレームから外れたパイプと格闘しながら船体布に押し入れた。
リブフレームが歪んでいるのでコーミングもずれていたが力技で入れて完成。
やっぱ綺麗だなノーティレイは・・・
ノーティレイの引退に付合ってくれたメンバーの一人、ロイヤルさん。
今日の船はフジタの400スペリオ。
もう一つ所有の370スイフトに比べ幅が6cmも短いスペリオにお尻を鎮座させたら・・・あかんやめとこ
そしてもう一人、アルフェックのボイジャー450に乗るブリュッケのマスター。
今回も漕ぎ出しからガンガン呑んでトロトロ進む。
しかしいざ漕艇したら大きなボイジャーを難無く操る技術は流石だなぁ。
でも基本はグビグビ
今回は水流もあって瀬もボリュームがあり面白い。
ロイヤルさんは細見のスペリオで沈を怖がり本流を避けて走航していたが酒が入るにつれて・・・
イケイケに変身!これはロイヤル沈を拝めるかもね。
不沈戦艦ノーティレイでは沈の恐怖は無いが重く大きな船体の漕艇はパワーを使うので疲れるなぁ。
瀬で必死に漕いでいてもロイヤルさんに軽々と抜かれてしまう。
しかし良い船やねんけどなぁ、これが最後か・・・
瀞大橋手前の瀞場は何時もは向かい風で往生するのだが今日は順風。
瀞大橋のジェット船乗り場の手前の瀬は端に寄らなくても通過出来るのだが瀬が面白いからとマスターが行き
続いて私が行き、そしてロイヤルさんが突入した。
ロイヤルさん瀬のボリュームに負けてパドリングを止めたので沈するぞ!と期待したのだが
意外にもバランスを少し崩しただけで立て直しクリアした残念・・・いやナイス!
その後のエディーで尻をかまれてグラついた時も見事に立て直した・・・おしかった
やはり船は下方に重心があった方が安定が良いよね。
カヌーの一団が何時ものキャンプ地に上陸していた。
キャンプ地をとられてるのかと思ったが荷物が無いので休憩なのだろう。
私達も上陸し彼らのカヌーをよく見るとどれもこれもフジタのオールドカヌーばかりだ。
カルガモやカワセミのタンデム艇やらゾロゾロと古いカヌーばかりや。
KG-1が一番新しいって中々ないよね。
昼食休憩の時に抜かれたので覚えているが遠かったのでなんでテールが
あんなに沈んでるのかと不思議に思っていたのだがこれで納得したよ。
1艇が沈したから上陸して休憩していたらしく、これまで3回沈したらしい。
あんなに沈んでいたらテールを食われ易いんやろな。
でも古いフジタ以外は仲間にはなれんぞ!的な感じは少し嫌やったなぁ。
夏なら野営地に着いても泳いだりして遊ぶのだが今日は水温も低いし泳げない。
荷を降ろしたノーティレイで何回か瀬で遊んで最期のカヌーを楽しんだ。
タープも設営しカヌーも上陸させたのでここからは宴会の始まり。
何時もの様に焚き火を囲み談笑を・・・と思っていたら焚き火に移る時にはすでに酔いが回って危ない状態。
少し前に歓送迎会で泥酔し吐きまくってから飲む量が少し多いと吐き気がするようになっていたのもありこれ以上は飲めないよ。
となれば2時起きの私は8時過ぎにはヘトヘトになり早い就寝となった。
翌日は朝から曇り空だった、そして撤収を始めて少ししたら雨が降ってきた。
そういえばノーティレイを買って最初の処女航海の時も雨やったなぁ。
あの時は熊野川の中流にある、さつき温泉で偶然みぃやん達と二度目の出会いがあった時やったなぁ。
最期の航海も雨でしかも、さつき温泉で二度目の出会いがあったブリュッケマスターと一緒なんやもんな。
偶然って恐ろしいね。
二日目は前日の快晴とは打って変わり薄ら寒い雨空の中のカヌーとなった
合羽を着こんでいるが寒さが身体にしみるぜ。
何時もは一度上陸するんだが今日はそのままゴール地点へと向かった。
真面目に漕ぐとゴール地点ってこんなに早く着くんやね。
これでもうノーティレイが水面に浮くことはないんか・・・
少し淋しいけど形あるものはいずれ壊れる時が来るんや。
何時もは昼飯を食べてから撤収するのだが今日は雨。
即座に撤収しレガシィに3人分の荷物を満載にしてスタート地点の瀞の里へ戻り
おくとろ温泉に入って昼食を食べて帰った。
何時もより大分と早い時間に帰り始めたので渋滞にも捕まらずサクッと帰宅することが出来た。
翌日は快晴、朝からカヌーを出して乾かした乗らないならしなくてもと思ったが
リブフレームの問題が解決出来たら復活するかもしれないからね。
カヌーを買う時に異様に安かったのがこのノーティレイ
その後、取扱い商事がコロコロ変わりそしてどこも扱わなくなった。
壊れたら自分で直すというスタイルになった。
水面に浮かんだノーティレイは良く綺麗だって言われていたが浮かべるまでが大変だったなぁ。
組み難かったもんなぁ。まぁ、その辺が愛着もあったりしてね。
横からのノーティレイ、やっぱスターンの反りがカッコ良いよね。
これで波を切りさき進んで行くんやな。
木のコーミングも船体のアクセントになっていたよな。
問題のリブフレーム。
樹脂なんて劣化するんやから最初から使ったらアカンよな。
検索したら同じ現象の人が沢山いたよ。
その中で解ったのはリブフレームはフランスでも修理しないらしい・・・どういう事
ようはリブフレームが割れて身体が抜け出せなくなるのを防げば良いのでリブフレームにロールバーみたいに補強したらどうだろう?
荷物を入れれなくなるかもしれないが身体が入る前後だけでも補強をすれば乗れるような気もする。
組み立てで一番嫌やったのがコーミングに船体布を挟み込む作業やったなぁ。
センターが出ていないと上手に巻き込めないので必死にセンターを出したよな。
夏に巻き込む時はやけどしそうなほど熱かったよな。
シートも一度、解れて釣り糸で縫い合わせたなぁ。
真鍮部に手が何度もあたり皮が捲れてしまうのでノーティレイの時はグローブが必須アイテムやった。
2001年8月に処女航海してから2014年5月まで乗っていたのか、色々とあったけど
楽しい思い出と出合いをありがとう。