本来は泊沢登りの予定でしたが増水が気になり日帰り沢登りにしようとしたが
日帰りならアルプスに行こうと言うメンバーの提案で急遽であるが南アルプスの
塩見岳へと行く事になった。
大阪の豊中を22時過ぎに出発し一路駐車場へ向かう。
松川I.Cから林道を走り駐車場に着いたのが3時半・・・
そして、まさかの出立の準備へと・・・
空が白み始めた4時半に歩き始めた。
ゲートで登山届に記入し林道を登山口へと歩く。
かずちゃんとあゆ氏のスピードは何て速いんだ。
徐々にではあるが引き離される・・・
私が登山口に着いた時には二人は既に休憩中。
そしてあゆ氏は、お着換え中・・・
何やら計画通りに着替えが出来ず悪戦苦闘中。
ここにも在った登山届のBOXに入り事なきを得る。
しばらく休憩し歩き始める。
最初は急登と、どこかのwebで見たがそれ程でもという坂を歩く。
とはいえ寝不足が歩みを妨げる。
樹林帯の中なので陽射しは届かないし風が心地よいが眠い。
尾根道の乗ると更に歩き易い道になった。
尾根道に出ると見晴らしもあり、南アルプスの甲斐駒ケ岳や仙丈ヶ岳はもちろん、
盆地を挟んだ中央アルプスに北アルプスの槍ヶ岳、穂高連峰も見える。
寝不足の歩荷でも歩き易いし水も途中の沢で手に入るので水も少なく歩けるのは良かった。
豊口山分岐で、かずちゃんが膝の痛みを訴える。
何やら、毎日痛みが出るみたいで苦悶の表情が痛々しい。
少し経てば収まるというので少し休憩しキャンプ場のある三伏峠までのんびり進むことにした。
三伏峠が近づくと日差しが身体に当たるようになった・・・
みんなキャンプ場までの一踏ん張りだ。
8時にキャンプ場に到着しテント設営。
テントは、あゆ氏所有のモンベルのクロノスドーム4型で3.64kgもあるが3人で分担すればソロテントを持つ感じになる。
テントを設営し終え、寝酒のビールを塩見岳登頂の前祝として少しずつ皆で呑んでスタート。
荷物も軽くなったので足が軽いわ。
ハイマツ帯を進むので見晴らしは最高。
北岳も見えるようになった。
後見ていないのは富士山くらいかな?
三伏山頂でおじさんに塩見岳を教えてもらったが、実際には蝙蝠岳やった。
蝙蝠岳を「あれが塩見岳や」と言われ余りの遠さにびっくりしたよ。
確かに、遠いと聞いていたが・・・着くかな?とこの時は思った。
あゆ氏の他2名は立てるのに・・・
私は四つん這い・・・
キャンプ場をスタートしてから2時間、ようやく塩見岳が近づいてきたと思えるところまできた。
ここで塩見岳の山容を見て、三伏山でのおじさんが間違えていたのを悟った。
塩見小屋からは岩場が現れて先ずは天狗岩を登る。
天狗岩を登ると塩見岳がはっきりくっきりと拝める。
岩稜地帯は見た目よりも登り易くて助かった。
ここまで来たらあと一息で登頂だ。
足の疲労もこの時ばかりはどこか他所へ行った。
駐車場から歩き始めて8時間・・・とうとう塩見岳の山頂に着いた。
久しぶりに歩いた!って感じる事が出来る山登りだった。
山頂からの眺めは素晴らしく富士山がデン!と拝めれた。
ただし北アルプスは見えなくなっていた。
西峰ではゆっくり休憩し行動も普通だったが・・・
東峰では、器械体操で写真を撮ったりして・・・45越えてるのに・・・
やっぱ富士山は良いねぇ。
疲れも吹っ飛ぶ絶景やわ。
山頂を踏んだら、キャンプ場へ戻ってビール!
山頂からキャンプ場は意外に近くに見えるのだが、遠回りするので時間は掛るんだなぁ。
下山を始めてわかったが下山はあゆ氏の独壇場であった。
めちゃくちゃ早い足取りで、まるで浮いているみたいに下山して行く、あゆ氏。
それに着いていく、かずちゃん。
かずちゃんがスタミナ切れで遅れ始めたが、あゆ氏は全然余裕。
私も、あゆ氏に挑戦し登りで引き離すが下りになると、どんどん近づいてくる。
あっという間に話せる距離まで詰められる。
この小さい身体のどこにスタミナがあるんやろなぁ。
三伏峠で、かずちゃんを待っていたら・・・疲れで寝てしまった。
私も後少しのところでスタミナ切れ?寝不足か?
歩き始めて11時間半・・・ようやく終わった。
テントは増えたが予想よりは少なかったなぁ。
夕食の前に先ずは乾杯!
今宵のビールは格別に美味かった。
そして宴会が凄かった。
料理が出るわ出るわ、山登りは男性ばりだが、この時ばかりは女性やなぁ。
あゆ氏は料理の食材を担ぐ為に寝袋カバーだけしか持っていないらしい。
それにしても、この3人のパワーは何所から来るのか?
寝不足と疲労で闇と化す前に私はテントに入ったが、
この3人の宴会は何時まで続くんやろ?
翌日は烏帽子岳に登ると言っていたが結果はお花畑だけになった。
そして撤収して下山し駐車場で余りの食材を使った昼食をして温泉に入り帰阪した。
私の他は30代なので若干疲れたが、このメンバーなら気心が知れているので楽しい山行やったなぁ。