2017年の盆休みは11日から16日と17日に有給休暇を入れて7連休とし
最初の3日間は熊野川へカヌーに4日間は北海道のトムラウシ山縦走の計画を立てた。
相も変らぬハードスケジュールだなぁ。
盆休みのカヌーツアーに参加するのは何年ぶりなんだろうか?
熊野川ばかりでカヌーしていると、もはや記憶が曖昧になっていてよく判らないよねぇ。
台風5号の影響はどうなんだろうか?と一抹の不安があったが
水は綺麗し水量もほどほどにあるので、もしかしてラッキー?
カヌーを漕ぎ始めてふと気が付いた事がある、熊野川のジェット船があまりにも来ない事に気が付いた。
最初はそのうち来るだろうと思っていたが昼を廻っても来ない船・・・
何故だろうかと皆で推測した、トンネルが出来て交通の便が良くなったので志古からの発着を止めて瀞大橋からの発着にした。との結論に至った。
瀬で合えば迷惑なジェット船だったが来なければ来ないで、なんか物足りないと言うか寂しいというか・・・ほんま我が侭やなぁ、
さてジェット船は来ないからでは無いが今回も居眠り運転をしてしまった・・・
起こされて気が付けばキャンプ地前にまで来ていた・・・
ここ最近はキャンプ地手前の記憶が無いぞ・・・
二日目はダラダラ・・・カヌーに乗ったり、ダラダラ・・・泳いだり、ダラダラ・・・呑んだり
それでも時間はあっという間に過ぎるのが不思議だなぁ。
ただ夕方になりお腹の調子が悪くなりダウンしてしまうという結末。
腕を20か所位虫に刺されたのが原因か定かではないが腕が気が狂いそうな程に痒いのは確かだ。
三日目はダラダラ片付けてスタート。
漕がなくても進むってステキだわぁ。
そして今日もジェット船は僅か3隻でしかも客はゼロ!
いよいよ憶測が当たったかと思っていたが実は志古の発着場が台風5号の影響で補修しているそうで
瀞大橋からの発着になっているらしかった。
なるほどね、そういうことだったんだね。
では来年はまたジェット船と合えるんだね。
カヌーから帰宅すると慌てて北海道の最終準備をし就寝。
14日早朝は予定より早く目が覚めてしまった・・・少し早いが始発で関空を目指した。
新千歳空港にはほぼ定刻通りに着きレンタカーで待ち合わせのトムラウシ温泉へ向かった。
朝・・・関空でカレーライスを食べてから何もお腹に入れていない・・・
PAに入り何か食べようとしたが出店2つに行列で・・・諦めてコーヒーを買って飲む。
高速降りたら何かあるやろと思っていたのに・・・何も無し・・・
何も無くトムラウシ温泉に着いちゃった。
キャシーと久しぶりに会って私達のレンタカーをトムラウシ短縮登山口に置き、
キャシーのレンタカーで旭川へ向かう。
これまたギリギリのスケジュール・・・
旭川に向かう途中で北海道のコンビニセイコーマートでやっとパスタを口に入れれた。
しかし108円にしてこのボリュームは無いよな、しかも美味しい。
旭川で温泉に入りレンタカーを返し夕食を食べて上川行きの電車にギリギリ乗った。
上川駅からはタクシーで層雲峡まで行き今日の行動がようやく終わった。
小雨降る中、バスで銀泉台へ向かうが幸いにも移動中に雨は上がった。
いよいよあのトムラウシ山の縦走が始まるんだなぁ。
大丈夫か俺?めちゃ不安だなぁ。
歩き始めて第一花園、第二花園、駒草平の花園でヨツバシオガマ・エゾコザクラ・エゾツガザクラ・アオノツガザクラ・ウサギギク・トカチフウロと地図に書いていた花でキバナシャクナゲ以外の花が咲いていた。
ガスの中を登っているので白雲岳山頂は諦めて今日の予定地の白雲岳避難小屋に最短で向かった。
最短で向かったら早く着き過ぎるという当たり前のパターンに・・・
午後から天気が崩れるとの予報だったのでここで泊まるのも良いのだが忠別岳避難小屋まで行けると明日以降が楽になる・・・
難しい選択だったが11時と余りにも早い到着だったので忠別岳避難小屋へ向かう事にした。
白雲岳避難小屋を出て直ぐに雨が降り始めた。
天気予報通りならば・・・土砂降りになるのなかぁ。
運良く?土砂降りこそ無かったが止む事も無くて10kmの歩行は疲れたなぁ。
避難小屋が見えた時は嬉しかったなぁ。
後は小屋に3人分のスペースがあるかどうかだが、
小屋1Fの片隅が開いていて運良く小屋泊となった。
小屋で乾杯した後は少し片付けてから飯を食べて
それからって・・・えっ?もう寝るの?
あゆちゃんに言っても「じゃあ何するの?」と聞かれても何も・・・
マーニーも疲れたらしく寝るみたいだ・・・
まだ17時過ぎただけだよぉ・・・
こんな時間から寝たら夜中目が覚めて寝れないよ。と言ってもダメだった・・・
翌朝5時頃に目が覚めると周りのハイカーが出立の準備に勤しんでいる。
動いていないのは私達だけだった・・・
他の人たちは今日は何所まで行くのかな?
白雲岳方面なら朝早くにでたら旭岳かか黒岳か銀泉台まで行けるだろう。
トムラウシ山方面なら下山までするのかな?
徐々に居なくなる中ようやく起床、ふと外を見ると快晴!ピーカンだよ。
小屋を最後に出た私達は夜露で濡れるのを嫌いレインを着ていたが
分岐まで来ると暑くてたまらず脱いだ。
そして昨日歩いて来た方向を見ると忠別岳の山容が判った。
なるほどね、あんな山だったんだね。
これから向かう方向には五色岳が間近に見える。
ん~最高に楽しい!これぞ北海道の山容だ!
気持ち良いなぁ。来て良かったなぁ。
ウキウキワクワク五色岳の山頂に立つ。
ここからトムラウシ山の素晴らしい山容が見れた。
旭岳も良く見えるなぁ、北海岳や白雲岳、石狩岳にニペソツ山も雲海から顔を出している。
惜しいのは黒岳くらいかな、黒岳は白雲岳の後ろにあるので仕方ないか。
五色岳から化雲岳は素晴らしい絶景を観ながらのトレッキングが続く、あゆちゃん、マーニーも私同様に感じたらしく写真ばかり撮り歩が進まない。
ヒサゴ沼分岐を過ぎると岩稜地帯となり大きな岩を飛び移りながら歩く事になる。
そしてトムラウシ山遭難の事故は大体この辺りから遭難者を出していったのだろうと思うと気が滅入る。
亡くなった方々も好きな山で眠れて良かったやろとか言う人も居るが突然の別れは遺族には辛いだろう。
晩年家族に看取られて灰を山に撒いて山に眠るとかなら良いと思うが・・・
ロックガーデンと言われる岩稜地帯の登りを終えたあたりで休憩していると
反対側から来たハイカーに、南沼キャンプ指定地の雪渓の状態を聞くと雪渓はほとんど無かった。と言うので北沼で水を汲む事にした。
北沼で私が2.5L、あゆちゃんが2L、マーニーが0L・・・マーニーマジか!
私は忠別岳避難小屋で2Lの水も背負っていたので計4.5Lの重量増・・・マジ?
トムラウシ山の山頂まで25分と書いているが30分以上は掛ったような気がする。
脚が動かなかったもんなぁ・・・
トムラウシ山の山頂に着くと残念ながら雲海が上がって来ていて旭岳とかもたまに顔を出すだけになってしまった。
山頂で20分程休憩した後は南沼まで下降した、だがこのまま日が沈むまでに登山口まで行けるので下山するか相談したが
下山しても近くでキャンプするのなら景色が良い南沼でキャンプする事となった。
14時までにはテントを張り終えて雪渓の状態を確認に行くと全然水が豊富で、あの人適当に答えたのか?いや、この奥の雪渓に気が付かなかったのだろう。
北沼の水を草木に与えて綺麗な南沼の雪解け水を汲み14時から軽い宴会って
出来るわけも無く全員酒が無くなるまで続いた。
とあるハイカーに北沼で水を汲んで行くようにと言われた。と後続のハイカーの何組か言うのが聞こえて来たので、多分私が南沼の水の状態を聞いたので親切心で言ってたのだろう・・・
明日の下山に備え早めの夕食、早めの就寝するが夜中にテントから出ると外は満天の星空!
圧倒的なほどスケールのデカい星空・・・感動だ!
翌朝5時頃から下山を始めた、前トム平を過ぎた辺りから日帰りの登山者とすれ違うようになった。
その足元の汚れ具合を見るとこれから迎える田んぼ道の恐ろしさが伝わってくる・・・
コマドリ沢の分岐からいよいよドロドロの道となりスリップしないように歩いたが皆それぞれ一回ずつ滑った・・・
きょうこちゃんがもう二度と歩きたくないと言っていたのが良く判るわぁ。
ただひたすら我慢の下山が続く・・・ドロドロの土を踏まないように避けてスリップするより
ドロドロの土を踏んでスリップしないようにした方が汚れも結局はマシになるような感じだった。
靴もストックもドロドロ・・・だが短縮登山口に水場が無い。
トムラウシ温泉まで車で移動するのだが車を汚さないようにするのが大変だった。
温泉では洗い場があるので綺麗に洗い、身体を洗おうとすると温泉は12時からと・・・
後一時間もあるので入るのを諦めて途中の温泉で入ることにした。
今回も無事に下山出来たし北海道らしさも味わえたので今回も楽しかった。
今回はグルメ無しの真面目な山登りだったなぁ。
6月、7月がグルメ三昧だったからたまにはね。
※DATA 銀泉台7:26-11:00白雲岳避難小屋(昼食)11:30-14:30忠別岳-15:20忠別岳避難小屋(泊)5:45-6:22五色岳-11:15トムラウシ山11:35-12:00南沼キャンプ指定地(キャンプ泊)5:40-9:40トムラウシ短縮登山口