万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

鷺の万華鏡

2006-05-05 18:48:00 | 万華鏡ブログ
鷺の姿が美しくステンドガラスの技法で表現されているこの万華鏡は和のテイストの万華鏡で以前にもご紹介したみずあめや工房のご姉妹の作品です。この万華鏡には2つのミラーシステムが入っており、2ミラー、3ミラーの映像を楽しむことができます。オイルワンドには十分に色合いを考えて作られたガラスオブジェクトが入っており、生み出される映像は、派手さはないけれど華やかで、色合いも微妙な重なり合いがあり素敵だと思います。そういえば、つい最近見てきた久保田一竹さんの辻が花染めの模様のような印象だと思いました。写真のようなアンティーク帯の布地で作られた袋がついています。これも作家さんの手作りの一点ものです。このほかに蝶、月ウサギ、椿の絵柄があるそうです。いずれも丁寧なつくりで装飾はんだも美しく、飾っておきたくなるような作品ばかりです。先端のワンドを交換して楽しみを広げることもできます。この作品はアメリカデビューすることになっていますが、きっとコレクターの目に留まるに違いありません。
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ローラ・ワイルドの万華鏡

2006-05-04 23:02:56 | 万華鏡ブログ
これらたくさんの万華鏡はローラ・ワイルドの「コラージュ」というシリーズ作品です。ローラ・ワイルドはカリフォルニア在住の万華鏡作家ですが、最初はコレクターとして万華鏡と関わりを持ちました。彼女の作品は、紙、ポリマークレイ、木材、アクリル、布などを使い、いくつかの素材を組み合わせるなど、手作りの素朴さと温かみが感じられるものばかりです。コラージュというのは「貼り合わせ」という意味です。このコラージュ・シリーズは手作りのポリマークレイのタイルを、黒のアクリルのボディーにモザイクのように張り合わせたところから名づけられました。テーマに沿って色合いやタイルの模様もさまざまです。作家の色に対するこだわりが感じられて、一つ一つ覗いていくと楽しいですが、好みのひとつを選ぶとなると、なかなか大変です。オイルセルを先端部で回転させ映像の変化を楽しみます。内部の映像は外部のデザインのカラーに合うようにオブジェクトを選んでいます。ボディの幅いっぱいに2ミラーを組んでいますので、大きな映像が楽しめます。
カリフォルニアの万華鏡作家たちが集まってギルドを作り、万華鏡の普及のために活動をしていますが、ローラさんもその一員として積極的に活動をしているそうです。何でも自分で作ってしまうらしく、万華鏡映像をプリントしたブラウスを着てにこやかに笑っていた姿が印象的でした。
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トンボ玉の万華鏡

2006-05-03 18:46:32 | 万華鏡ブログ
可愛らしいペンダントタイプの万華鏡の先端に付いているのはトンボ玉といわれるガラスビーズです。デボラ&ケヴィン・ヒーリー夫妻の比較的初期からの定番商品ですが、手作りのトンボ玉は種類が多彩で、出来上がりも全く同じではないので、一つ一つ違った映像を見せてくれます。花が入っていたり、星や月が見えるものもあります。球を回すことで映像の変化を楽しみます。1回転すると元に戻るので、映像の変化にも限界がありますが、ガラスビーズそのものの魅力とその万華鏡映像の魅力の両方を楽しめる作品です。材質はスターリングシルバーで、同じ素材のチェーンが付いています。筒に石を飾ったものもあります。筒の長さは約2cmほどですが、拡大レンズにより、焦点距離を調節するので、はっきりとした映像が見えます。。ヒーリー夫妻は万華鏡ジュエリー作家の第一人者であり、小さな筒の中に驚くほどクリアーで変化の大きい映像を生み出す技術は他の追随を許しません。(失礼ながら)お孫さんが二人いる作家さんとしては、視力の点からも小さなミラーシステムを組んだり、ガラス粒のようなオブジェクトを入れる小さなセルを作ったりするのは本当に大変だと思いますが、その制作意欲は旺盛です。身につける本格的な万華鏡の楽しみをご紹介したいと思いました。
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インヴィテーション・トゥ・ザ・ガーデン

2006-05-02 23:18:42 | 万華鏡ブログ
テラスで楽しむ万華鏡はいかがでしょうか。ジュディス・ポールとトム・ダーデンによる「庭への誘い」Invitation to the Garden という大きな屏風型の置物です。スティール製スクリーンは、ガラスのボールを花になぞらえた造形デザインと、さらにジュディス自身が、ガラスの花々をフュージングにより焼き付けたガラスパネルからなっています。パネルの下に3本のカレイドスコープと3本のテレイドスコープが添えられています。前にも書きましたが、彼らの作品はテーマに沿ってたくさんの楽しみ方を提供しているところが特徴です。3色の色のヴァリエーションとその色合いにあったカレイドスコープは、異なったミラーシステムで異なった映像を生み出します。3本のテレイドスコープもレンズ部分がそれぞれ違ったタイプのクリスタルやオイル入りの球体となっていて映像の違いを楽しめます。ガラスパネルの美しい花模様を見ても良いし、庭の景色をテレイドスコープで見るのも面白いでしょう。何人かで一緒に楽しむことができるのも楽しいですね。全体にパウダーコーティングをしてあるのでさびたりする心配もなく、またカレイドスコープ、テレイドスコープとも防水加工もしてありますので、戸外に置いてあってもだいじょうぶだそうです。アメリカのコレクターの家で見せてもらいましたが、このような大きな作品を置くテラスがあってその先に緑豊かな庭が広がっている環境はうらやましい限りです。
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和風の色合いが魅力的な万華鏡

2006-05-01 19:46:14 | 万華鏡ブログ
今日ご紹介するのは、中村明功・あや子夫妻による手の中に収まる宝物のような愛らしい、日本的でしっとりとしたテイストの万華鏡です。ガラスオブジェクトの色合いの妙がこの写真で伝わるでしょうか。ボディーは小さいながら映像は大きく、ゆらゆらとした透明な中に和紙や着物の色合いをガラスで表現しているようです。。持ち歩いて楽しめるように、黒の巾着が付いています。装飾はんだや、ミラーシステムを見ても一つ一つ丁寧に作られていることがよくわかります。日本の万華鏡に関する総合的なウェブサイトの管理人であり、万華鏡作家としても活躍中の中村夫妻が万華鏡に出会ったのはスイス滞在中のことだったそうです。そして日本に帰国後、万華鏡の情報を求めるうちにめぐり合った仲間たちと日本万華鏡倶楽部を立ち上げたと伺っています。さらに、万華鏡の情報を探す人に役立つよう、「1分間の悦楽・万華鏡の世界」というウェブサイトを立ち上げられ、万華鏡愛好家や万華鏡に興味を持った人が必ず訪れる信頼のできる情報サイトを運営していらっしゃいます。お仕事の傍らウェブサイトの運営、万華鏡倶楽部のさまざまな活動で万華鏡普及のために尽力されてお忙しい中、多種多様な万華鏡を製作なさり、その懐の深さに感銘し、さぞ大変なことだろうと思っておりましたが、お目にかかると、その大変さを表に見せずに、さわやかに万華鏡の楽しみをお話くださるご夫妻です。このブログを読んでくださる方は、もうすでにご存知でしょうが、一応中村さんのウェブサイトのアドレスをご紹介しておきます。ご自身の作品をすべて紹介なさっていて拝見できるのが嬉しいです。一点もののすばらしいご夫婦合作の作品をぜひご覧下さい。 http://www.kaleido-japan.com/index.shtml
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