KAMATA CYCLE

子供の時から自転車に乗り続けて現在でもMTBを中心に活動しています。

八経ヶ岳

2011年07月25日 22時47分13秒 | OUTDOOR

 台風が去った土日に、こっしーと山へ行った。

当初予定のルートは台風で道が崩落しバスが運休しているようなので

天川から山へ入って後は都度考えることにした。

 天川川合バス停を降りたのは私達だけ・・・このルート人気無いのかなぁ。

準備を終え9時過ぎに歩き始めた。

最初の難関は意外につり橋だった・・・最大5人までって・・・

  9:47 鉄塔に着く。凄い汗だ・・・

大粒の汗が目に沁みるぜ・・・

この川の上流に狼平の避難小屋があるのだが果たして辿り着けるのか?

川沿いにも、トレイルがあるのだが超難関なルートで高所恐怖症の私には無理だろう。

でも、こっしーはいずれは行きたいと言っている・・・他の人とお願いします。

 11:42 栃尾辻の避難小屋に着く。

高度が上がって気温も下がり汗の量も落ち着いてきたがスタートしてここまで登りっぱなしだ。

ここでお昼を食べて今後の予定を話し合った。

狼平か弥山で野営し八経ヶ岳を登頂し天ノ川温泉へ降りるルートと一応は決めた。

 12:27 フトンド横手付近を歩く。

いやぁ、素晴らしいロケーションだ。

気持ちいいなぁ。 

自然と会話も弾む。

登山靴やザックの話・・・果ては冬山の装備について・・・行く気なんだ。

  12:31 ナメリ坂の手前に熊渡へと降りるトレイルがあった。

弥山日帰りの人達は熊渡まで車で来て往復するみたいだ。

地図では難登山道だったので外したが意外と歩く人が多いと思う。

ナメリ坂の激登りは体力気力と共に私達の会話も奪った。

 13:40 高崎横手出合から谷へ向って降りると狼平避難小屋に出る。

どこかの別荘みたいなロケーションだなぁ。

ここで野営も最高だろうが・・・山小屋にはビールが・・・

  弥山でキャンプするには水が必要なのでこの美しい沢の水を濾過した。

水を濾過している途中に一人の男が川上に歩み出てペットボトルを洗い出した・・・

こっしーが一言その男に言ったが無視して洗い続けるので仕方なくその男が離れるのを待った。

もしかして、奈良県の某アウトドアショップの関係者か

笛でも吹いてみようかな

  狼平の沢で4Lの水を背負った事で20Kgオーバーとなったザックは重い。

今日一番へばってしまったが15:08に弥山に無事にたどり着いた。

早速、山小屋にてビール2本を1000円で購入しキャンプ代1000円も共に支払った。

キャンプ代って・・・あそこは敷地なんかなぁ?とも思ったが

嫌な気分にもなりたくなかったので素直に支払った。

 先ずはビールで乾杯して一息ついてからテントの設営をしキャンプの準備に取り掛かった。

  設営も終わりすることもないので弥山山頂にある天河奥宮へ趣き裏手の原で地図を広げ

あれが、山上さんで、あっちが行者還岳やなぁ。と遠くに霞む峰々へ想いを馳せた。

  天河奥宮から見える近畿最高峰の八経ヶ岳。

明日はあの山に登るんや。

とうとう近畿最高峰に足跡を残すんやなぁ。

  山岳テントが並ぶ中に私のムーンライトⅡ型がポツンと設営されている。

なぜか私達の周りに小蠅がわんさといる。

周りの人達に比べ異常な程だった・・・

私達はそんなに臭うんかあぁ?

こっしーの道具は年季が入っているので更に集っているが私の物にも集っているのは何故

夕闇になる前に飯を済ませ早々にテントに入る。

明日のルートを話したりもしていたがこっしーが寝入り始めたので私も寝ようとしたが・・・

寝れない・・・こっしーの鼾がうるさくて眠れない・・・

外で寝ようかと考えたが、よくよく考えれば耳栓を持参していたのを思い出した。

耳栓を装着すると鼾が遠くの人が掻いているように聞こえる。

これで眠れるぞ。

耳栓のおかげで朝までぐっすり眠れた。

今回の登山で耳栓が一番役にたった道具となった。

 

  早朝の弥山は雲海が四方を埋め尽くし神秘的だった。

6時過ぎに起きたのに一番最後の行動となった。

山男は朝が早いのを思い知らされる一場面だった。

  7:43 私達もやっと二日目のスタートを切る。

先ずは八経ヶ岳へ向う。

ここでやっと私の目的の奥駆道を歩く。

昨日は無かった宗教臭だが今日は当然のように見当たる、ここが修行道だと思い知る。

 8:06 ついに近畿最高峰の八経ヶ岳の山頂に着く。

ここからの360度パノラマは最高だろうと期待していたが朝靄の為に視界悪し。

絶景は次回のお楽しみにしておこう。

 

 

  8:26 弥山辻に着く・・・

ここから奥駆道をそれてレンゲ道を高崎横手出合に向けて降りて行くことになる。

僅か40分程の奥駆道を歩く為に6時間駆けて登ってきたんか・・・恐るべし奥駆の道。

レンゲ道はこっしーの地図には記載されていない新しいトレイルだ。

新しいので踏み固められておらず雨でぬかるんでいる箇所が多いが比較的に歩きやすかった。

  栃尾辻まで下って来たのが10:45で丁度ここで女性のハイカーに追いつく。

女性は私達を山小屋付近で見ていたらしく気さくに声をかけてきた。

天川川合のバスの時間があるの女性はさっさと下り始めた。

見送る私達はその姿勢を見て年季の入った歩き方をしてると思いすばらしいと感じた。

私達は天ノ川温泉へと降りるルートを選んだが倒木も多く道の崩落や危険な岩盤渡りもあって

私にはレベルの高いルートだった。今回初めて死を意識した箇所もあった。

下っている途中でこっしーが突然立ち止まって手を叩きワッワッと言った。

何事かと思い話しかけると「熊かな?」と言うので見てみると遠くで黒い物体が動いているではないか

でも良く見ると黒の上下を来た登山者だった・・・紛らわしいよ。

トレイルも林道に潰され最後は林道を歩かされたが12:30に無事下山し温泉に入って身体を癒した。

温泉から出て向かいの食堂で生ビールもビンビールも無く缶ビールで乾杯した。

バス停では2時間も待つのでこっしーが500mlのビールを買ってきた。

500mlって飲めるかなぁ?なんで350mlでは無いのか聞くと値段がそんなに変わらんからと・・・

こっしーはそれでも足らないらしくジュースを買いに行く私と共に350mlのビールを買っていた。

バス停のベンチで宴会しながら待ったバスにようやく乗ったのだが・・・

こっちのバスはバイパスのトンネルは使わず峠道ばかり走るので酔わないように必死で寝たなぁ。

家に帰り体重を量ると同じだった・・・温泉では3kgも落ちていたのになぁ。残念

 

 

 


夏の大峯山

2011年07月11日 19時00分18秒 | OUTDOOR

  梅雨の明けた日曜日に、こっしーと一緒に夏の大峯山へ登った。

今回は現地まで車で来ての周回コースを選んだ。

こっしー宅を6時に出てスタート地点の毛又大橋には8時20分頃到着。

準備をして歩こうと思うがいきなりGPSの調子が悪い。

何度か再起動したが相変わらずだったのでGPSはあきらめて8:30にスタートした。

  先ずは五番関を目指し舗装路を歩く。

朝なんで爽やかな空気が身体を包み歩きやすく、登山口に早くも着いてしまった。

ここから10分間は急な登りが続き五番関へと着く。

  ここまでは奥千本から来た時に歩いていたので知っていたので、ここから奥駆道の本番だ。

結界門を潜るといきなりハードなトレイルとなり肝を何回も冷やした。

ある程度慣れて来た時に現れたのが長い鎖場で心底肝を冷やした。

日帰りで軽装だったので良かったがこれが縦走の装備だったら・・・と思うと寒気がするよ。

  稜線に出たらトレイルの状態も安定し、トレイルから山上ヶ岳の宿坊が見えるようになる。

気持ちの良い風と鳥の声は疲れた身体に活力を与えてくれる。

今日は天気も良く最高の登山日和やなぁ。とこの時点では思っていた。

  10:26に洞辻茶屋に着く。

こっしーが茶屋付近にいたハイカー二人を見て「あの人達は大橋の手前を歩いていて車で横を過ぎていった人達やなぁ。」と言った。

人に関しては相変わらずの記憶力やなぁ。

あの人達はメジャールートを通り私達は迂回コースを辿っても会うという事は・・・ペースが速いんやね僕ら・・・

  茶屋で休憩することも無くガンガンと進むこっしー・・・若い頃に出会ってなくて良かったぁ。

11:06 山上ヶ岳の大峯山寺に到着。

G.W.の時は開山までだったので閉まっていた扉は今日は私達を中へと誘ってくれた。

そして本尊にお参りをし私は御朱印を記帳してもらいお守りを購入した。

こっしーはお守りを返して新たなお守りを買っていた。

そして見晴らしの良い場所で昼飯を食べようと堂を出ようとした時に坊の人が

よければ堂の中を拝観してください。というので堂の中を拝観させてもらった。

仏像や童子の像や高僧の像等が薄暗い堂内に安置されていて貴重な物を拝観させてもらえた。

  堂を後に山上ヶ岳山頂にあるお花畑へ移動し昼食をとる。

洞川方面は低い雲に覆われており視界が悪かったのが残念だったが弥山や八経ヶ岳は遠く幽かに拝めた。

ここで十分休憩をとり稲村小屋方向へと進んだ。

  山頂から最初の方は険しいトレイルだったが女人結界門のあるレンゲ辻になんとか無事に降り立った。

ここから稲村小屋までは穏やかなアップダウンが多くペースも速くなる。

 

  山頂を出て1時間と少しで稲村小屋に着く。

ここまで休憩無しで歩き通しやっと休めると思いきやベンチの人達を見て「このままパスする?」の一声・・・

ペースも速いし休憩も無し・・・鬼や鬼走りや!

稲村小屋のある山上辻から山上ヶ岳へ至るルートと大日山を経て稲村ヶ岳へ行くルートがある。

大日山や稲村ヶ岳からは山上ヶ岳と標高も同等で谷一つ挟んでいるだけなので近くに見える。

そして女人結界外のこの山から女性の山伏は山上ヶ岳に思いを馳せるのだろう。

 

  稲村小屋では少しだけ休憩をし下山する。

すると雨音がポツポツ・・・

遠くで雷が鳴っている・・・夕立ちか!

まもなく車道に出るという頃に雨が強くなり14:00に母公堂に着く頃には本降りとなっていた。

雨具の無いこっしーを母公堂で雨宿りをしてもらい車の置いている毛又大橋へ向った。

そして車で迎えにくると堂に要るお母さん達に別れを告げるこっしーはコーヒーを戴いたそうだ。

帰路の途中で汗を拭いたり着替えをしようと東屋に入ったが急な夕立ちで雨宿りしている人達が多くズボンまで履きかえれなかった。

最後は雨というオマケまであったが適度な距離と時間で周回出来る日帰り登山としては中々楽しいルートで是非お薦めしたい。

 

行程 毛又大橋8:30-9:06五番関取り付き-9:17五番関-10:26洞辻茶屋-11:06大峯山寺11:40-12:09レンゲ辻-12:41稲村小屋-14:00母公堂-14:12毛又大橋

スタート時の気温24℃ 山頂の気温25℃ 大峯山寺堂内の気温18℃ ゴール時の気温22℃