4月29日、記念すべき大峯奥駆道の第一歩を刻む為、こっしーと共に和佐又山登山口~大普賢岳~行者還岳~弥山を登頂し天川へと抜けるルートで出発した。
このルートを企画したこっしーは私が大峯奥駆道を怖がっているのを見て、
「このルートなら以前歩いたからクサリ場や梯子は数箇所だから大丈夫!」の一言で
歩いてみてルートの感じを掴み、これから挑戦するか決めることにした。
電車とバスを乗り継いで和佐又山登山口から歩き出したのは9:45分。
最初に200M程高度を上げ尾根の少し下を尾根に沿って歩く。
高度的に金剛山と同じなんだが風がやたらと冷たい・・・
10:45 最初の東屋は杉林に囲まれていたのでパスしたが中は広くまぁまぁきれいだった。
11:20 左手には和佐又山ヒュッテが見え、その先には和佐又山が見える。
和佐又山ヒュッテでキャンプの手続きをすると、「山へ登りますか?」と聞いてくるので
「和佐又山へ登ります。」と言うと登山届けは要らないらしく「気をつけてね。」とだけ言われ続けた。
自分には和佐又山で十分だと思っていたのだが、その和佐又山が水平に見える・・・
この先5分程で二つ目の東屋があり時間も11:20となっていたので寒風の中で昼食をとった。
昼食を食べ山腹を回りこむと風がおさまり、先ほど抜かれたカップルが昼食をしていた・・・こっちの方が風が無く良かったかなぁ。
ここで「大台ドライブウェイ」方向へ行き尾根に出ると日本岳に向けて尾根をひたすら歩く。
ルートを外れているのかどうかも判断出来ず、ルートはこっしーに任せる。
しかしトレイルは激登坂となり行く手を阻む。
こんな直登なんか経験が無いぞ
12:10 山肌に白い物が残っていた。思わず記念写真を撮ったが・・・
12:45 日本岳の巻道に行者が修行をする場に出た。
朝日窟をはじめ付近には4箇所ほどのこういう場所があり大峰山に来たんだと実感した。
12:47 巨大な岩盤に見上げるこっしーを撮影していたら突然ほら貝の音が聞こえてきた。
窟の中を見ると行者がほら貝を吹いて経を唱えていた。
13:16 クサリ場を登り日本岳のコルに出て梯子を登り小普賢岳に取り付き
何個かの梯子を登り終えると現れたのがトレイルを覆う雪・・・
無理や!落ちたら死ぬやん
大体、数箇所の梯子とかと聞いていたのに・・・もう何本の梯子を登ったんやろ
無我夢中で無事に小普賢岳に到着したら前方には大普賢岳が見えた。
小普賢岳山頂からでも大普賢岳の高さがわかるのにその間にはコルがあり
激下りには雪があり絶望感とはこのことかと思った。
こっしーが足場を作って歩いているのでなんとか滑落せずコルを通過出来て
大普賢岳に取り付き休憩している時にこっしーがあっと驚くことを私に告げた。
「あっ和佐又から天川ルートの時は大普賢岳は通らずヒュッテから七曜岳に出て行ったわ。」
って大普賢岳を直ぐ前にして仰天発言・・・
とりあえず尾根に出てからどうするか考えようとして13:52に大峯奥駆道に出た
「大普賢岳を通った時は山上ヶ岳から洞川へ降りた。」とこっしーが言ったので地図を見て
所有時間等を見れば予定の行者還岳の非難小屋まで16:30頃に着くので当初のルートも
可能だったが尾根に出るまで一度ルートを外れたり雪や梯子でかなり無理して歩いたので気力
も体力も消耗し翌日天川まで歩けないやろうからの理由で洞川へ降りる事にした。
大普賢岳が目と鼻の先にあるが登頂をあきらめて、なんちゃって大普賢岳登頂写真を捏造。
北に進路をとると今度は雪面がトレイルを隠しあっているのか不安だったし
雪面を踏み外し太ももまで雪に埋まったりしながらもGPSを見ながら進んだ。
14:50 以前はここにテントを張ったという脇ノ宿跡周辺にテントを張った。
確かにロケーションは抜群だったがその分、風が通り寒い。
気温は16時で4度・・・日が沈んだらどうなるんやろ。
こうなると、やることは一つ日が沈む前に飯を食べて寝袋に入り暖まる。
鍋で身体を温めテンチョの中でこっしーと明日の予定を確認し
なぜか妙高高原の地図を見せられ「どう?ここ」と言われたのは火打山。
ひょんな事から山を登り始めたが熊野古道が終われば山登りを辞めるかもしれないのに
辞めないとこっしーは思っているみたいだ。
そうなんかなぁ。現時点では辞めるつもりなのになぁ。