深夜にふと目が覚めて山荘の外に出てみると満天とはいえないが星が見えていたので
写真が撮れるかな?と挑戦してみたが30秒以上のシャッターが設定できず、あれこれいじるが寒さで諦めた。
夜明け前の雲海
御来光を見るつもりも無かったが部屋の他の人がガザゴソガサゴソと寝てられない。
山頂では無く山荘前で御来光を見るつもりだったので山荘のサンダルで外に出た。
山荘前で寒さに堪えて薄ら見える杓子岳を見ながら御来光を待っていた。
でもあれ?山荘から杓子岳が見えるってことは・・・南?
慌てて白馬岳頂上の方を見るとやや赤みがさしてきていた。
御来光
なるほど!向きを間違えたな!
あわてて御来光を見るスポットを探すがどうやら山荘近辺では無理っぽい。
仕方なく頂上に向けて足を動かした。
スリッパでは歩きにくかったがなんとか頂上の少し下の場所で御来光を待つ事が出来た。
御来光
雲海の中から浮かんでいるピークの上から光が・・・
あれ?何の光やろ?と不思議に思っていたら太陽だった。
雲海の上から現れると思っていたのに雲海の中からくるとは!
白馬岳と御来光
今回は御来光を拝み事が出来たのでスリッパで登ってきた甲斐もあったなぁ。
とりあえず一度山荘に戻り朝食を食べて出発の準備をしよう。
寒いわ!
白馬山荘と雲海に浮かぶ剱岳
山荘に戻ろうとしたら朝日に照らされた剱岳が遠くに見える。
あそこもいずれは登りたいなぁ。
此処から見る白馬山荘はなんて大きさなんだ!さすあ1200人収容できる規模のある山小屋だ。
白馬岳頂上宿舎
7:10白馬山荘を出発する。
昨日は靄で見えなかったが隣の山荘とはこんなに近いんやね。
こんなに近いのに昨日は長く感じたわ。
槍ヶ岳
ここからは剱岳も去年登った槍ヶ岳も見える。
7:30 白馬岳山頂
山頂までわずか20分の歩行で到着。
東側は切り立っているが西には穏やかな丘陵で旭岳へと繋がっている。
今日は雲海があり下の方の視界が無いが申し分ない景色にしばらく堪能する。
山頂から小蓮華山へ続く稜線
これから行く稜線は穏やかな稜線のようだ。
白馬岳から見える旭岳
白馬岳を後に稜線を歩き始めるがあちらこちらに花が咲いていて中々進まない。
色んな花が咲いているが撮影をするのに屈んでしまうと立つのに一苦労してしまう。
途中で稜線が切れている場所がありここで一気に高度を下げ
痩せた馬の背を通り三国境に着く。
ここで稜線は二手に分かれており一方は朝日岳を経由して親不知まで行く稜線と
風吹岳へ伸びる稜線があり私達は風吹岳の方へ入る。
しばらく歩くと靄が上がって来て時々視界を奪う。
下っては登り、下っては登りを繰り返す稜線は歩いていて楽しいな。
9:08 小蓮華山
久しぶりに登りが続くと思ったら小蓮華山の頂きに着いた。
山頂には宝剣みたいなんが刺さっていた。
視界も悪いので少し休んで歩を進める。
白馬岳は高山植物の宝庫だと言われていたが一度にいろんな花が咲き乱れるなんて植物園ではあるまいしと思っていた。
しかし実際は色んな花が咲き乱れていて高山植物が好きな人には堪らんのやろなぁ。
雪解けから積雪までの短い間に花を咲かそうとしたらどうしても重なるんやろ。
もはや写真に撮ったかどうかが怪しくなるくらいの花々を見たな。
短い夏を感じさせるのは花だけではなく、
鶯が鳴いていると思ったらトンボがヒラリヒラリと飛んでいたりする。
高度も徐々に下がってきたのか厚さが増してきた。
もはやレインコートを脱いで大丈夫やろうから船越ノ頭で脱いだ。
ここから白馬大池が見えるはずなんだが・・・
靄って見えない。
白馬大池までの坂を雷鳥坂っていう位、雷鳥が現れるらしいが
登山者がこんなにいるのに六甲山のイノシシみたいに出てくるのか?
結局、白馬大池まで雷鳥を拝む事が出来なかった。
天候が悪い時に出てくるので見ない方が良いのだが一度は見てみたいな。
10:50 白馬大池
白馬大池の山小屋で昼食を食べる。
メニューはシンプルで4種類くらいしかない、栂池まで持ちそうにないのでエビピラフを注文した。
白馬大池のロケーションは最高やな。
ここならテント泊でも気持ちよさそうだ。
12:08 乗鞍岳
白馬大池を過ぎると道の様相が様変わりする岩が重なり合った不安定な登山道へと変わった。
歩きにくいなぁと、ぼやきながらも乗鞍岳まであそこまで登れば後は下るだけを思って頑張って歩いた。
しかし、下りになっても岩が重なった道に変化なし・・・
短い雪渓は出てくるし急激な下りも出てくるし
下りやのに神経使いまくって汗だく・・・
足が・・・ツライなぁ。
90分耐えに耐えてようやく天狗原に着いた。
これで栂池平までのんびり下って今日は終わりって思っていたらとんでもない。
ここから栂池平までは岩にプラスして水分を含んだビショビショの道で滑る滑る・・・
心が折れそうになる頃にやっと栂池平に到着した。
14:20 栂池ビジターセンター
センター横の洗い場ではストックやら登山靴やらを入念に洗う登山客がいたので私も洗おうと待っていたが
・・・アカン空きそうに無い・・・ふつう並んでいたら、ざっくり洗って譲るやろ。
諦めて本日の宿である栂池ヒュッテに向かう。
栂池山荘と栂池ヒュッテ
綺麗な建屋やなぁ。泥靴で入るにが申し訳ないからグレーチングで必死に泥を落としたよ。
チェックインを済ませ部屋に向かう。
今日は二段ベットが4つある8人部屋の窓際側だ。
山小屋では無いのでお風呂もあるし歯ブラシやタオルのアメニティも備わっている。
入浴出来る16時まで少し時間もあるのでレストランで生ビールを飲んで今日の山行を語り合った。
お風呂に入り夕食までのんびり過ごす、今まで山小屋では自炊ばかりなので食事付きの今日はのほほんとしてるなぁ。
実は最初は素泊まりで自炊するつもりだったのだが、栂池ヒュッテの飯が美味いとwebに書き込みがあったので食事つきに変更したんだよね。
栂池ヒュッテの夕食のメニュー
1.太刀魚のムニエル 2.ビーフストロガノフ 3.おくらのサラダ 4.アスパラとひじきの和え物
5.とろろ茶そば 6.キャベツの浅漬け 7.お吸い物 8.ごはん 9.わらびもち
んー確かに豪華だ味も薄味で素材の風味を生かした味付けなので関西人も安心だ。
ビーフストロガノフと吸い物とわらびもちを除いた夕食
先ずは太刀魚のムニエル、身の厚い太刀魚を使っていてボリューム満点、
グルメレポートは苦手なんでとにかく美味しかったしか言えん。
ビーフストロガノフ
太刀魚のムニエルを食べ終えるとすかさずビーフストロガノフの登場。
んーまた御飯おかわり、せなあかんやん。
いやぁ、良かった食事つきに変更してとつくづく思ったよ。
食後は少し飲んでからベットに入った。
昨日の煎餅布団では無くフカフカや!って喜びも暑さに「要らんわ!」と横に除けた。
22時頃に目が覚め外に出ようとしたが入口が閉まっている。
仕方なくベランダに出ると満天の星空が・・・
久しぶりに天の川を見たなぁ。
流れ星も3つ程流れたし、これは写真に納めたい!と思ったんだが
部屋があまりに暗くカメラの位置がわからない。
寝る前にヘッドライトはもう要らんかと言ってザックに容れたのを後悔した。