KAMATA CYCLE

子供の時から自転車に乗り続けて現在でもMTBを中心に活動しています。

熊野古道・小辺路 高野山~十津川温泉

2011年05月17日 22時26分43秒 | OUTDOOR

 金曜日に休みを入れて三連休とし高野山から小辺路を歩いた。

今回は荷物をコンパクトにしたので45Lのザックで何とか収まったよ。

  千手院橋バス停でバスを降り河内屋さん横の金剛三味院の石柱が建っている道に入る。

河内屋さんで小辺路の地図をもらえるが既に準備もしているので貰わなかったのだが・・・

ともかく河内屋さん横から小辺路の第一歩を刻んだ。

  9時にバス停を出発し先ずは林道を歩く、ろくろ峠を過ぎたあたりで反対から来た人と挨拶し軽く話しをしたら、「そうか大変やな、これあげるわ。」と飴玉を何個か貰った。

薄峠で登山道へ入り下り道となる。途中にある丁石には「くまの本宮より十七里」と刻まれている。

 コンクリの道になると急激に降り御殿川を渡り大滝の集落に入る。

大滝にはトイレと東屋があるので少し早いが昼食を食べることにした。

  大滝を後になだらかな登り坂を登りきるとスカイラインへと合流する。

いやぁ、今日が金曜日で助かったよ。みんな桁違いに速いよ。

向こうもこんな山奥を歩いていると思わんやろうし・・・怖かったよ

しばしスカイラインを歩き再び山道に入り少し登ると本日最高峰の水ヶ峰へ着く。

昔の人は凄いと思うのはこんな山奥の山頂でも居を構えていた痕跡があるということだ。

写真のような杉は防風林だったのだろう。

  林道タイノ原線は舗装されており尾根道でなければ退屈だったろうが幸いにも見晴らしはよく荒神岳や明日登る伯母子岳が見える。

写真は中央に荒神岳が見える。

  小辺路は林道に潰されているが何箇所かで残されており今西辻から大股までは古き良き道を歩くことが出来た。

写真は平辻で林道に合流ところで明日登る伯母子岳の全容を拝めた。

大股の手前の激降りは足に負担を強いたが自販機で買ったジュースが癒してくれた。

今日は大股から3Kmほど離れた野迫川温泉に宿をとっているのでそちらに向った。

ホテルに着いて夕方・・・寒い

明日のキャンプ時の防寒着を着用し暖房を入れても肌寒い・・・

同じ日のテレビでは白ヶ浜の海開きの様子を放送していたが海と山とではこんなに差があるのか?

明日のキャンプが心配だ・・・

  翌日はホテルを8時半にチェックアウトし大股まで戻り伯母子岳登山を始めた。

トレイルは歩きやすいダブルトラックが続くので大股からなら簡単に登れるだろう。

伯母子岳山頂からは奥駆の釈迦ヶ岳や護摩壇山が一望出来る360度パノラマは圧巻であった。

山頂で昼食を食べようと思っていたが風が強いので伯母子岳峠の山小屋で昼食を食べることにした。

 昼食を食べているとトレランしている人が大股の方から登って来たので少し話をしたのだが驚くべきことを言ってきた。

私「今日はどこから来たのですか?」

相手「高野山です。」

私「エッ

今12時前やから3,4時間でここまで来たっちゅうことか

私「どこまで行くんですか?」

相手「本宮まで」

私「ヘッ

本宮ってここからでも大体50Kmほどあるのに・・・

相手「最低は十津川まで行きます。」と言ってきたので少しは驚きも収まったがトレラン恐るべし

  山頂から三浦口方面は登りとは打って変わり危険度が増した。

上西家跡を過ぎた辺りで古道が危険なのか迂回ルートを古道として歩かされた。

最初は尾根道で気持ちよかったが杉林の中を歩くようになり景色は見えない鬱蒼としている等で楽しくないトレッキングとなった。

しかも左足の踝と右足の膝に痛みが出始めた。

GPSを見ても集落までもう間近のはずだが、そんな感じが無く急降下が続く・・・もうあかんと思った時にやっと川の瀬の音が聞こえて来た。

  伯母子岳で時間に余裕があれば三浦峠まで歩こうと考えていたのだが・・・断念

となると河原で一夜を越せそうな場所を探し夕方5時を過ぎてからモンベルのツェルトタープを張った。

水も川の水を浄水して使用し夕方の寒さをしのぐ為の薪集めもした、しかし夕食を食べたら急に睡魔に襲われ日も沈まないうちに寝袋の住民となった。

しかし、これが良かった。本格的に気温が下がってきた夜半は寒くて寝付けず、ただただ寒さに耐えていた。

  3時頃になり、いよいよ寒さもピークに達すると震えが止まらなくなったので3時半に起床し昨日集めた薪に火を点け暖をとって朝食の準備と撤収の準備をした。

4時半には河原を発ち、まだ薄暗い集落を抜け集落唯一の自販機でコーヒーとお茶を買って三浦峠を目指した。

橋を渡っていきなり九十九折れの急な登りが延々と続き、また杉林の中を歩いていたので、きつかった。

「三十丁の水」といわれる湧き水があり飲んでみたが・・・あんまり美味しく感じなかったのは周りが杉林ばかりと思っている偏見だろうか?

  峠の手前でやっと展望が開けて眼下にはキャンプした河原と集落が、前方には伯母子岳と歩いて来た熊野古道が確認できる。

三浦峠もなんだかんだいって1000Mを越えているのに出発した集落が見えるとは・・・確か集落は400Mを下回っていたはず・・・そりゃ疲れるわ。

三浦峠から先は感じの良い木立に支えられ足も快調に歩が進み9時を少し回ったころに西中バス停へと到着した。

  予定では十津川温泉バス停を15時50分発のバスで帰るつもりだったが朝早くから歩いたので11時過ぎに十津川に着き

温泉にも入って12時14分発のバスに乗ることが出来た。

車内ではほぼ寝ていたが休憩する谷瀬のつり橋近くのバス停で、大和八木駅前から新宮駅前までを6時間半かけて走り、

日本一長い距離を走る路線バスとして有名な奈良交通バスの写真を記念に撮影した。

自分がスキルアップしたのか奥駆がしんどかったのかは分からないが今回は脚にもまだまだ余力があり小辺路が歩きやすい印象を受けてしまった。

 


G.W.熊野川カヌーツーリング

2011年05月05日 15時57分30秒 | OUTDOOR

 連休後半は熊野川へ、こっしーとH君と三人でカヌーに行った。

G.W.恒例のカヌーだが今回は他の方々は都合が悪かったり訳ありだったりで極東漕艇倶楽部のみとなり

G.W.前半の大峯の疲れもあってこっしーと二人では行かなかったかもしれんなぁ。


 カヌー初体験のH君も要るので道の駅から下流域ツーリングを計画したが

車内で話しをしている内にAコープ下からでも大丈夫だろうと変更する事にした。


 日足は橋脚の工事中で河原への乗り入れを心配したが愛車の底を擦りながら

無事に河原へと降り早速カヌーの組み立てを始めた。

 キャンプも初体験なH君はライト持って来ての指示にこんなごついライトを持ってくるなんて・・・

組み立ても終わりパドル操作をこっしーが簡単に教えただけだったので急遽カヌースクールを実施し最低限の知識と操作を教えた。

 適度な水量で危険な瀬を避けて通れるとはいえ短時間にして艇を操作しているH君を見ていると

私の教え方に問題無く誰かの方にあるんやと実感したよ。

 下流域だからと某液体を飲みまくり酔っ払って眠たいこっしーがカヌーの上で寝ている・・・



 H君も沈することなくカヌーは無事に終わった。せっかくなので沈しても良かったのになぁ。

例年年に比べ肌寒いので泳ぐことも出来ずタープ設営し、まきを集め終わりすることが無くなったので乾杯した。

夕方になり小雨が降り出しタープ下での鍋と宴会でしたが誰かが酔い潰れて宴会も早々に終了し寝床に着いた。

夜半頃に雨が止んだが風が出てきてタープが暴れオチオチ寝ていられないよ。

 H君は二日目にして本流を堂々と下るようになった。

今日は昨日と違って快晴で気持ちが良いカヌーとなった。

やっぱりカヌーはのんびりしていて楽しいなぁ。

こんなに楽しいカヌーなのに他のカヌーとは来週行われるカヌーマラソンの下見で訪れたという1艇のみだった。

寂しいなぁ。山ガールの次はカヌーガールなんて流行んないかなぁ。

 


和佐又山登山口~洞川トレッキング・二日目

2011年05月01日 22時23分05秒 | OUTDOOR

 

 5:09 静寂の朝を迎える。

日の出を拝みながら今日も一日頑張ろう!と決意した。

すると早くもトレイルを歩く一人のバックパッカーが現れた。

夜明けと共に歩くんや。こっちも頑張ろう。

 5:50 朝食の準備をしていたらこっしーがトレイルを歩くバックパッカーに気が付いて挨拶した。

向こうも挨拶を交わして去って行くのかと思いきや立ち止まって少し思案しているようであった。

そして「もしかして、(こっしーの名字)さんではないですか?」と・・・ひぇーーー当たってる

こっしーも驚いていた様子だったがS氏と、偶然の再会にテンションが揚がっていた。

S氏はこっしーの元同僚であり、今は縦走メインで遊んでいるのだそうだ。

昨日から吉野を出発し行けるところまで行くと言っていたので、昨日ルート変更しなければ会うことも無かっただろう。

にしても、こんな山奥で知り合いと会うか普通・・・流石こっしーの知り合いだなぁ。

私自信はS氏とは初対面だと思っているが、こっしーに言わせると以前カヌーをS氏に貸した事があるらしい。

とりあえず、ビックリした。

 偶然出会ったS氏と別れた後、我々も飯を食べて6:50に脇ノ宿跡を出発した。

7:10 女人結界の門を潜り大峯山寺の結界内を歩く。

この尾根からは本来歩こうとした弥山が展望出来る。

  7:34 小笹宿に着く。ここは修行場と山小屋とテント場がある。

水も沢の水が流れているので浄水器があれば補給も出来るだろう。

初めて山小屋って物を見たが山小屋泊メインでもツェルトは必要だろうな。

  山上ヶ岳手前の地蔵岳付近のトレイルには雪が覆い、一歩踏み外せば奈落の底へ・・・

雪面だから絶対に止まらんやろなぁ。

これは怖いぞ!ビクビクしていて写真も撮れず必死だった。

  生きた心地がしなかったが8時17分に無事に山上ヶ岳の大峯山寺に辿り着く。

こっしーが御札を返そうとしていたが、御山開きは5月3日で開いていなかった。

 8:20 見晴らしの良いお花畑で稲村ヶ岳をバックに二人で登頂記念撮影。

いやぁ、昨日からの苦労が実った感じがした。

でも洞川からなら初心者でも登れるんやけどね・・・

撮影している、お花畑は強風が吹き荒れていたが、

ふと横をみると野営している人がいた。

しかもテントが潰れているのか?それともビニールシートに包まっているだけなのか?

とりあえず足が外に出て見えている・・・生きてんのかな

  8:37 西の覗き場に着く。高所恐怖症の私は直接見ることが出来ず

手を伸ばして撮影した画像を見て恐怖した・・・

左手の岩の際まで突き出されるなんて失禁ものやなぁ。

  9:20 洞辻茶屋に着いた。

このまま吉野まで歩くという選択もあったが昨日の疲れもあり大峯奥駆道を外れ洞川へと下った。

茶屋には食事や飲み物を売っているが何やらポカリジェットとかいう物があるらしい。

  10:37 清浄大橋側の女人結界に着いた。

ここからは舗装された県道を歩くので一応トレッキングは無事に終わった。

  11:10 洞川の町の入り口に到着した。

陀羅尼助丸を購入し旅館・花屋徳兵衛の温泉に入りバス会社に電話でバスの時間を聞いた。

15:55って後4時間も・・・

温泉に浸かりながら、これからどうするか話し合い天川川合のバス停まで歩こうかとなった。

天川川合のバス停なら天ノ川温泉からのバスがあるから期待したが洞川と大差なく断念

バス停前の食事処みやそい、で昼食を食べることにした。

時間もたっぷりあるので先ずはビールで乾杯

んー美味い最高だ

食事も美味しくビールを昼間に二杯も飲んでしまった。

バスが来るまで飲んでいても良いがトイレに行きたくなったら困るから出ることにした。

まだまだ時間もあるのでバス停の待合室で昼寝をして時間を潰した。

バスが来るまで3回程トイレにいったのでお店を出て正解だったなぁ。

バスも乗客が多く下市口駅への直通の臨時便が15:45と10分だけ早く出発した。

今回は初めての山岳登山といってよく練習で登った高野山や金剛山とは全然様相が違い不安が残った。

こっしーは今回のトレイルで登山に火が着いたといって次回にも誘ってくれと、ありがたい言葉をいただいた。

よし、頑張ってもう少し体力を付けて奥駆道に挑戦しよう。