KAMATA CYCLE

子供の時から自転車に乗り続けて現在でもMTBを中心に活動しています。

白馬岳 7月27日・猿倉から白馬山荘

2014年07月31日 19時33分57秒 | OUTDOOR

 登山前日の夜にバスを乗るので昼間はジムクライミングをして一度帰宅し、

汗を流して今度はBAR・ブリュッケで夕食とビールを3杯飲んだ。

酔った勢いでバスに乗ったら即寝ようという作戦。

しかし、作戦は失敗し・・・吐き気と闘うはめになった。

バス車内はカーテンで締めきられていて予期せぬブレーキやカーブに身体が着いていかず

高速道に乗るまでは苦痛だった。

9:25 登山口の猿倉着

 松本バスターミナルには6:40頃到着・・・ほとんど寝れなかったよ。

ここで買い出しをして松本駅から電車で白馬駅に向かう。

松本では天気が良かったが白馬が近づくにつれ怪しくなり白馬駅に着いた時には小雨が降っていた。

タクシーで登山口の猿倉へ向うが猿倉も雨だった。

天気予報では後30分程で止みそうだったので小屋で様子を見ることにした。

しかし雨は強さを増すばかりで止む気配が無い。

雨宿りしていると白馬駅を9:35に発車したバスが到着した・・・

30分でも早く山荘に着けるようにタクシーを使ったのになぁ。

ここで諦めて雨具を着こんで10時過ぎに雨中に飛び込んだ。

10:57 白馬尻小屋着

 猿倉を出て20分で雨が止み始め白馬尻小屋に到着する頃には雨が止んでいた。

その代り強風が吹きこんでくるようになったけど・・・

11時だが雪渓を歩き始めたら昼食を食べれないので、小屋前で少し早い昼食を食べる。

最初は靄に包まれていた大雪渓も強風に流され姿を現した。

「うわぁ、どこまで登るんやろ?先が見えへんぞ。」

 11:38 白馬大雪渓入口着

 登り始めてから沢山の下山者とすれ違った。

人気のある白馬やからなぁ。と思っていたが

後にわかったが今朝山頂付近では霙と強風で縦走出来ないと判断した人も居たらしい。

ここからアイゼンを装着し、いよいよ今日のメイン白馬大雪渓を登り始める。

ん~重い!寝不足が効いてるのか足が重いよ。

 赤いベンガラ上を歩くと他を歩くよりはるかに楽やと常に沿って歩いた。

休憩も傾斜が緩やかで落石が周りに少ない場所で少しだけ休憩した。

手前の天狗菱と奥の杓子岳

 落石の中には巨大な岩も含まれており、もしも・・・って考えたら早く登り詰めたいよ。

杓子岳からの落石が多いらしく私達が登っている間も落石が数回以上あった。

13:00 葱平着、葱平からの大雪渓

 葱平で雪渓から岩場に上がったが、まだ雪渓があると思いアイゼンを装着したまま岩場を登った。

しかしいくら登っても雪渓が無い・・・

「アイゼン外そうかぁ・・・」遅い判断だったなぁ。

小雪渓のトラバース

 この頃になると天気も快復し青空も見えるようになった。

小雪渓のトラバースはアイゼンを着けなかったが無事に渡り切った。

イワヒバリ

 小雪渓のトラバース中に鳥が現れたので雷鳥?って思ったがやや小さいなぁ。

後に調べたらイワヒバリという鳥らしいね。

雪渓も登り切り久しぶりに座っての大休憩は疲れ切った身体に少しの安らぎを与えた。

しかし、天候は休憩中に激変し靄に覆われ気温が急激に下がり始め

あっという間に10℃まで下がった。

15:20 村営頂上宿舎着

 休憩場所から村営頂上宿舎までは通常は一時間程の道のりのはずだが・・・

視界を奪われ、体温も気力も奪われた身体では一歩一歩が苦しい。

さむい・・・さむい・・・さむい・・・呪文のように連呼しだしたよ。

周りの人でアウターを着ていないのは私だけやんか・・・

余りの寒さに手がかじかんできたよ。

それに追い打ちをかけるように酸素が・・・酸素が・・・

酸素を求めるようにゼイゼイハァハァ、荒い息遣いが続く。

靄に浮かんだ村営頂上宿舎が見えた時には嬉しかった。

しかし、今日泊まる山小屋はここでは無く、お隣の白馬山荘・・・

後20分位の山登りが必要か・・・

15:46 白馬山荘着

 稜線に出ると強風が更に激しくなり体力をさらに奪われていった。

早く山荘で休みたいのだが真冬のような気候では思うように足が動かず・・・

しかし歩を止めずに歩き続けた。

もうそこにあるはずの山荘なんだが・・・

すると突然、靄が薄れ山荘が突然目の前に・・・

早速山荘内に入り宿泊の記帳をしようとペンを持つが持った感触が無い・・・

かじかんでいて文字を書こうにも力が入らずミミズの這ったような文字になったよ。

 会計時に「自炊はなされますか?」の質問に

私は危うく「なされます。」と返答しそうになった、恥をかかなくてすんだよ。

充てられた部屋は通常20人部屋で混雑時は30人部屋になる部屋の入口近くの布団2枚。

最大宿泊人数1200人は日本最大の山小屋で隣の村営頂上宿舎1000人と合わせれば

2200人の収容が可能という事になる、流石は人気のある白馬岳やなぁ。

 部屋で整理を終えて一段落ついたんでスカイプラザへ行きビールで乾杯って行くところを

余りの寒さにビールからホットミルクティーに変更したよ。

スカイプラザで談笑している最中にも外では山荘まで頑張って歩いているハイカーが

幾人も寒さに耐えヘトヘトになりながら山荘を目指して奮闘していた。

  白馬山荘の自炊室はスカイプラザの下の階にあり嬉しい事に建屋内にある!

この強風で外で自炊なんて事になったらなんて考えたら・・・

寝不足と疲れであまり食欲が無く少し食べただけで布団に潜り込んで就寝した。

 

 


台高・柏原谷 沢登り

2014年07月25日 19時39分07秒 | OUTDOOR

 今年初めての沢登りは台高の柏原谷の遡行に決まった。

距離は短いが直登が多く楽しめそうだ。

 こっしーと沢登りを初めて3シーズン目で仲間も徐々に増え今日はなんと6人のパーティーでの遡行となった。

車を三の公出合の林道に駐車し柏原谷出合まで歩く。

 最初に現れた滝3mは高さも難度も低いが今年一つ目の滝という事で多少緊張するなぁ。

 次のナメ滝3mも易しい登りだがまだまだ緊張しまくりだ。

 ゴルジュの小滝を登って最後は7mの滝、ポト図には巻き道が書いているので巻くのかと思いきや・・・

こっしーとT氏は確保無しで登攀し、S君とMさんはザイル確保の登攀をした。

私は翌週に白馬岳を控えているので無理せず巻いた。

 最初の休憩は赤い床岩の場所で景色も良かった。

 休憩後に幾つかの小滝を登り18mの斜滝に着いた。

ここも本来は巻くのだがT氏がトップで登攀し後続はザイルで確保しながら登攀した。

巻ける滝は巻く方が時短出来るがこのメンバーなら遡行も早そうやし多少はかまへんやろ。

そして全員が滝の上に出た所で山ヒルの登場!

初めて見たよ、山ヒル。

 2度目の休憩の後は2段30mの滝は直登するらしい・・・

30mやで落ちたら・・・と思うが意外と登り易い、下を見ると怖いがガバも多く登攀に苦労はしない。

そして連爆滞に入り小滝を続けて登攀した。

そして登攀出来ない滝が現れ巻いたが、ここで遡行する谷を間違えてしまい支尾根に出る事にした。

 全員、孤軍奮闘し支尾根に取りつき広場で昼食を食べた。

暑い・・・谷で食べると思っていた昼食が尾根で食べるとは・・・

寒いと思い熱いお茶を持って来たのに・・・暑いよ。

私は、ざる蕎麦を食べたが他の人はスープやカップ麺等暖かい物が多かった。

皆一応に失敗したってさ。

 支尾根から尾根に出て下山のポイントの1168Mのピークまで登り

下山を始めた。

登山道が無いので下山に不安があったがGPSと経験で間違える事無く下山出来た。

途中でイノシシと遭遇したり、スリップも3,4回程してお尻が痛くなった。

S君とMさんは下山がとても苦しかったと言っていたが今回の下山は上手く行った方なのに・・・

まぁ、確かに林道で見た二人の姿は荒れ放題やったなぁ。

下山にフェルトソールは無いよな、アプローチシューズを持ってこなかったのか連絡ミスか。

とりあえず、全員無事に下山し、下山でザイルを1度しか出さずに済んで良かったと話したらS君は4,5度はありましたよ。って言葉が下山の苦労を物語っているな。

 林道を歩いていると、路上にマムシが登場。

堂々たる態度っていうか6人に囲まれても逃げないのは流石マムシや。

車まで戻り近くの沢に飛び込み綺麗にして今回の沢登りが終了した。