KAMATA CYCLE

子供の時から自転車に乗り続けて現在でもMTBを中心に活動しています。

南アルプス 塩見岳

2015年07月28日 21時50分43秒 | OUTDOOR

 本来は泊沢登りの予定でしたが増水が気になり日帰り沢登りにしようとしたが

日帰りならアルプスに行こうと言うメンバーの提案で急遽であるが南アルプスの

塩見岳へと行く事になった。

 大阪の豊中を22時過ぎに出発し一路駐車場へ向かう。

松川I.Cから林道を走り駐車場に着いたのが3時半・・・

そして、まさかの出立の準備へと・・・

4:37 駐車場ゲートにて登山届を提出

 空が白み始めた4時半に歩き始めた。

ゲートで登山届に記入し林道を登山口へと歩く。

かずちゃんとあゆ氏のスピードは何て速いんだ。

徐々にではあるが引き離される・・・

5:20 登山口

 私が登山口に着いた時には二人は既に休憩中。

そしてあゆ氏は、お着換え中・・・

何やら計画通りに着替えが出来ず悪戦苦闘中。

ここにも在った登山届のBOXに入り事なきを得る。

 しばらく休憩し歩き始める。

最初は急登と、どこかのwebで見たがそれ程でもという坂を歩く。

とはいえ寝不足が歩みを妨げる。

樹林帯の中なので陽射しは届かないし風が心地よいが眠い。

 尾根道の乗ると更に歩き易い道になった。

 尾根道に出ると見晴らしもあり、南アルプスの甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳はもちろん、

盆地を挟んだ中央アルプスに北アルプスの槍ヶ岳、穂高連峰も見える。

寝不足の歩荷でも歩き易いし水も途中の沢で手に入るので水も少なく歩けるのは良かった。

 豊口山分岐で、かずちゃんが膝の痛みを訴える。

何やら、毎日痛みが出るみたいで苦悶の表情が痛々しい。

少し経てば収まるというので少し休憩しキャンプ場のある三伏峠までのんびり進むことにした。

 三伏峠が近づくと日差しが身体に当たるようになった・・・

みんなキャンプ場までの一踏ん張りだ。

8:51 キャンプ場発

 8時にキャンプ場に到着しテント設営。

テントは、あゆ氏所有のモンベルのクロノスドーム4型で3.64kgもあるが3人で分担すればソロテントを持つ感じになる。

テントを設営し終え、寝酒のビールを塩見岳登頂の前祝として少しずつ皆で呑んでスタート。

荷物も軽くなったので足が軽いわ。

 ハイマツ帯を進むので見晴らしは最高。

北岳も見えるようになった。

後見ていないのは富士山くらいかな?

9:03 三伏山

 三伏山頂でおじさんに塩見岳を教えてもらったが、実際には蝙蝠岳やった。

蝙蝠岳を「あれが塩見岳や」と言われ余りの遠さにびっくりしたよ。

確かに、遠いと聞いていたが・・・着くかな?とこの時は思った。

 あゆ氏の他2名は立てるのに・・・

 私は四つん這い・・・

  キャンプ場をスタートしてから2時間、ようやく塩見岳が近づいてきたと思えるところまできた。

ここで塩見岳の山容を見て、三伏山でのおじさんが間違えていたのを悟った。

 塩見小屋からは岩場が現れて先ずは天狗岩を登る。

天狗岩を登ると塩見岳がはっきりくっきりと拝める。

 岩稜地帯は見た目よりも登り易くて助かった。

ここまで来たらあと一息で登頂だ。

足の疲労もこの時ばかりはどこか他所へ行った。

12:30 塩見岳西峰 3046.9m

 駐車場から歩き始めて8時間・・・とうとう塩見岳の山頂に着いた。

久しぶりに歩いた!って感じる事が出来る山登りだった。

山頂からの景色

 山頂からの眺めは素晴らしく富士山がデン!と拝めれた。

ただし北アルプスは見えなくなっていた。

今回のメンバー

 西峰ではゆっくり休憩し行動も普通だったが・・・

塩見岳 東峰 3052m

 東峰では、器械体操で写真を撮ったりして・・・45越えてるのに・・・

山頂からの景色

 やっぱ富士山は良いねぇ。

疲れも吹っ飛ぶ絶景やわ。

13:00 下山開始

 山頂を踏んだら、キャンプ場へ戻ってビール!

山頂からキャンプ場は意外に近くに見えるのだが、遠回りするので時間は掛るんだなぁ。

下山を始めてわかったが下山はあゆ氏の独壇場であった。

めちゃくちゃ早い足取りで、まるで浮いているみたいに下山して行く、あゆ氏。

それに着いていく、かずちゃん。

 かずちゃんがスタミナ切れで遅れ始めたが、あゆ氏は全然余裕。

私も、あゆ氏に挑戦し登りで引き離すが下りになると、どんどん近づいてくる。

あっという間に話せる距離まで詰められる。

この小さい身体のどこにスタミナがあるんやろなぁ。

三伏峠で、かずちゃんを待っていたら・・・疲れで寝てしまった。

私も後少しのところでスタミナ切れ?寝不足か?

16:00 キャンプ場着

 歩き始めて11時間半・・・ようやく終わった。

テントは増えたが予想よりは少なかったなぁ。

 

 夕食の前に先ずは乾杯!

今宵のビールは格別に美味かった。

そして宴会が凄かった。

料理が出るわ出るわ、山登りは男性ばりだが、この時ばかりは女性やなぁ。

あゆ氏は料理の食材を担ぐ為に寝袋カバーだけしか持っていないらしい。

それにしても、この3人のパワーは何所から来るのか?

寝不足と疲労で闇と化す前に私はテントに入ったが、

この3人の宴会は何時まで続くんやろ?

 翌日は烏帽子岳に登ると言っていたが結果はお花畑だけになった。

そして撤収して下山し駐車場で余りの食材を使った昼食をして温泉に入り帰阪した。

私の他は30代なので若干疲れたが、このメンバーなら気心が知れているので楽しい山行やったなぁ。

 

 


中央アルプス縦走 その2

2015年07月18日 09時35分20秒 | OUTDOOR

 中央アルプス二日目はガクガクブルブルで始まった。

足先が冷たい・・・で目が覚め時計と見ると午前1時だった。

今、外に出ると満天の星空が見えるに違いないぞ。

星空を撮影するチャンスだとは思ったが・・・寒くて出れないよ。

朝4時頃空が白みだした、今外に出ると綺麗な朝日が見れる・・・

やっぱダメだぁ・・・

 ツェルトから、はい出してきたらかなりの人たちが出立の準備をしていた。

朝飯を食べたら先ずは宝剣山荘へトイレへ行く。

行きたいか行きたくないか判らないけど撤収までには行きたくなるはず。

朝の爽やかな空の下、トイレまで巻道を使い12分ルンルン

巻道あって良かったわぁ。

テン場に戻り撤収しているとお腹が・・・

やばいなぁ。宝剣山荘でトイレは出来るとして次は・・・

避難小屋まで無いんか・・・

 雲海の向こうに富士山が見える今日も天気が良さそうだ。

朝から賑わう宝剣岳

 荷物を背負っての岩場の通過は空荷の時とは全然違うなぁ。

腿上げで登ると辛いわぁ。

山頂直下の鎖場はまたしても渋滞・・・

今日も岩場を登るかぁ。

宝剣岳から眺める千畳敷カール

 山頂に着くと朝から人でワサワサの山頂が待っていた。

何分か待っていたが山頂が空くことが無かったので先に進むことにした。

ここからロープウェイの駅から出てくる人を見ていると今日も賑わうんやなぁ。

蟻の行軍みてるみたいや。

これから歩む縦走路

 山頂を迂回し人を掻き分けてなんとか人混みを脱出した。

少し離れれば静かな縦走路。

空木岳へ続く縦走路を見て長いなぁと思ってしまった。

 フェイスブックのプロフィール写真を撮る為に何度もセルフタイマでシャッターを切った。

で決まったのがこの後姿の写真。

カメラと岩場の往復で疲れたよ。

危険個所とか書いているが宝剣岳の縦走路はやはり一般登山道やな。

バリエーションや沢登りしていると何とも思わなくなってるわ。

三ノ沢分岐からの宝剣岳

 宝剣岳の危険地帯を抜けて少し気が緩む。

後ろを振り返ると通って来た道が見える。

三ノ沢分岐からの三ノ沢岳

 三ノ沢分岐は中央アルプスで唯一の独立峰の三ノ沢岳へ行く登山道が伸びている。

三ノ沢岳はここからの眺めがGOOD!

三ノ沢分岐からの南アルプス

 南アルプスはというと今日は昨日よりは霞んで見えるが富士山まで見えてる。

太陽の容赦ない陽射しは今日も続くんか・・・

こんなに暑いなら夏ズボンも持って来たのになぁ・・・アツイよ暑すぎるよ。

島田娘から檜尾避難小屋が見える。

 島田娘の頂きには老夫婦が座っていた。

挨拶するなりおじさんが、「島田娘いつの間にか通過したわぁ」って言われたが、

あなたが今座ってるのが島田娘の頂きなのになぁ、まぁいいか。

で今日は何所まで歩くの?って聞いて来たから「檜尾避難小屋まで」って言うたら

そこやんって指さされた先に檜尾避難小屋がポツンと見えた。

檜尾岳山頂からの空木岳

 やっと檜尾岳に着いたな・・・意外に高低差があって疲れたな。

それと高山植物の撮影でしゃがんでは立ちを繰り返したからなぁ。

地図の予定時間より90分も遅れたよ。

檜尾岳からの檜尾避難小屋

 縦走路を外れ避難小屋を目指す道が引き締まっていないので歩き難い

あまり使われていない登山道なのかな?

避難小屋が目の前まで来ると窓が開いている・・・先客が居るのか?

避難小屋にはおじさんが一人居た。

挨拶を済ませて水を補給する為に水場の情報を聞いたら雪渓があるがキックステップで行けるよ。

と軽く言われたが・・・

雪渓のトラバースじゃないんや・・・

水場まで60m位かな?降りたら水場の写真と違う・・・

本来の水場はまだ雪渓の下なんか・・・

雪解け水やけどしゃーない。

ついでに誰も来ないだろうから身体も清めましょう。

檜尾避難小屋

 檜尾避難小屋は10数名が止まれそうな床にトイレも付いている。

夕食を作り始めるまで小屋でのんびり過ごしたが小屋内なので快適やったなぁ。

食事を終え夕方に就寝した。外は時々強風が吹き荒れだした。

夜中に目を覚まし窓を開けると満天とは言えないが星空も見える。

これで風さえ大人しくなればなぁ。

 おじさんに朝起こされる、今日の私は池山小屋までと知っていたので起こしえくれたのだが・・・

4時に起きるつもりが既に5時半・・・

昨日のペースでは池山小屋まで10時間は掛るだろう。

そして外は大荒れ・・・10時間では着かんな・・・

天気予報では午前9時位が一番強風が強いらしい。

9時なら空木岳の手前かぁ・・・どうしようか?

準備をしながら考えた。

 岐阜側から常にやって来る靄で稜線の視界は悪い。

たかし君とは明日の昼に待ち合わせしているから今日下山したらどうしよう。

何が何でもピークに立つって主義じゃなくて良かったよ。

今回は檜尾尾根を降りて下山しようか。

 靄が薄れて微かに空木岳が見えたが後悔はしない、

下山と決めたらビール飲みたくなったしね。

温泉入ってビール♡

おじさんには檜尾尾根は急であまり使われていないから降りにくいって言われていたが

全然普通ジャン、梯子もあるし良く整備されているので歩き易い。

 森林限界を過ぎたら落葉樹林に入る。

当然風も直接当たらなくなったので強風に煽られることは無くなったが

今度は熊さんに注意しないとね。

一気に高度を下げたが傾斜も緩くなりいよいよ登山口も近づいてきたな。

檜尾登山口

 下山した後に道端で昼飯の用意をしていたら雨が・・・

なんでやねん・・・

そそくさと口に放り込んで歩き出す。

400m程でバス停に着きバスを待つ、30分に1本あるので直ぐ来るやろと思っていたら来た。

でも来たバスは臨時だったらしく乗せてくれなかった・・・

平日なのに臨時バス出るんや。

それから5分程待ってバスに乗り温泉に入って美味しい地ビール飲んで

キャンプ場へ行き、夕食を食べる為に駒ヶ根駅へ向かい駒ヶ根名物のソースかつ丼と

天ぷら盛り合わせと蕎麦とビールを食し気分良くキャンプ場へ戻り就寝した。

 


中央アルプス縦走 その1

2015年07月16日 00時29分22秒 | OUTDOOR

 本来は折立から新穂高温泉までの縦走の予定だったがバスの予約が取れなかった。

車で他の場所も検討したが一人では交通費も掛るので大峰山系へ行こうかと思っていたのだが

かずちゃんの旦那さんも同じ4連休で休みの人を捜していたらしく一緒の車で中央アルプスへ行く事にした。

 梅雨も後半とはいえ未だ梅雨明けしていないので天気はあまり期待していなかった。

それに週間天気予報もあまり良くなかった。

ところが水曜日辺りから天気予報が良くなり始めた。

 ロープウェイを降りたら千畳敷、見事なカールだ。

 駒ヶ根駅を6時発のバスに乗りロープウェイを乗り継ぎ7:20には標高2612mの千畳敷に着いた。

一気に標高を上げたので少し頭が痛い・・・高山病かな?

少し高度に慣らす為に20分ほど千畳敷で時間を潰す。

しかしなんて快晴なんだ。陽射しが痛い・・・

バックにそびえる宝剣岳にビシッと合わせたかったなぁ。

 先ずは他の登山者に逆らうように遊歩道に入る。

剣ヶ池に写る宝剣岳と宝剣岳を撮る為だったが池には、

さざ波がありはっきりと見えなかった。

苦しい山腹を登り切れば後はやさしい上り下り、まさしく浄土。

 カールの山腹をゼーゼー言いながら登る。

やはり体調が良くない・・・寝不足で高山病の症状が出てる・・・

他の登山者も何人か高山病を発症させていて道端で休憩している。

ここまで一気にロープウェイで上がるのも問題だな。

雪渓も登ったが、スニーカーのお姉さんは帰路は大丈夫なんかな?

頭が痛くて思うように登れなかったが何とか稜線まで上がると素晴らしい景色が待っていた。

雲一つ無いので南アルプス、八ヶ岳、富士山と確認出来る。

宝剣山荘横からの宝剣岳

 先ずはテント設営の為にキャンプ場を目指す。

宝剣山荘横で写真を撮ってくれた青年と共に中岳を登った。

おっ木曽駒ヶ岳がやっとお目見えだ。

まだ1張しかないので場所が選び放題のキャンプ指定地。

 さて駒ヶ岳頂上山荘で受け付けを済ませようとしたら・・・

あれ?開かない・・・

ん?受付とトイレは宝剣山荘までって・・・

ん~困ったなぁ。

とりあえず設営しながら考えるか。

あまり込み合うのも嫌なので奥の方にツェルトを設営したのだが・・・

やたらとハエとアブが飛来してくる。

しかも設営だけなのにやたらと疲れた。

あれ水場は?目の前にある雪渓の雪解け水なのか・・・

木曽駒ヶ岳の山頂は人々で賑わっていた。

 山頂までは直接向かわず馬の背経由の斜度が緩やかなルートを選んだ。

高山植物が咲き乱れているがバス停であった人が

今年は花の咲くのが遅いって言っていたなぁ。十分やけどなぁ。

山頂から北アルプス方面

 山頂からは槍ヶ岳、穂高連峰の北アルプスが良く見える。

昼近くになって流石に薄雲が張ってきているがなんのなんの良い景色だ。

山頂から甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、富士山の南アルプス方面。

 南アルプスの山々も見える。

期待していなかっただけに、この展望は嬉しかったなぁ。

山頂から御嶽山方面

 こちらは去年噴火した御嶽山。

山頂から宝剣岳・空木岳方面

 さてこれからどうしようか?

空荷で一度、宝剣岳に登ってみようか、それによって明日通過するか決めよう。

宝剣岳に向かと鎖場はあるが別に問題も無く歩む事が出来る。

これなら明日は主稜線を歩いて空木岳方面へ行けそうだ。

 宝剣岳の一番上に立とうとしたが、やはり高所恐怖症が一番上に立つのを拒む。

帰りに宝剣山荘で受け付けとトイレを済ませ、ビールを買ってキャンプ場へ戻る。

それでも時間は12時過ぎ・・・

炎天下の中で少し仮眠をとり雪渓で冷やしたビールをプシューと開けた。

そして夕方、たかし君が麓からトレランして合流・・・

12時過ぎに走り出して17時半頃に着くなんて・・・

信じられん体力と気力や。

合流した、たかし君としばし雑談したがお互い疲れているし

たかし君は明日は1:30に起きるらしいので早々に切り上げて寝袋に入った。